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不安だらけの日本政治

 今日からチリ北部サンホセ鉱山の落盤事故で、地下坑道からカプセルを使って作業員を引き上げる作業が昼から各マスメディアが報道した。僕は会社にいたのだが昼休みに、ユーストリーム(UST)で一人目の奇跡の生還、フロレンシオ・アバロスさん(31)が救出される姿を見てホッと胸を撫でおろしたのである。チリ全土がワールドカップ優勝したかのように湧いた一日。健康状態も予想以上に良いらしい。おそらくメンタル面でも33人という仲間がいたからこそ、へこたれずに奮闘したのではないだろうか。「チリ鉱員・・・万歳」世界が拳を突き上げた瞬間だった。毎日流れる馬鹿げた日本の政治ニュースを見せられているせいか素直に喜べる。

 国民は民主党に期待をかけ政権を奪い取った。ところが支持を得たはずの鳩山政権は普天間問題を解決できないまま1年しか持たなかった。これだけは言える、戦後最悪の総理大臣経験者ということ。子ども手当も来年はどうなるかまだ分からない状態だし、小沢も政治とカネの問題で信頼も何もない。この2人は早くやめて戴きたい。切実な願いだ。

 小沢という人間はとにかく自分にひれ伏さなければ付き合えない性格のようだ。小沢に少しでも意見しようものなら一顧だにしないらしい。本当かどうかは定かでないが昔付き合いのあった田崎史郎氏がブラックユーモア混じりで話していた。山本モナと路チューをフォーカスされた細野豪志議員は頭が良く、ひれ伏すふりができる人間。だから小沢ともうまく付き合えたひとりだったが女性問題が悩みの種だったようだ。

 もう一つ面白い話しだが管総理の人間像にも触れていた。ウィークポイントは「人格、人間性」の無さ。とにかく面倒見が悪く、短気で怒りやすい、思いやりがない。オフレコだが「二度と一緒に仕事をしたくない」と口を揃えていうそうな。日本のトップがこれではもう笑うしかない。

 民主党のマニフェストで唯一成果がでたのは「事業仕分け」ぐらいだろうか。元タレントの蓮舫は政治家として「できる女」の称号を授かった。twitterでもできる女シリーズの筆頭、勝間和代とも親交がある。キャスターあがりの的を射た質疑に各団体は為す術もない。東国原知事も知事を辞めて狙うは内閣総理大臣なのか?タレント政治家が支持率をあげる昨今に日本の未来がみえてこない…

 管内閣もそう長くはないだろうと思うのだが、次は岡田か前原か…後先を考えずに突き進む癖がある前原は危ない。やたら冷静で語る姿は如何にも怪しい。そしてあの長いまつ毛も怪しい。(笑)では民主党からまた自民党に政権は変わるのか?となればそうでもない。今の自民党に何ができる。結局、野党になってからヤジを飛ばして民主党の揚げ足をとるにしか至らない。そんな党に日本は変えられない。自民党の救世主は父の血を継ぐ小泉進次郎だろうか。田崎氏は随分とベタ誉めしていたが純一郎のようにX japanやプレスリーが好きな総理も悪くない(笑)

 民主党だろうが自民党だろうが立ち枯れ日本(たちあがれ日本)だろうが、日本の経済状況は悪くなりますよ。そのなかで進化するところはしていくし、守るものは守るし、悩んでいないで空元気でいきましょうや。田崎氏はそのように講演を結んだ。

 


 
 

『鉄男 THE BULLET MAN』を体感してきた!

 10月2日、青森市のシネマディクトで『鉄男 THE BULLET MAN』が上映された。休日だった僕は初日の一番早い11:35からの時間に合わせシネマディクトへ足を運んだ。

 場内は「鉄男」の初日にも関わらず僕とニヒルなおっちゃんに女性という、奇妙なトライアングルができ、場内に散らばって鑑賞するという贅沢な状況で始まった。

 『鉄男』と聞いて「なにそれ?石立鉄男ならしってる」という人のために軽く説明するが、この映画は塚本晋也監督が1989年に1作目を公開。製作、脚本、出演、さらに編集、監督、美術、特撮まで全て自ら作り上げた『鉄男』。2作目は1992年『鉄男II BODY HAMMER』が各国の映画祭で上映される。塚本晋也の『TETSUO』は日本より世界で知られるようになる。3作目の『鉄男 THE BULLET MAN』はリメイクでも続編でもない。全く新しい『鉄男』が観られる。

 本当に塚本晋也のバイタリティには度肝を抜かれる。スクリーンを通して映画を観ている感覚と心の臓器が爆音に撃たれるLIVE感はスリリング極まりない。先にも話したがこの手の映画は外国で受ける。今回の作品は全篇英語で字幕という、塚本自身も日本は視野に入れていないといった印象を受ける。

 前作まで主演だった田口トモロヲから青い目の鉄男役エリック・ボシックが抜擢というところもこの作品にかける意気込みを感じた。ヒロイン役は日本人だったところがまた良い。塚本が目指すところは…ハリウッド版『鉄男(TETSUO)』なのか?

 『鉄男』ファンを公言するクエンティン・タランティーノが以前、製作に名乗りを挙げたこともあるらしいが、次回作で実現するのだろうか?密かにこのプロジェクトが遂行されているのではないかと想像すしてドキドキする反面、CGやITを駆使した映像になるのはいたたまれない気持ちになる。僕の心は揺れ動くのである。

 塚本晋也はまた「やつ」役で出演しているのだが、俳優としても存在感がある。アンチ役に徹する塚本の凄みがよりいっそう鉄男を引き立てる。

 とにかくこの爆圧体感映画の魅力は破壊的な音響と映像にあり、クオリティーの高さを感じ取ることだ。まあ、観ると言うよりは「感じる」でいいだろう。と書いておきながら起承転結なストーリーだと感じた。これは究極のラブストーリーなんだと。

 『愛か憎しみか、お前の愛で世界を壊せ』文句なしのキャッチフレーズだ!

 まだ観ていない人に忠告する、「覚悟して、体感せよ!」

映画『鉄男 THE BULLET MAN』オフィシャルサイト



弘前の街

 僕が住んでいるところは都会でもなければ田舎でもない。車で10分もすれば弘前の中心街へ行ける。逆に久渡寺へも10分くらいで行ける距離なのだが、自然と人工物を楽しめる地域性が僕は好きだ。むかし日曜日になると親と一緒に街へ出かけた。弘前では土手町や駅前に行くことを「まぢさ、いぐ」(街に出かける)とよく言ったものだ。

 行き先は決まって今泉書店、カネ長武田、紅屋だった。今泉書店では父に本をよく買って貰った。父は本が大好きだったので息子達にもいっぱい本を読んで欲しいと願っていたに違いない。親心とは裏腹にしょうもない雑誌や本を買っていた。その間、母はカネ長武田で夕食の材料を買って、僕等兄弟は紅屋の最上階でゲームを楽しんだ。当時僕にとってそれが楽しみだったというか、親達にしてみればステイタスだったのかも知れない。

 哀しいかな時代は移りゆくものだ。僕が見た土手町の風景はすっかり影を潜めてしまった。弘前最大手の書店が消え、バブル時代のシンボル百貨店が次々消え、シャッターが降りたままの商店がいくつも並んでいる。駅前や大町にも同じような居酒屋チェーン店が参入し、弘前の街を変えたのだ。

 土地開発は留まることを知らず、第五城東や安原には家電量販店や大型スーパーがいくつもでき、ますます個人店の経済状況は悪化、店を畳んだ人もたくさんいるだろう。ただ「はやい、やすい」が暮らしやすい街なのか。新幹線開通まで2ヶ月になったが他県からの観光客がどこにでもある大型チェーン店に何を求める?まさに今、弘前の街を、弘前らしさを取り戻さなければならない時が来ている。

 効率という哀しい結末。いま世のなかはモノがあふれている。大量生産しては捨てられていく消費スタイルに人間はモノの価値を見分けることができないでいる気がしてならない。完全に麻痺状態だ。100円ショップで買ったモノを大事にとっておく人は少ないだろう、やっぱりそこには使い捨ての法則がある。

 弘前では築城400年祭が100日を切り各種イベントが執り行われ盛り上がっている。これは歴史、文化、まちづくりの発展を物語ることで大変意義あることだ。たか丸くんも猛暑の中、弘前をアピールしてくれた。感謝。僕等自身が誇れる「弘前の街」をみんなで復活させよう!!!