仲間がいる、愛がある。それが胸を打つ中国ドラマ。 | まりのブログ

まりのブログ

性同一性障害者の私が、思いのままに生きるために頑張って生きてます。
性別適合手術をしてから2年になりました。
私はトランスジェンダーとして誇りを持って生きてます

相変わらずの風邪ひきです。何故だか治りません...

中国ドラマ「白華の姫」
「終盤はお楽しみに」と言いたかったけれど、第55話が!
第1話の再来!で素敵でした。

西啓の皇女、容楽(ようらく)。実のところ滅ぼされた秦家の娘、秦漫(しんまん)は、愛する北臨の皇子、宗政無憂(そうせいむゆう(黎王)(事情で南境に身を置く))の子を孕み、順風な明日を夢見ていましたが、自らが侵されている天命なる毒が子を苛むのではないか?と案じていました。
ある医学書によると天命の解毒法は、腹の子に毒を移して母体を救う方法が有ると書かれていました。
容楽は、無憂が悩みながらも容楽の命を優先する決断をしようとしていると察すると、独り都を離れます。彼女は子を救い、自らは毒で死ぬ終わりを選ぼうとしていました。
密かに旅出ったのは、辛い決断を無憂にさせないため。
旅の先で容楽は、北臨の現国王、摂政王、傅筹(ふちゅう)が属していた、北臨転覆の黒幕、天仇門に属していた殺し屋、痕香(こんこう)と、元傅筹の従者、項影(こうえい)と出会います。
容楽と痕香は一触即発!しかし項影によって真実が明かされます。
ふたりは滅ぼされた秦家の娘でした。
再会を喜ぶふたりでしたが、容楽の体調は崩れるばかり。
そこに西啓の皇帝、容斉(ようせい)が現れます。
「毒を解毒するために、私と来い」

第一話の涙の別れから何度も疑いながら、望み捨てず、お兄様に期待していただけ有りました。
多くの方が私同様悩みながらも、気付いていたことでしょう。容斉君。
実は容楽の記憶喪失に、消え失せた"ふたりの過去"が有りました。これが...第55話~最終話まで回想されます。
もう...非常に温かい記憶なんです... だから、容斉が時折見せる切ない顔の意味が明らかになります。その時のあまりに至福に満ちた容斉... いえ、容楽も非常に幸せそうだったあの頃...
それがある謀によって引き裂かれた。
誤解...
容楽は怒りを容斉に。容斉はただ容楽を守ろうとする。
解け切らぬ誤解はそのままに...ふたりは別れ... 
しかし、容楽は記憶を失ってしまう。

今。はっきりとは思い出せず、容斉をどう信じて良いのか分からない容楽。
「あなたが私に天命を!」
容斉は黙ります。「違う」と言えばいいのに、彼は否定しません。
その"何故言わないのか?"と、隠され続けた真実は、徐々に明るみに出てきます。

容斉と容楽は半年の時間を共に過ごすことを約束し、後、解毒をすることを誓います。
ふたりは穏やかに、至福の..."平凡な時間"を過ごします。
時折、思い出される記憶... その度、容斉はそっと微笑みます。
そして出産。
しかし、その直後、北臨の皇太后であり、実は西啓の皇太后、苻鴛(ふえん)が現れ、容楽の子を拐って行きます。
... 素晴らしい第55話は悲しみと不安に苛まれて終わります。


その頃、宗政無憂と傅筹も、容楽は西啓に居る!と目星を付けて居ましたが、容楽の無事と西啓軍との一触即発を避けるために思い切った行動が出来ずにいました。
項影と痕香はそれぞれ、容楽を奪還するために潜入、容楽を見付けたものの、項影によると痕香と傅筹の間の子が何者かに拐われたと...
しかし先ずは脱出を!
そこに天仇門門主、林申(りんしん)が現れます。
... 彼は絶対的に苻鴛を信奉していて、ちょっと偏愛ぎみ。冷たくされるのさえちょっと快感な雰囲気。流石に終盤、実は生かされていた北臨の元皇帝、宗政允赫(そうせいいんかく)に執着する苻鴛には、苛立ちを抑えられません。
その憤りは容楽らに向けられ、彼の躊躇い無き憤怒は、項影を貫きます。
そしてついに無憂らによる容楽奪還作戦が始まります。

その頃、容斉は体調を崩す容楽を見守りながらも、目覚めた容楽には心を引き裂くような挑発をします。まるで自分を憎ませようとしているかのよう...
そして再び酩酊状態に陥ったところで、容斉は容楽の腹心であり医術に長けた、蕭可(しょうか)を呼びます。彼女は躊躇いながらも、容斉の計画に従います...

壮絶な戦いの後、主要人物たちが相見え、決戦の時が訪れます。
そこには、容斉による計画... 意外な真実が有りました。

...もう、お兄様、容斉が全てを持っていきます。本当に悲しい、切ない、堪りません。
信じて良かった...最高でした。
... またこのクライマックス。紆余曲折有りながら、容楽を中心に、縁を持った人達が、柵や因縁を乗り越えて、悪の総本山に戦いを挑みます。...これって日本人が親しんできたアニメやゲームの定石まんまです。
カタルシス、そして観る者の感情を非常に喚起し、まさに最終決戦、興奮必至です。
若干、立ち演技が多めですし、まどろっこしい説明台詞や不器用過ぎる行動が気になるところも有りますが、それを捩じ伏せ凌駕する、壮絶なアクションが繰り広げられます。
人知を超えた「グリーンデスティニー」を遥かに上回る、アクロバティックでアートのようなアクションは衝撃的です。

幾つもの失われた命...生かされた命...彼等が受け継ぐのは、最終話、副題、日本の作業師さんよく選びました。
「山河志」
最後に語られる、手する者は天下を制すると言われた書物の真実。それこそが闘いの果てに見る、あるべきもの、天下泰平です。

... 宿命や恨みに支配され苦しんだ者たち...そこに降り立った、記憶を失い、その因襲に晒されていない容楽と言う輝き。彼等はそんな容楽を焦がれ、愛し、奪い合おうとした。
それは悪が最も願った、恨みの連鎖の実現。破滅、そして、永遠に終わらない不幸の渦。
そこから宿命の遺児たちを救ったのは、やはり容楽。そして、彼女を労った容斉の愛、そして、彼女を守るために、刃を置いた、それぞれの労り。
労りこそが、悪に勝った。

...全58話。"惜しい"はラスト4話で全部、上塗りされました。
中盤、傅筹まわりのちょっと淡白な展開に焦れたことも有りましたが、終わってみたら、達成感が非常に高く、ふか~い、ため息を溢させて貰いました。
満喫です。非常に素晴らしい作品でした。

前回は女性陣を紹介したので今回は男性陣を。
やはりNO.1は容斉です。レオ・ロー君、本当に素敵でした。

そしてアーリフ・リー君が扮した宗政無憂。精神的に実は弱そうなのですが、ここぞと言う時は愛する者のために躊躇いません。
中国人、マレー人、アラブ人の混血と言うことで、若干、エキゾチックな雰囲気も有る彼、そのせいか、魅惑的な魅力を醸します。

傅筹を演じたジン・チャオ君も、"傅筹"にこそ引き込まれはしませんでしたが、アーリフ・リーより背も高く、存在感がたっぷり。実はなかなかのイケメンさんでも有りました。役柄が惜しい。
でもラスト。痕香と寄り添い。
「生まれ変わってもお側に...」
「生まれ変わったら、私と出会うな」
この台詞は、ちょっとビビッドに来てしまいました。

はあ... 余韻しっかりです。
大満足。



「宮廷の茗薇」全40話。

北京に住む、小薇(しょうび)が愛称の徐薔薇(じょしょうび)は、見習いの設計士。彼女は紫禁城(故宮)を暇有らば訪れて、かつてここで生きた人達を思い、巡らせていた。
ある日。紫禁城の資料室に資料を求めた帰り道、ふと道を見失ってしまいます。
迷う内、謎の老婦人に出会い、彼女は「この灯籠を持ってお行きなさい」と古い灯籠を貸してくれます。

荒れる夜。徹夜で設計図を描いていると、突然、弁髪の男性が現れる。言葉聞こえず、言葉届かず、幻覚かと思っていたけれど、それから彼は毎晩、現れ、その度に彼は小薇にたくさんのものを見せてくれた。代わりに彼もたくさんの現代の進歩したものを見ては感心していた。
その内、彼と会話が出来るように成り、ふたりは設計図やテレビなど、様々なものを共有、共感して行きます。
小薇の設計図も社長に認められ、気分絶頂。
しかし、だからこそ、小薇は彼に触れることも出来ないことに不満を感じ始めていました。
そして、彼女は彼を拒絶してしまいます。
彼の正体は300年前に実在した十三皇子、愛新覚羅胤祥(あいしんぎょろいんしょう)でした。彼は小薇の心を動かそうと、故宮に杏の木を植えます。
...この"愛新覚羅"、「ラストエンペラー」の愛新覚羅溥儀(あいしんかくらふぎ)と同じですが"ぎょろ"と読みます。清王朝は満州族によって建てられた王朝なので、満州語では"ぎょろ"と読むのだそうです。

300年後、十三皇子の杏は、季節外れに満開に花を咲かせます。小薇は十三皇子が自分のために植えたと喜びます。
そしてその夜。再び現れた十三皇子と口付けをしたところ、感触を感じたことに喜んだ途端、彼は「また会える」と残し、消えてしまいます。
小薇は落胆してしまいます。更に、仕事では経験不足だからと先輩の蕙(けい)に設計の責任者の立場を奪われてしまいます。
その頃、巷では土星と月が最接近する天体ショーで持ちきりでした。小薇の親友、小秋(しょうしゅう)も「願い事をしよう」と落ち込んでいる小薇を誘い出します。
「前向きに...」小薇は十三皇子の記憶を前向きに考えようと誓います。「また会える」... 
そしてその夜。故宮の杏を見に行って、不思議な感覚に。そして気付くと、そこは山の中。崖の下に人が倒れている。
自分にそっくりな女性。彼女は「私の身近な人が...でも恨んでいない...あなた... 私の代わりに生きて」そう言い残して息絶えてしまいます。
そして小薇は、清王朝時代の人達に保護され、"家"に連れていかれます。
ここは清王朝時代?私は時代を超えた... 何故?... 私は雅拉爾塔茗薇(やらるためいび)と言うらしい。
何を言っても信じてくれないなら、茗薇としてここで生き抜いてやろう!
更に茗薇は"秀才(秀女)"として故宮へ赴くことに成ります。
... 秀才は科挙(役人試験)の科目のようです。茗薇は既に秀才(秀女)なので、試験に受かっているのかと。姉の茗蕙(めいけい)が「茗薇が居なければ私が行けた」と言うので、女性は一家にひとりなのでしょうか?

茗薇(小薇(しょうび)と自らを称します)は「十三皇子に会える!」と意気揚々と参じます。
そして、宮中での礼儀作法などを学ぶ、儲秀宮(ちょしゅうきゅう)で知り合った小魚(しょうぎょ)、小春(しょうしゅん)と寄り添います。その小魚、現代での仕事の先輩に似て居ます。また小春は、親友の小秋にそっくりでした。
その小魚は蓉月(ようげつ)に苛められていました。小薇は堂々とした態度で彼女を救い、故に小魚諸とも、蓉月の標的に成ってしまいます。
実は小魚は他人の名前で潜り込んで来ていて、その目的は、汚職の濡れ衣を着せられた父と兄を救うため、皇帝に直訴しようとしていました。
そんな小魚は何者かに誘拐され、その後、殺されてしまいます。

その頃、小薇は、宮中を歩き回り、十三皇子と出会う事が出来ました。
喜ぶふたりでしたが、ここへ導いた力が不安定だった為(らしい)、ふたりは未来で出会った相手の記憶だけを忘れてしまいます。
...これ、非常にご都合でした。未来での記憶全てならまだしも、相手の姿だけ忘れます。なので、小薇の「未来で会った誰かが好きだから探している」とか、小薇と再会した十三皇子が四皇子に「好きな人に会えた。彼女を娶る」と言ったこと、そしてその想いは、未来での記憶無しでもそのまま残ります。
正直、意味不明でした。人は出会ったこと、想いを積み重ねた記憶無しでも惚れて居られるのでしょうか?
この「記憶が飛んだ」に、流石に唖然としました。

が。そこに十四皇子が絡みます。
この十四皇子は、四皇子と母が同じで、母を幼くして亡くした十三皇子と共に育ちました。
しかし、同じように愛を配れなかった母、徳妃(とくひ)のせいで、四皇子と十四皇子はいがみ合うように成ってしまいます。そこに十三皇子を挟んで、いつも争いが絶えません。
そうしている内に十四皇子は、宮中を仕切る納蘭貴妃(なーらんきひ)、八皇子、九皇子、十皇子と徒党を組むように成ってしまいます。
彼等は、皇太子を転覆させ、四皇子から後継ぎの権利を如何にして奪うかばかりを考えていました。十四皇子はその冴える頭を巧みに奮い、彼等を助けていきます。

... 皇子たちの喧嘩やいさかいは、時に刃を交わすことも。武俠映画ほどでは有りませんが、なかなかの美しい殺陣を楽しめます。

先の小魚の父と兄を投獄させた汚職の問題は、皇太子と九皇子によるものでした。
十四皇子は"小魚のため"と皇帝に直訴をしようとする小薇に「誰も信じるな」と言い、助ける素振りを見せます。
小薇はそんな十四皇子を信じ、小魚の持ち込んだ汚職の証拠を託します。
しかし、それは裏切られてます。十四皇子は九皇子を守ってしまいます。
十四皇子は小薇に責められますが、そんな裏表の無い小薇を十四皇子は見初めてしまいます。
小薇の時代にそぐわぬ性格は、後に四皇子の心をも惹き付けることに成ります。
... この四皇子。非常に厳格で不器用。正妻と二人の側妻を持ちながら、おそらく縁故か政略結婚だったのでしょう。彼は"愛"や恋することを知らずに居たのだと思います。そんな時に出会った、異質な考え方を持つ小薇に、四皇子は心揺さぶられてしまいます。
そして彼は、悩みます。
十三皇子が好きな小薇...でも、私はこの宮廷でのプレッシャーに苛まれて、苦しんでいる。小薇がそれを癒し、支えてくれれば、もっと上手く立ち回れる筈だ。だから、私は小薇に傍らに居て欲しい...
四皇子は小薇の為に、立場を危うくするような事までもするように成ります。しかし、悲しいかな...小薇の心は十三皇子だけ。
彼の愛は戦う前に、負けていました。
しかし、一度灯ってしまった想いは、なかなか消すことが出来ず、四皇子は悩み続け、また小薇は四皇子を避けるようになってしまいます。

またそこに小薇の姉、茗蕙が入宮。
... 彼女、見た目が現代の蕙先輩にそっくりなので小薇はちょっと初めから警戒モード。
しかし、そんな小薇の警戒を容易く一蹴するほど、茗蕙は小薇の難題と成ります。
彼女は、幼い頃に小薇の母から受けた仕置きの日々を恨んでいて、そのために小薇に対して、命をも奪わんばかりの謀を、次々と巡らせてきます。
更に彼女は十四皇子との幼い頃の縁から、彼を信奉し「彼を次期皇帝にする」そう意気込んでいました。
四皇子とのいさかいも厄介でしたが、まだ、私達は彼の"情"に期待することが出来ました。
しかしこの茗蕙は違います。情など微塵も持ち合わせていません。
その為、彼女の謀はあまりに恐ろしく、誰彼、躊躇わず命をも奪い、省みません。
... 正直、四皇子の第一(第二が有ります...)のいさかいが終わった頃から、このドラマは息苦しくなります。
茗蕙は非常に頭が切れ、その計略は次々と上手く行きます。小薇らは、最悪の事態を何とか回避するだけで、概ね茗蕙の思い通りに成ります。時には十四皇子が止めたり、他の唆された誰かがミスをしたり躊躇ったせいで最後の一手を押せないだけです。
しかも茗蕙は全く反省などせず、罪悪感に葛藤することさえありません。
そうしてしばらくの間、命の危機が常にそこに在るまま、未来に期待の無い、やられ放題の数話が綴られます。
正直、キツかったです。時代が近代なので、思い切った歴史を揺るがす事件を配することも出来ず、お陰で非常におぞましい謀なのに、大事件にさえ成らず、ただ襲われ、助かった~の繰り返しを見せられることに成ります。
とは言え、ある京劇役者を絡めた国の資金横領事件や、盗賊討伐などの緊張感のあるドラマも挟みながら、物語は挫けず、牽引されていきます。

愛も着実に。

...このドラマ... タイムスリップものなんですが、現代人が居る意味が非常に弱いです。普通に歴史物を作ってもさほど変わらないと思います。小薇による突飛なシチュエーションも初めだけ。中盤からは全くと言うほど小薇が役に立ちません。
あげく小薇は「私のせいで起こらなくてもいい問題が起こっている」と過信気味。
... 最後には"指紋照合"と言うテクニックが、ある事件の犯人を見付け出すことに成りますが、「指紋!」と言ってからひと話は何もせず、やっと動き出しても、犯人を茗蕙と決め付けているので、みなの指紋を照合して、犯人に行き着いて、引っ立てい!なんて事は無く、潜入して指紋の付いているものを探せ~!
と、無駄に時間ばかり食う、捜査では無く"潜入"で緊張感を煽ります。まあ、これはこれで悪くはないのですが、オチは呆気なく...

ただ。この前後。茗蕙のせいで周囲から恨まれまくりの小薇は、四皇子や徳妃にまでも命を狙われることに成ります。
十四皇子も後戻りは出来なくて、十三皇子は勿論、小薇にまで敵対心を向けてきます。
そんな時、驚くことが起こります。
蓉月、そして、一時は小薇に毒を盛るまでした四皇子側妻、そして正妻までもが、小薇を助けるために力を貸します。
ここが非常に素敵でした。
「白華の姫」と同じ。異端たる小薇の真っ直ぐな思いと、少なからず彼女に救われた人達は、彼女の危機にその手を差し出します。
友情。それが非常に温かい。
気付けば、小薇の周りにはたくさんの人が居ました。「白華の姫」ほどでは有りませんでしたが、小薇には有り、茗蕙には無いものが際立ち始めていきます。

戦争...皇帝崩御...
そして起こる後継ぎ争い。
その狭間で、小薇は、茗蕙との命を懸けた闘いを避けられなくなります。
真の雅拉爾塔茗薇に起こったことも明らかに成ります。
そして...

全ては夢のように儚く、小薇は現代に戻ります。
ゆっくり。淡々と紡がれた最終話。
小薇は、悲しみを感じながらも、懐かしむように紫禁城を歩きます。
仕事では、蕙先輩に助言し、彼女は設計の最前線に返り咲きます。タイムスリップで得た意識の変化が最適な助言を与えられるように成り、更に建築アイデアを浮かばせました。
小薇は、蕙先輩とのしこりを解き、似た茗蕙との終えられなかった因縁を、これで晴らせたらいいのに...そう祈ります。
で、蕙先輩、取引先の担当さんに付きまとわれているそうなんですが... その方...
ある方にそっくりです。
また親友の小秋も、失恋して悲しんでいるところにある出会いが。彼も、ある方にそっくり。
... 書きませんでしたが、小春は宮中で皇太子と恋におちてしまいます。しかしその恋は叶わず、また謀に苛まれて、死罪に成るかもしれないほど追い詰められてしまいます。
何とか小薇が偽装工作をして小春を救いだしますが、ふたりは結ばれること無く、別の人生を送ることに成ります。
「いつか別の時代で...」

... もっとみんなを出すくらいやっちゃって欲しかったけれど、この最終話のお陰で後味は非常に良く、余韻を残して終わります。
そう。もうひとつ。時空を越えた再会が有ります。ぜひ、見届けてあげてください。

小薇を演じたのはリー・ランディー。非常に可愛らしく、如何にもな美人で無いところも好感持ちました。が。宮中に入ってから、どうも割烹着を来た... ご免なさい、パタリロに見えてしまい、うちでは"愛を込めて"「パタ子ちゃん」と呼んでいました。:p

十三皇子を演じたのはワン・アンユー。巷では嵐の二ノ宮君に似ていると話題でしたが、確かに雰囲気が有ります。観ていて概ね思い出しませんが、時折、思わぬところで、似てる!と思わせられました。

中盤は悪の謀が無敵すぎて、また反省したり、叱られても裁かれても自分を省みたりしないので、まあ、非常に辛かったです。
また、誰かの危機の際でも、小薇が呑気にラブコメばかりしているので、呆れることも少なく有りませんでした。
中盤以降は持ち前の裏表無しもさっぱり生きず、優しさも蔭ってしまうので残念でした。
それでも、色とりどりの清王朝時代の衣装と小道具に溢れたきらびやかな世界は非常に美しく、見応えがあり、素敵でした。
時代特有の、観念による物事の解決の難しさも安易では無く、その苦悩さえも楽しむことが出来ました。
そして何より、十三皇子。非常に愛らしく魅力的で、まあ... 可愛いんです。
それだけで40話、観れちゃうかと思います。


☆町は彼岸花が咲き始めました。
うちもオレンジとクリームの彼岸花が咲いています。でも、今年は、何処に行っても白をさっぱり見ません。
環境の問題?色混じり?
ちょっと残念です。