自分で蜂の巣駆除なので、

市販のジェット噴射駆除スプレー持参。
防護服なんてないので、百均のカッパを身にまとい、

猛暑の中汗だくになり、ビクビクしながら蜂の巣を探す。

怖くてたまらない。

 

あれ?あると言ったのに、蜂の巣が見当たらない。

ぐるぐるとアパートの周りを探しても見当たらない。

蜂も飛んでいない。

 

もしかして、物件間違えたのか、

入居者の勘違いか、誰かがもう駆除したのか、

間違いならそれでいい。ないならいい。

もう一周して帰ろうかと思ったその瞬間、

蜂が一匹飛んできたその先を振り返って見上げると、

「あった」

 

あーこんなとこに。

そりゃそうだ。

なるべく人目につかないようなところに巣は作るもんだ。

きっともうない、と心が緩んだところに急激に緊張感が走る。

暑さではない汗が噴き出る。

 

シャワーヘッドのような巣。

どうやらアシナガバチのよう。

蜂は見た目3匹ほど。

「これならできるかも。」

 

震える手で銃を構える。

いつ打つか。

と思った瞬間、一匹飛び去る。敵が減ったところで、

「今だ」

 

ジェット噴射ブシャーーーーーッ

ボトボトボトと何かが落ちて、その後に蜂が落ちる。

噴射の止め時がわからずそのまま噴射続けるも

風向きで自分に降り掛かってきたので、そこで終了。

 

落ちた何かと残った巣の始末があるのだが、

ひとまず車に戻って、エアコンかけて一息をつく。

とそこに、蜂が数匹戻ってきた。

出かけていた蜂だ。巣の緊急時がわかるのだろうか。

すぐに後始末しなくて良かった。帰ってきた蜂に刺されていたかもしれない。

 

噴射にまみれた巣の周りでウロウロしては、

飛び去ったと思うとまた戻ってきたりを繰り返し、

そのうち戻ってこなくなった。

 

さて、

と言いながら、車を降り、巣を落とし、落ちたものを集める。

ボトボトボトと落ちたものは幼虫だった。

 

育つはずの幼虫。

家をなくした蜂。

 

なんだかとっても罪悪感に包まれた。