europeanblendさんの”手持ち旧靴革質ベスト3(カーフ篇)”に便乗してキラキラ

 

 

 

この企画を行うにあたって、取敢えず目ぼしい旧靴を幾つか引っ張り出したのは良いのですが・・・

 

 

 

「あっ!これもイイ!」

 

 

「おっ、これも中々♪」

 

 

「これも捨てがたいなぁ~」

 

 

といった感じになってしまいアセアセ

TOP3では収まらなくなってしまったので、ブラックカーフTOP10の紹介です(;^_^A

 

 

 

 

第10位

まずはネトルトンのアルゴンキン。内部表記から70年の12月製造のペアでは無いかと。ネトルトンのアルゴンキンは他にも旧いペアを持っているのですが、革質に関してはこれが一番でした。

mybestcalf blk10

 

 

 

 

第9位

シンプルなロゴのcrown aristocraftで、恐らくは80年代中旬以降のペア。90年代の可能性もありそうです。年代の割に革質が良く60年代の旧靴と比較しても遜色のないレベルです。

mybestcalf blk9

 

 

 

 

第8位

サービスシューズなので革質は求めていなかったのですが、こちらは中々の革質。第二次大戦モデルのもう一つのペアと比べてもこちらの方が肌理が細かく、しなやかな革です。

mybestcalf blk8

 

 

 

 

第7位

スワンネック、7アイレットに鷲の口先の様なトゥがお気に入りのペア。この靴を履く度にsuper8shoesさんで買い逃した靴を思い出します。

mybestcalf blk

 

 

 

 

第6位

初期Royal Imperialの一つ。初期Royal Imperialは”Stratford”と”Concord”が有名ですが、こちらのペアの様にそれ以外のペアも稀に出てきます。因みにこちらのペアに使われているのは”Select Black Calf”とネーミングされている革。初期Royalのスムースレザーにはほぼ”Select Black Calf”が使われています。肌理が細かく、しっとり感もあって、とても滑らかな肌触りのカーフです。

mybestcalf blk6

 

 

 

 

第5位

こちらも第6位のペアと同じく初期Royal Imperialで使われている”Select Black Calf”。使われている革が同じなので同着でも良かったのですが、こちらの方が若干良いかな?と思ったので。

mybestcalf blk5

 

 

 

 

第4位

61年のペアで、”Black Velvet Calf”という革を使用したモデル。この”Black Velvet Calf”と”Select Black Calf”は見た目、肌触りなどから恐らくは同質の物かと。Velvet Calfのより質の良い革がSelect Calfになっていたのではと推測しています。

 

じゃあ何故このペアが4位?という事についてですが、

 ●5位のペアは66年のSelect Calf

 ●4位のこちらが61年のVelvet Calf

全ての革が旧ければ旧いほど良いという訳では無いにしても、多少の差は生じているのだろうと。また同じ革でも当たりハズレが存在する事も考慮すると、61年製Velvet Calfの革質が、66年製Select Calfの革質を上回る事も十分にあったのではと思います。

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第3位
恐らくは40年代頃のWEYENBERG。今まで紹介してきた60年代頃のカーフとは肌理の細かさが違い、ブラッシングのみでも充分に光ります。ただその分、繊細過ぎると云えばよいのかは判りませんが、クラックやひび割れなどに注意が必要そうな革です。
mybestcalf blk3
 
フローシャイムは1956年まで品番がアルファベット1文字+数字(3~4桁)。1957年以降は数字5桁に移行しています。なので57年以前のペアですが、”arch rubber heels”を使用しているので50年代中旬寄りのペアと推定しています。肌理細かさでは3位のWEYENBERGの方が若干上ですが、革のしっとり感、モチっとした感じはこちらが上。3位と2位は好みによって順位が変わるかもしれません。
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第1位
栄えある第一位はアレンエドモンズのASTORで”Black Custom Calf”を使ったペア。アレンエドモンズの過去のカタログを見ても57-58年カタログにしか登場していないモデルです。肌理の細かさ”と”革のしっとり感”共によく、3位と2位の良さを併せ持った革です。何とも云えない光沢を纏っています。

mybestcalf blk1

 

 

 

今回10足の靴(カーフ)を比較して思ったのは、ある程度革質が良くなってくると順位付け(優劣)が非常に難しいという事。特に6位、5位、4位の優劣は殆どありませんでした。また3位と2位の差に関しても、”肌理の細かさ”と”革のしっとり感”のどちらを重視するかによって変わってきてしまう。

 

 

europeanblendさんが記事の最後に、

「良い革とは何か?」
難しい問いです。

と仰っていましたが、その通りだと感じています。

 

 

良い革と言っても、

  • 肌理の細かさ
  • 柔軟性
  • 弾力性
  • しっとり感
  • ツヤ

など様々な要素があると思いますので。。。

おそらく今回の10足を別の方がランキングすれば、三者三様の結果になるのではないかと。

 

 

難しい事だとは思いますが、革質についての統一の指標の様なものがあれば便利ですね。カーフ(子牛)だけに、「このカーフはA5ランクだね♪」といった感じで(;^_^A

 

 

 

次回は、

”手持ち旧靴革質(ブラウンカーフ)”を更新予定ですφ(..)