天才of 天才たちの戦い
特色入試??!
京都大学!!!!!!!
なんだそれは・・・
「それを受ける」と、ムスコっちから言われる。
…その話を具体的に聞いたのが、高3夏休みに入ってすぐの3者面談のころ。
日程が決まっていたので、とりあえずすぐに宿を抑える(この時のお宿こちら)
必要書類は学校の先生と本人ががんばるとして・・・
この記事はあくまで、受験生の親目線でね。
とりあえず、私も特色入試とやらがなんなのかくらいは調べないとね!
・・・最初の感想は「天才しか受けれんやん。しかも5人しか受からんの!??え??」です。
わかりやすく説明してたこちら
要項を読んでいくと、まだ先の、書類の提出期間の短さがとても不安で・・・
他に見落としがないか何度も読み返した。
凡ミスなどあってはならないから。
基本的には通常通りの生活をしていた。
片づけない部屋に怒り
理不尽に文句言ってくることにぶち切れ
お風呂や食事なんかの基本的な活動をちゃんとするように言い続け…
って怒ってばっかやん!!
彼がどんなことをどんなふうに勉強しているのか全く知らない。
自分でバイトして稼いで買った参考書やら本の量からして、やはり「普通」ではなかった。その本のタイトルを見てもさっぱりわからない。
私がわかることは、それがちっとも片付いていないということだけ。
それにこだわって怒りまくってたな…
「天才の部屋は汚いらしいよ」
などと言われたもんだけど、そんな免罪符あるかぁあああ!!
そして、指定された期間に無事書類を送付し、受験資格を得た。(ようだ)
少年時代の彼の様子はまた別記するとして、とりあえず彼は小さな字をA5の紙に書き続けてた。(その紙がまたそこらじゅうに散らばって・・以下略
季節が変わりいよいよ決戦の日が近づいてくる。
塾にもいかず、よく一人で戦えるもんだなと感心するが、ある団体を通じ頼もしい先輩たちと知り合いのようだった。
試験の1週間前でさえ、バイトに行っていた…
決戦の日が近づいてそわそわしてるのは私。
(なんせ寺社仏閣巡り計画が緻密すぎて)
とりあえず、二人分の往路と一人分の復路の切符を買っておく。
出発当日まではほぼ普通に。
当日の動きから京都での様子はこちらから。
翌日、本番の日。
あまり眠れなかったというムスコに「ちゃんと寝てたよ」と「眠れなくても横になってるだけでも十分なんだって」と伝える。
「それ聞いてなんか落ち着いた」と。
昔、私も寝れないことに不安があったときに、これをテレビで聞いて「ちゃんと意味のあることができている」と安心したから。
あと・・・「トイレで大が出たなら勝ち組だから」と元気に送り出す。
珍しく?!安定したメンタルで手を振りながら出発するムスコ。
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夜の22時ころに、本日の筆記試験(4時間で4問!)の結果がわかる。
指定されたページにいろいろ打ち込んで「はい」を押すと結果が見れる仕組み。
イケそうな気がしちゃうけど、ここは天才の戦い。
その発表のとき、ドキドキもハラハラもせずにいられた。なぜなら、母はその時、友人たちとの会合がありまして
飲んでる私に本人から来たLINEの意味が分からなかったけど、ま、ダメならあした一緒に京都満喫しよう!
と思いつつ、自分でも照合してみる。
おぉ・・・
これはすごく怖い。
なんというシステムなんだ。
「合否案内センター
数学に関する能力測定考査合格です。」
その下に
「口頭試問に関して」
…
などと硬めに書いてある。
でもこれで勝ち取ったわけではないのだ。
本人は本日の安堵感と、また明日への緊張感とで、やはり寝れないらしい。
そりゃそうだ
明日の突破もやはり1/3ほど。
高すぎる壁に他人事のようにただただ感心してしまう。。。
まったく酷なことしてくれるよ。
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面接当日。
この旅の大仕事かつノルマ「本人を起こす」をやり遂げる。
なんなら、朝ごはんまで食べさせる。
彼は、たくさんの情報を伝えようとして早口になる。
面接とはいえ、就職活動みたいなそういう面接ではないだろう。
「早口にならないようにね」
そういう場の礼儀として、部屋に入る前、座るとき、出るときの作法の話をしてみる。
平凡な母が言えることはこんなことくらい。
んじゃ、がんばれ!
と、母は坐禅へ向かう。
何時に終わるかわからないとのことだったから帰りの切符を取らなかったのだけど、午前の部でお昼には帰れるようだったので、一緒に帰ることにする。
坐禅から戻り、部屋でムスコの帰りを待つ。
部屋に入ってきたその表情は、苦笑
想定とは違う質問内容だったようで、まぁまぁ凹んでいた。
ま、とりあえず、お疲れ。
帰ろう!
荷物をまとめて駅へ向かう。
この数日間の仲良しが嘘みたいに、通常モードの不機嫌ぶり。
あぁこれこれ。めんどくさ!!!
買ってなかったムスコ分の切符を買うのに手間取りつつ、京都駅へ。
お昼を買おうとかお土産買おうとか、そんな話ですら、喧嘩ごし。
まっっったくもぉ
帰りは行きの教訓を生かし、、空いてるなら別席にしようとしたことが功を奏し、そこからお互い不快になることなく帰宅。
「17時(だったかな)までは一切なにも試験内容を語るな」というお触れがあったので(このご時世なのに…)、まじめな彼からは、なにも詳細は聞けず。
後日聞いた話では、「前日の試験内容の説明をするというふうに聞いてたけどちょっと違った」とか、「大学で学びたいこと」だとか聞かれたらしい。
SNSで、ほかの受けた子たちも凹みがちだったようで、「みんあそうなら、まぁよかったじゃん」と思ったけど、ここから約2週間、生殺し状態だな・・・
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そしてやってきた運命の11月27日。
結構この日まで、この話題にふれることもなく、そわそわするほどのこともなくだったけど、さすがに当日はどきどきした。
あぁ、今日か。
仕事中にムスコからLINEがきた。
時間にして11:32
「だめでした」
え。
一瞬にして、手が冷たくなってお腹痛くなって吐き気もしてきた。
そうか、この戦いはやはりそういう世界か。
ライバルも相当だったんだろな・・
トイレ行って、戻りながら「いや、発表は正午だよな?まさか受験生だけわかるなんかシステムとかあるんか?」
あいつのことだから、嘘かもしれん。
と、どきどきの正午。
またしても、いろいろ打ち込みながら進めるシステム。
「はい」を押すのが怖い。
いつもならお腹ペコペコのお昼なのに、むしろ満腹with吐き気。
合否案内センター
理学部
受験番号〇〇〇〇番の方は、
合格です。おめでとうございます。
うおぉぉぉぉぉぉぉおお!!
声出た!
涙も出た!
隣の席の人にも画面見せた!
手が震えた!
嘘かもしれんな。
もう一回…と最初からやり直す。
うん。合格。
まぢかぁ・・・
あいつ天才やん。
てか、なんだったん。あのLINE。
す
すぐムスコにLINE。
いらんのだわ。あんなフェイント。
「落ちたら不合格報告するメンタルないもん」
ある意味、落ちるのが普通というべき試験だしな。
「本番に強い人
やりきって結果出せる男だな。
ほんとにすごい
おめでとう!!!
よくがんばったな!!!」
と送る。
この壁はほんとに高い。
まだ確定ではないけどゴールは目の前。
年明けの共通テストを受けて、そこで7割を取らなくてはいけない。
京大の青田刈りだ!(笑)
がんばれ!
早く決まったメリットを生かして有意義に過ごしてくれ!