朝食も昨夜と同じ個室食事処でいただきました
朝は障子が開いていますー
本館の全景が眺められて良い景色
まずは籠盛り
ひとつひとつアップで
ご飯のお供いっぱい
どれも美味しかった
アジの干物
湯豆腐セット
お豆腐ツルンツルン
お味噌汁とご飯…あっ逆ですね
お味噌汁には鰹の粉末を入れると味が変わるらしい…
ってことでやってみたけどまんま鰹味に
いりこ出汁がとっても美味しいお味噌汁だったので
入れない方が好みだったかなー
最後はほうじ茶とオレンジ
こういった朝食は大好き
美味しい朝食でした
食後はラウンジでコーヒーをいただきました
その後は10時からの館内ツアーへ
朝もお風呂入ったり館内ツアー行ったりで大忙し
館主さんが丁寧に館内を案内してくれます
正味30分くらいでしょうか・・
まずは宿泊した眠雲亭3階の「階段棟」からスタート
互い違いにクロスしたデザインが特徴の階段
歩幅をとらずに歩きやすいよう急な階段になっているそう
なるほど〜
確かに昔は着物だったのでこの方が歩きやすかったのでしょうね
お次は 大広間 「紫壇宴会場」
108畳もの大広間です
木造建築でこれ程大きな大広間を造るのは
構造上や建築法の関係で現在は無理だそうです
それ程貴重な大広間を支えるのは・・
こちらの2本の床柱
紫壇(したん)の木。
中国の南方から東南アジアに育つ木だそうです。
実際に見るとかなりの大きさですー
表面は彫刻されているので本当はもぉっと大きな木だったそう
次に案内されたのが紫壇宴会場 横の廊下
桟に桔梗の紋が
この桔梗の紋は創設者である足立家の家紋だそうです
よく観察してると館内至る所で目につきますー
摺りガラスなので閉めても紋が透けて見えてステキですね
上の窓ガラスは全て歪みガラス。
昭和8年から12年の間に造られたそう
フェイクは今も造られているそうですが、本ものオリジナルは割れてしまったら終わりの一点物ですね
眠雲亭の次は本館へ
本館の2階から中庭を見ると読書棟があります。
壁面は玉砂利を混ぜたモルタルの洗い出し
赤い屋根瓦は鋳物 なんと鉄でできているそう
鉄といっても 薄くつくられているので普通よりかなり軽いらしいのです
軽くて頑丈な瓦なんて凄いですね。
最後に1番楽しみにしていた「しゃくなげの間」の見学
見学できるのは こちらの二間和室
そうそう
ここが事前予約をすれば食事利用できるところです
楽しみにしていた
落合楼名物といっても過言じゃない
こちらの美し~欄間障子
組子で蜘蛛の巣とは凄すぎる
繊細な作業でしょうね
それぞれに蜘蛛が・・
ガラスでできた眼の色が 白と赤の紅白になっています
紅白はもちろん 実は蜘蛛も縁起物だそう
待ち受けにすると良いとか
蜘蛛の欄間障子に目が行きがちだけど
その他の障子も精巧なものばかり
沢山ありすぎて撮ったものの載せきれないのでごく一部を
ちょっとした小障子などもすっごく良く出来ているので
行ってみたら是非是非じっくり見てほしい
最後に本館和室「松一」の富士山と干し網の組子細工
組子とは思えない なめらかな曲線を描いた富士山
縁起の良い富士山と 金運などをすくい取る と言う意味合いのある干し網のデザイン
こちらも是非待ち受けにして幸運をGETしてくださいとのことでした
良いことあるかな・・・
本当ーに見どころいっぱい
繊細な組子細工や建築方法は一見の価値がありますー
ほんとにステキなお宿さんでした
見学ツアーの最後に 館主さんがおっしゃっていた一言が胸に響きました
文化財の建物は貴重なもの。この素晴らしい日本の職人の魂がこもった作品を後世に残したい。その為にはたくさんの方にお越しいただきたいのです
・・確かに!・・・
( ゚Д゚ノノ☆パチパチパチ
文化財の建物は維持費も半端ないそう・・
国所有の文化財の建物などとは違い いくら多少の補助制度はあるといっても
それはほんの気休め程度なものらしいのです。。
温泉宿としてもとっても魅力的なお宿でした
この素晴らしい文化財のお宿がいつまでも維持できるよう
沢山の方に宿泊していただきたいなと思う次第ですー(*´ω`*)
おしまい
2016年6月平日泊
ひとり28,000円でした。