老後破産大国 日本 その3(完結編) | 智秀のブログ

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 老後破産大国 日本 その3(最終章)です。

 厚労省も名古屋市も老人ホームは個室でないといけないと強調しています。

 まあ、ある程度、頭も体もしっかりとしている人だと個室がいいですね。

 ただ、介護する側から見ると、個室はリスクがいっぱいあります。

 まず、オムツ交換とかでスタッフが部屋にこもってしまうと、その間、他の利用者はほったらかしになります。
 
 転倒したり、体調が急変したりしていても、気付くのが、だいぶ遅れて、命取りになるかもしれません。

 その分、スタッフを増やすしかありません。

 ただでさえ、人手不足で、なおかつ人件費率が高い介護会社の経営は圧迫されます。

 先日、川崎市のSアミーユで老人が立て続けにベランダから転落死したのは皆さんご存知だとおもいますが、その問題の老人ホームでの虐待の様子がテレビとかでやってますよね。

 全国的に介護業界は慢性的な人手不足です。

 お金をもらっても、他人のシモの世話はしません!

 これが、大多数の日本人の率直な意見です。

 ですから、フィリピン人とかの外国人のヘルパーを積極的に入れないといけまん。

 どこも人手不足なので、面接に来た人はすぐに採用します。

 中には、人間的にとんでもない人も混ざって介護現場に入ってきます。

 結果、老人ホームの個室=密室でとんでもない虐待とかをやってます。

 カメラとか仕掛けないといけないですね。

 でも、それは個室の意味があるのでしょうか?

 うちの会社でも、個室と相部屋があります。

 寝たきりの利用者が多いのですが

 家族からは、個室じゃなくていいので

 少しでも、安い値段でおねがいします。

 これが現実です。現場の声です。

 病院でも他床室だと1日2千いくらが個室になれば1万円超えますよね。

 本人も家族も、お金持ち以外は病院の個室に入院することは望みませんよね?

 これは、介護施設でも同じです。

 役人の方、もうちょっとマーケティングしてください。

 多分、制度を作っている厚労省の人は介護現場で働いたことがないので

 とりあえず、個室にすれば、快適で尊厳の保てる終末を迎えることができると思っているんでしょうね。

 お金のある老人の行くところはいくらでもあります。

 2014年度の国民年金の月額は満額で6万4.400円、夫婦で12万8.800円

 毎月、このお金でやりくりしている人たちのことを厚労省の方はどう考えてるでしょうか?

 わずかな貯蓄、持ち家、プライド、すべて投げて生活保護をもらうしかないのでしょうか?

 私は、国、役所、民間企業などが連携して協力すれば、そんなにお金をかけなくても

 老後破産、破産予備軍を救える方法はいくらでもあると思います。

 日本は文明国です。

 尊厳の保てる、死に場所は必要ですね。

 私も、微力ながら、いろいろ考えて

 死に場所作り、お手伝いさせて頂きます。

 ではでは