キュビズム展 | いて座AB型ブログ

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もんじゃという目的を達成した後は

国立西洋美術館にやって来た。

『パリポンピドゥーセンターキュビズム展』





なぜこのキュビズム展に来たかというと、遡ること十数年前。

フランス旅行中に見つけたポンピドゥーセンター。




ポンピドゥーという響きが気に入って、友と二人で『ポンピドゥー』『ポンピドゥー』と連呼しながら、パリのシャンゼリゼ通りを歩いた思い出。

そのポンピドゥーと再会できるとは!

これは行かないと!





キュビズムのはじまりはセザンヌから。

『この世にあるすべての形を幾何学に』という思想から、モチーフをキューブに還元した。





ゴーギャンも平面的で奥行きがない。






私の大好きなアンリルソー。

人々に認められず、嘲笑の的だった元祖へたうまアンリルソー。

しかしピカソはアンリルソーの絵をいち早く認め、『アンリルソーを讃える夜会』を開いたという。

ピカソにそんな風にリスペクトされていたとは!

そしてキュビズムに影響を与えていたなんて!

なんだか報われた気持ちになった。







当時アフリカ彫刻は、不気味・野蛮・理解できない、と敬遠されていたが、商人によりヨーロッパへ持ち込まれると…




『ミロのヴィーナスよりアフリカ彫刻の方が美しい』と絶賛したピカソ。
異様な物は美しい、とインスピレーションを受ける。



ピカソ『女性の胸像』

確かに似てるかも。仮面っぽい要素ある。






ピカソが作った女性の仮面。




マリーローランサン。

アンリルソーが恋人とマリーローランサンの自画像の絵を贈ったが、似ても似つかず激怒したというマリーローランサン。




キュビズムにおいてピカソと双璧をなすブラック。






うーん、キュビズム。






ピカソ『女性の胸像』

この時期の作品、とても暗い。




ピカソ『肘掛け椅子に座る女性』

3次元を2次元に表現してる。

もうどっち向いてるかもよくわからない。




この絵の題名当てられたらすごいシリーズ①

ピカソ『ギター奏者』

ギターなんて見つかんないよー!




この絵の題名当てられたらすごいシリーズ②

ブラック『レスタックのリオティントの工場』

画風がピカソと一緒。




この絵の題名当てられたらすごいシリーズ③

ブラック『バイオリンのある静物』

バイオリン好きすぎ。




この絵の題名当てられたらすごいシリーズ④

ブラック『円卓』




この絵の題名当てられたらすごいシリーズ⑤

これはちょっとだけヒントがあるかも。

ブラック『果物皿とトランプ』




ブラック『ギターを持つ男』

色を少し増やし、油絵以外の素材も使い出した総合的キュビズム時代に突入。

ギターにはおがくずが使われている。

パピエコレやコラージュのさきがけだ。




この展覧会の代表するロベール・ドローネーの作品『パリ市』

右にエッフェル塔、左に船と橋(リスペクトするルソーの自画像から取り入れた)

色だけでなく、異質な要素を同一画面上に描いた同時主義。



ソニア・ドローネー『バルビュリエ』
ロベールとソニアは夫婦。



マルセルジュシャン

便器に名前を書いただけの作品が物議を醸したあのデュシャン。

キュビズムが、

何でもありの現代アートに続いていく。




デュシャン兄の作品



デュシャン兄




シャガール



シャガール


シャガール


シャガール


シャガール『キュビズムの風景』



モディリアーニもキュビズムの画家たちが集まるモンパルナスに住んだ。



キュビズムは誰もがかかる『はしか』のようなもの。と言われるほどだった。

日本の藤田嗣治も影響を受けたほど。



ピカソ



グレーズ『戦争の歌』

キュビズム=ドイツ という思い込みから

キュビズムに厳しい目が向けられた。



ファングリス『朝の食卓』

アンリマティスの影響を受けた。



ピカソ



ル・コルビジェ

建築だけでなく絵画もあったんだ。



ちなみにここ西洋美術館はル・コルビジェの建築。

相変わらずキュビズムはよくわからない。半分理解できたからどうかも怪しい。けれどキュビズムの流れがよくわかる企画展だった