The National Museum of Pacific War | 砂漠の中心で乾燥肌を叫ぶ

砂漠の中心で乾燥肌を叫ぶ

超乾燥肌のくせに、アメリカのネバダ州へ移住・・・
最高の保湿クリームを探し求め、砂漠の乾燥と戦います。
って言ってたけど、ネバダ→テキサスと移住して今はオレゴンでまさかの二児の母!

先日のパールハーバーメモリアルの日を受けて。
今まで書こうと思っていたけれど、なかなか手がつけられずにいた、The National Museum of Pacific War / 太平洋戦争博物館 について書こうと思います。

戦争の話しは苦手です。
でも大事ですからね。


サンアントニオから北へ1時間ほど行くと、Fredericksburgという小さな街があります。
  
実際に行ったのは今年の4月…
ブログにも書いていますね。

ただ…
太平洋戦争について書く気力がなかなか出ず。
今まで放置してしまっていました。


4月に行ったんですよ、The Museum of Pacific War。
とても大きな博物館なので、時間がなかった私達は、残念ながらしっかり回れなかったんです。
行く予定の方は、(興味度にもよりますが)半日は見た方がいいかもしれません。

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展示内容は、第二次世界対戦の太平洋戦争について。日本人としては、やはり見ておかないと。と思い、テキサスに来て以来、どうしても行きたかった場所だったんです。

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山本五十六の直筆令状や、真珠湾攻撃の際の日本の新聞なんかも展示されています。
日本の戦闘機の展示もありました。

特に真珠湾攻撃については大分大きく展示してあるので、内容が内容なたけに、日本人は肩身が狭いです。覚悟を決めていった方がいいです。
それに比べ、広島、長崎、沖縄、についてはほとんど展示かなく…少し残念でした。
が、ここはアメリカ。仕方ないですよね。

私は、太平洋戦争、特に真珠湾攻撃が、アメリカではどのように語られているのかが気になっていたのでこの展示は本当に興味深かったです。


私は日本史の授業で、
真珠湾攻撃は奇襲攻撃にするつもりはなく、伝達ミス、日米間の伝達の食い違いで奇襲攻撃になってしまった。と習いました。 
確か、日本軍側からの戦線布告を伝達するはずだった日本領事館がクリスマスパーティーできちんと機能していなかった…と習った記憶があります。
皆さんの学校ではどうでしたか?
私の歴史の先生が独特だったのでしょうか?

一方、アメリカでは、
真珠湾攻撃は日本軍が何の布告もなく、ただ突然にアメリカを攻撃した。卑怯な奇襲攻撃。
とテロのように語られています。


ただ、色々と読んでみても、真珠湾攻撃については様々な記録や憶測があり、何が本当なのかわからないんです。
でも、歴史って…過去に起こった事実そのものであるはずですよね。
ましてや75年前のこと。記録がないわけない。
なのに何故、両国間(又は教える人)でこうも差ができてしまうのか。
 

原爆投下についても、
日本では、一般市民が犠牲になった最悪の結果。として語られています。
アメリカでは、戦争を終わらせる為の最善策だった。そのお陰で、それ以上の犠牲が防げた。と習っているようです。

(誤解を招いてしまうと申し訳ないので、書いておきますが… 
アメリカ人でも中には、
真珠湾攻撃は奇襲だったにせよターゲットはあくまで軍事基地だった。原爆は一つの街を爆撃して、一般市民が犠牲になった。これは大分違う。
という見解の人達もいます。)



世界共通の歴史のはずなのに、各国で違うことを教えていていいのかな?だから未だに太平洋戦争に関しては、日本とアメリカはすれ違ってるんじゃないかな?
と気になって仕方ありません。

戦争は酷いです。
酷い戦争を繰り返さない為にも、私達は事実を学ぶべきですよね。

 "日本は本当は悪くなかった。"
 "アメリカは被害者。"

事実きちんと歴史として学ぶことができれば、こんな責任のなすりつけや、どっちが悪かった比べもしなくて済むのにな。


そんな複雑な思いなる博物館でした。
外には、日米友好の証の日本庭園があります。
日本庭園を見ると、ちょっとホッとしますよね。
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そうそう、何故テキサスのこんな田舎町に太平洋戦争の博物館?と思いますよね。
第二次世界大戦のアメリカ太平洋艦隊司令官だったチェスター・ニミッツの出身地らしいです。
アメリカ人ならみんな知っている歴史上の人物だそうで、彼の博物館も隣にあります。
興味がある方は行ってみてください。



もっとゆっくり、ちゃんと見て回りたかったので、また行けたらいいなぁと思っています。