2018年1月13日(土)にTADAKU主催のイエメン料理教室(https://www.tadaku.com/menus/26481)に参加しました。
今回は、茨城県つくば市内にあるイエメン出身のマリーさんのご自宅で行われました。今までに私がイエメン産コーヒーについて書いた記事を読んで頂いてもお分かりの通り、日本で暮らしているイエメン人はかなり珍しい存在であり、もうこのチャンスを逃したらイエメン人に会えないのではないかと思い交通費の合計が4000円(つくば駅からご自宅までの往復のタクシー代含む)にも関わらず遥々茨城県つくば市まで行ってきました。イスラム国がこの世から消え去り世界に平和が訪れた時には是非イエメンを旅したいです。とにかく、まず立ち寄りたいのはユダヤ系イエメン人が「魔法の絨毯」に乗ってイスラエルへ移住する前に暮らしていた地域です。
<イエメン産コーヒーについて書いた記事>
「Yemen Traditional Pure Mattari」()
「イエメン産バニー・マタル・モカ」()
「イエメン産バニー・イスマイリ&エチオピア産イルガチャフィー・ベレカG1」()
「アラビア式薬膳コーヒー」(2017年07月24日(月)投稿)
「モカ マタリ ホワイトキャメル」(2017年03月01日(水) 投稿)
「イエメン産モカ・マタリ・アールマッカ」(2014年11月29日(土)投稿)
ドバイ産のデイツとマムル(デイツのジャムが入っているクッキー)です。現在、マレーシアにはイエメンからの移民が多く、マレーシアの各地にイエメン村があるそうです。そこへ行けばイエメンの食材が手に入るとのことですので、私もいずれはマレーシアのイエメン村を訪れたいと思います。
もう既に開封済みでした。
TADAKU主催のパレスチナ料理教室(https://ameblo.jp/tomoching2/entry-12317779911.html)で教わったマムルよりも美味しかったです。やはりデイツのジャムをそのまま詰めるよりもクッキー生地に混ぜ込んで包む方がサクッと仕上がるようです。
イエメン産の紅茶です。コーヒーだけでなくお茶も栽培しているそうです。
そして、トルコ式コーヒー用のジェズベを使い中東式チャイを作ります。インドのチャイとは異なり胡椒などのスパイスは入れないのでとても飲み易いです。
そして、こちらが全て完成したものです。
イエメン式サモサ(揚げ餃子)が一番美味しかったです。そして、サラダのトッピングとして揚げた餃子の皮も乗っかっています。
こちらは、イエメン式チキンカレーです。煮込んだチキンカレーの上にご飯を乗せて炊いたピラフです。
イエメンという国は基本的に南北に分かれていて、北イエメンはトルコの植民地、南イエメンはイギリスの植民地となっていた為、イエメンの北と南では食べものも異なるそうです。マリーさんは南イエメンのご出身なのでイギリス食文化の影響を受けた中で過ごされたようです。まあ~、日本のカレーもイギリスで食されていたカレーがオリジナルですもんね。
イエメンでは餃子の皮もお店で買うことができるそうです。私が日本の餃子風に形を作ったらマリーさんも喜んで下さいました。
イエメンでは餃子の皮ではなく薄いピタパンの皮を揚げてトッピングにするとのことです。
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こちらは、イエメン式サモサを作っている最中です。イスラム教徒であるマリーさんは日本へ来てからハラルを守るのを止め、最近では豚肉も食べるようになったそうです。とんかつが大好きとのことです。
もう既に具が煮えているので、後は餃子の皮に包んで揚げるだけです。
餃子のタレとかはなく、そのまま頂きます。
イエメン式チキンカレーには、バスマティ米を使います。しかし、日本のように炊飯器で炊くのではなく、カルダモン入りのお湯の中で茹でてからザルにあげて湯切りして、そのままイエメン式チキンカレーの上の乗っけて再び煮込みます。
まずは、玉ねぎとニンニク、スパイスを炒めます。
それをフードプロセッサーに入れてカレーペーストを作ります。まあ~、インドで言えばカレーの素となるチャットニー(チャツネ)ですね。
インドのマンゴーチャットニーは有名ですが、今回はトマトのチャットニーです。
ヨーグルトも加えて混ぜ合わせます。
ハラールではない鶏肉を使いました。マリーさん曰く、茨城県の田舎町でイスラム教のルールに従う生活は無理だと・・・。
そこへカレー粉を入れて炒めます。
トマトのチャットニーと水を加えて煮込みます。
ジャガイモが柔らかくなったら、少しだけ炊いたバスマティ米を入れて再び煮込みます。
アクセントとして食紅も入れます。
赤い食紅を入れたのでオレンジ色のチキンカレーが出来上がりました!
この時に使用したのは、インド産のビニヤニのスパイスです。まあ~、結局はインド料理というかイギリス料理というか・・・カレーなんです。
サラダにトッピングする為のクルトンとして揚げた餃子の皮を作ります。
イエメンではサラダに生の人参も入れるそうですが、結構大きめです。
そして、フェタチーズも入れます。
角切りにした生の人参が気になりましたが、食べてみると甘い感じですが別に美味しくはないです。
これ、パレスチナ人のお宅でも少しだけ味見させて頂きましたが・・・ヨルダン産のふりかけです。
これは日本では入手できず、この材料で作ろうと思えば作れそうですね。
こちらは、イエメン人の家で焚くインセンス(お香)です。これはお年寄りが集まって砂糖にビャクダンを混ぜ込んで手作りしているそうです。
こちらが、イエメン人のマリーさんです。全くアフリカ人っぽくなくとても美人さんでした。やっぱり、その南北に分断され植民地化されたイエメンでは人種というか同じイエメン人でも特徴が異なるとのことです。