蝉の鳴き声を聞くとやはり子供の頃の夏休みを思い出すなあ。
「ともみと髭マン」の、ともみです。
夏休みで苦手なものってありましたか?
私が一番苦手だったのはラジオ体操と大量の宿題。
小学生の時なぜか夏休みになると公園でのラジオ体操が義務付けられていませんでしたか?
(参加した証拠に首から下げた札に判子を貰っていた)
夏休みって何して遊んでたっけ…近所の温水プールには友達とよく行ってたような。
とにかく宿題は面倒くさくて後回しにしていました。
そんな私にも宿題の中で唯一好きだった項目がありました。
それが、自由研究!
自由に研究して良いことが宿題だなんてステキすぎるじゃないか!!
そして自由研究の一番の協力者がお父さんだったこと。
普段は忙しくてなかなか遊べないけど休みの日には一緒に遊んでくれるお父さんは私のヒーローでした。
更に、私の父は自由研究のテーマを見つける天才でもありました。
私が自由研究なにしようかな〜って考えているとき、いつもワクワクするようなアイデアをくれたものです。
例えば、水桶に水を張ったところに墨汁を適当に流しその上に画用紙をそうっと浮かせ、またそうっと引き上げる。
そうして出来上がった白黒の模様はとても不規則で、じーっと見つめているうちに少し乾いてきてはまた表情を変えてゆくので、
その予想外の模様に題名を付けることで自分だけの世界観が出来上がる。
とか、
とある夏休みに夢中になった自由研究は、もう捨てちゃいそうなくず野菜を一つ一つ小鍋で煮出して綿布の切れ端を染めていき、
染め上がった布をノートに貼り付けて
1 たまねぎの かわ
2 にんじんの きれはし
3 なすびの へた…
とリストにしていくというもの。
これにはもう夢中になって、世界で一番スゴい自由研究成し遂げちゃったな!
と自信満々!
それを先生に見せて褒められる事を期待しながら早く学校が始まらないかな〜なんてワクワクしてみたり。
でも他の宿題はほぼ手つかずだったし学校の授業はキライだったから夏休みが終わるなんて考えただけでゾッとしたり。
夏休み最後の日は私の誕生日なのですが、誕生日を祝いたい気持ちと、とりあえず宿題を片付けなきゃーて気持ちで複雑な小学生でした。
で、自信満々の自由研究を公表する頃にはなんとなく周りの皆とズレているような気恥ずかしさに襲われ、
恐る恐る提出したはいいが夏休み中期待した以上に褒められた事もなし。
まあまあよくがんばりました。くらいの反応でがっかりしてみたり。
いちばん嫌だったのは、夏休み明けには新しい雑巾を一枚提出しなくてはならなかったのですが、
母の手製雑巾は余りにも使い古しのタオルを使用したもので、
ミシンを面倒くさがった結果その大雑把な縫い目はもはや並縫いとは言えず、
大しけの荒れ狂う海のごとく波縫いだったので、その雑巾を私の手から受け取る先生の目は全く笑っていないように思えたものです。
そういえば、インドで学校に通う子供達の夏休みは一般的に4月、5月だってご存知でしたか?
夫に言わせると、「インドに夏休みなんか無いよー!だってずっと夏だもん!(ヒマラヤ近くとか寒い地域は除く)…でも長い休みは4がつと5がつだったよ」
インドの季節はざっくりと、4月〜5月の暑季、6月〜10月の雨季、11月〜3月の乾季に分けられていて。
雨季はインド南西からアラビア海の湿気を含んだ季節風(モンスーン)が吹き込んで大雨を降らせ、
だいたい6月のはじめに南から始まってゆっくりと北上し、7月初めにはほぼ国全体が雨季に入るんだそう。
しかも、新学期は6月からなんだって!
日本だと春休みのあとに4月から新学期だから、
はらはら舞う桜に淡い別れとまた初々しい出会いを期待させるような新芽の季節感だけども。
インドの新学期は、しにそうなほどクソ暑い日々をどうにか乗り越えながらモンスーンからの雨を今か今かと待ちわび、
天の恵みのシャワーを浴びて涼しくなる季節に歓喜する感じ…なのかしら?
(昨年のデリー旅行では7月に入っても雨雲がかかってるのに雨が降らず街中サウナ状態だったから二週目の夕方にようやく降り出した雨に露天商は大慌てで店仕舞い、道路は水はけが悪くて水浸し、だけど何処からか人が外に出て来て太鼓を叩くわ歌うわ踊るわ! ひと時のスコールに「恵みの雨」を体感しました)
国が違えば夏休みのイメージも新学期のイメージすら違うのね。
ちなみに、夫に素朴な疑問をぶつけてみました…。
「長い休みに、ホームワーク(宿題)てあった?」
「え?長い休みにホームワークなんて無かったよ。休みの時はしっかり休むでしょ」
やっぱりね!