都心にありながら百年の森と呼ばれ、憩いの場として親しまれてきた日比谷公園。
その一角に貸切ウエディングができる一軒家レストランとしてたたずむのが日比谷パレスです。
陽だまりあふれる日比谷パレスに、 cocomoさんのご紹介でうかがいました。




この日はお天気もよく、日比谷公園のグリーンがまぶしいほど!
ウェイティングは屋上に設けられたシャンパンテラスにて、立食スタイルで。
ウェルカムシャンパンやワイン、ソフトドリンクなどとともに優美な数種類のアミューズ・ブーシュが用意されていました




光のカーテンだけがさえぎるオープンエアな空間。
緑の風に吹かれながら・・・なんて素敵な昼下がり♡








マグロのフィレを摘むと、下にはフレッシュなニンジンピューレ。上品だわ。





こちらのドライフルーツとフォアグラの濃厚な組み合わせは最高!!
フォアグラも重くなく、とっても丁寧な味なんです。




お友達とわいわい話に花を咲かせているうちに、階下のレストランに用意ができたようです。
期待に胸を膨らませながら、階段を降りていきます。

2階のフロアは、大きな窓から日差しがキラキラ降り注ぐ素敵なお席!




窓の外は目に映る視界の9割がグリーンです。




今回は、リニューアルしたお料理のお披露目と、グランシェフ アルマン・アルナル氏の来日記念イベントとして、メディアレセプションにご招待をいただいたもの。
もちろん監修されたアルマンシェフご本人がいらしています。
アラン・デュカスにも勤め、フランス アルルの一つ星レストランのシェフとして5年の歳月を経たアルマン・アルナルシェフの作り出すお料理は、どれもまずお野菜ありき。
野菜を口にしてみてから、そこに組み合わせる魚や肉といったアイデアを膨らませてゆくのだそうです。





プロヴァンス料理に長けたアルマンシェフと、日比谷パレスのシェフが日本の食材を使って創りだした日比谷パレスの新しいアプローチは、まさに日仏の融合された新世界。

野菜を中心に素材を生かした鮮やかな一皿一皿は、一口一口、口に運ぶごとに極上の味へ一段ずつ上り詰めてゆくような、ストーリー性のある"味の階段"を表現したもの。




「料理はパッション<情熱>だ。」が口癖というアルマンシェフ。
日比谷パレス、松井社長は彼の創り出すテーブルの上の物語に大きな信頼を寄せていらっしゃるのでしょう。
奇遇なことにお誕生日が同じで強い縁を感じるというお二人のリラックスした笑顔には、国境や年齢を超えた友情が垣間見えたようでした。





さぁ! <デギュスタシオンコース>が華々しく幕を開けますよ。















お皿と乗せられた料理が一枚のアートのようです。

アルマンシェフのパッション感じるプロヴァンス料理の芸術が、白いお皿の上で可憐に
花ひらいてゆきます♪




■ファンネルのブルーテ バジルとレモンのコンフィ添え■




ヨーロッパでは薬草として用いる、フェンネル(ういきょう)を丁寧にとろみのあるスープに。
バジルと砂糖漬けのレモンがいいアクセント。





■羅臼産のウニブルーテ■






羅臼から取り寄せたウニ、その小ぶりな殻を小さな器に見立て、天日塩の岩塩の上に。
下にはほうれん草のピューレ。
日傘のようにかけられたのは、雪の下の葉。
見ていただくとわかるように、粒を生かしたままのコク深いウニ、うーんまろやかで美味しい!





ゆずの風味がさっぱりと後味を整え、ほうれん草の野菜独特の青みをまったく感じません。
上の小花はシソの花かしら?





■季節の野菜 アルマンピューレとともに■






この上なくお野菜のアート!
それぞれが一番噛み応えのよい食感でボイルされており、目にも鮮やかなフレッシュグリーンは、素材の生き生きとした生命力を感じますね。

今回のコースで私が一番好きなお料理です。
コースでサラダが一番お気に入りって、実は初めての体験かもしれません。





このピューレにはわさび風味が加えられているようで、溶きのばされたピューレは、添えられたソースというよりも、逆にお野菜がトッピングになってしまったかのような主役に匹敵する存在感でした。
ビバ、野菜!
菜園生まれの一皿です。





運ばれてくるのはどれも絵画のような、色艶やかなお皿の連続。
色合いの美しさと奥行きを感じられる盛り付けのセンスで、ストーリーを感じるコースに仕上げられています。
それぞれのお食事に合うワインのお奨めもいただき、ワインの森でしあわせ酔いです





■鮮魚のブイヤベース カマルグスタイル■

カマルグは地域名のようですね。




オマール海老、カサゴ、太刀魚、イトヨリの上にサフランソース。





そこに南部鉄器に入った熱いブイヤベースが目の前でコポコポと注がれます。 
オマール海老のちょうどよく引き締まった身の繊維、絶妙!! 
サフランソースのまろやかさとオマール海老の殻を香ばしく焼いてからエキスを閉じ込めたブイヤベースの染み入った旨み・・・

たまらなく美味しいです!!
明るい洋室で出される南仏料理に南部鉄器とは異質な感じもしますが、南部鉄器は保温性に抜群に優れているそうなんです。
日本の伝統文化のよさも取り入れたコースの柔軟さは、シェフの社長へのRespectにも私には感じられました。








続くお肉料理には赤ワインを。





■鳩ももコンフィと鳩胸ロースト アルマンスタイル■





2種類の味が楽しめる自由な発想のメインは、鳩。





モモ肉を照り焼きにし、胸肉はオイル漬けにした後にゆっくりと低温で火にかけて、鳩の臭みを消し旨みを前面に。




鳩のコンフィはレバーのような口当たりです。
鳩料理って、ちょっと日本では珍しいですね。




添えられたお野菜は、アスパラのスライス、さやえんどうとスナップえんどうのソテー。
たぶん一度さっと茹でてからのソテー?
ちょうど良くコリコリしていて噛むのさえも楽しいです。




■イチゴのスープ しその風味■




苺のソースの下はシソのジュレ、上にはシソの花です。

しその風味?と思われたら、梅風味とお考えください。
果実の甘みが活きた苺ソース、さっぱり爽快感のあるジュレ、デザートの序章のようなスープです。




■パッションフルーツのミネストローネ■


最後まで飽きさせない、変化球のデザート!
なんとスープ仕立てでお洒落なフルーツのミネストローネときましたよ(笑)!!





なめらかな舌触りのマスカルポーネのジェラートに飴細工のリボンでおめかし♪
マンゴー、ラズベリー、ブルーベリー、パイナップル、オレンジといった酸味のあるフルーツと
をエディブルフラワーが、食べる私たちをお祝いしてくれているよう!





フィニッシュまでも美しい・・・・・・・♡
ため息の嵐、嵐、嵐・・・

――― そう「嵐」といえば、24日の日本テレビ「ゴチになります」は、こちらの日比谷パレスが舞台でしたね!
アルマンシェフも登場し、嵐の二宮君も味わったゴチバトル、私も見ていて大興奮でした^^





最後にいただいた、クスミティー(KUSMI TEA)。
琥珀のとろんとした色も美しい♪




豊かな自然を背景に一歩ずつ上っていった味の階段は、上りきったからといっておしまいではありません。
舌の上で余韻を残し、視覚でも残像を残し、日比谷の一室を行ったこともない南仏に変えてしまいました・・・。




どうしよう。
すっかりリニューアルした日比谷パレスのうっとりな森へ迷いこんでしまったぞ!! ああ、現実世界に帰りたくない!
パパと息子よ、こんな美食トリップなランチも、たまにはね・・・許してください(笑)。





そして絶品なウニの下に敷かれていた、おいしい岩塩もおみやげに♡
日比谷パレスさん、cocomoさん、ありがとうございました~♪



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日比谷パレス

東京都千代田区日比谷公園1-6
03-5511-4122


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日比谷パレスフレンチ / 霞ケ関駅桜田門駅内幸町駅
昼総合点★★★★ 4.5