ちょっと熱射病になってしまったみたい。くらくらしてます。
湿気が凄いです。重いです。...毎日、疲れが取れません...ドラマ観て、ゲームして、家事をこなしているだけなのに...
前回、豪雨で「明蘭」が保留に成ってしまったお陰でスカパー放送待ちをすることになり、「明蘭」が観られない~... と、嘆いている暇も無く、映画にも戻ることを躊躇わせるほどの中国ドラマ大量放映に、嬉しい悲鳴をあげております。
全部は無理と選びながら、頑張って?観ております。
しかし、「王女未央」を超える作品は出てこないかなあ... と思っていましたが、その片鱗を見せる作品が出てきました。
「白華の姫、失われた記憶と3つの愛」
雨降り頻る夜。とある黒衣の女性が何者かに襲われている。彼女は竹林で刃を交わすが、最後のひとりに破れる。
…ふと、彼女が目覚めると、そこは西啓の皇宮。自分は皇帝、容斉(ようせい)の妹で長公主、容楽(ようらく)だと言われる。
彼女はそれが分からなかった。記憶が無くなっていたからだ。
容楽は、どうしたら良いものか分からなかったが、献身的な優しさで寄り添う容斉によって状況を受け入れ始める。
しかし義母である皇太后が容楽に北臨への政略結婚を強制する。それを容楽に強いたくない容斉は、容楽を連れて逃亡しようとする。
しかし、道途中、何者かに襲われ、容斉は傷付いてしまいます。容斉はそれでも容楽を逃がそうとするが、容楽は気を失った容斉を皇宮へと連れ帰る。
西啓の宦官たちは「政略結婚は、国のために最重要。姫の代わりに我が娘を差し出します」と名乗り出、容楽は「私の務め」と政略結婚を承諾する。
覚悟の容楽に容斉は、北臨にあると言われる兵書「山河志」を探し出せば、形勢は変わる。そうなれば容楽を西啓に呼び戻せると話す。
容楽は、北臨へ旅立ちます。
北臨では、婚姻の相手、第七皇子の無憂(むゆう)は、あまりに偏屈で横暴、婚姻を望まない旨を語る。しかし容楽も「対等で無い」と婚姻までの猶予期間を設けさせます。
しかし猶予の結果、無憂との婚姻が破談になれば、別の皇子と結婚する事に成ります。
容楽は宮中の居所に入ります。その間、彼女は西啓の仕来たりと告げ、北臨では婚姻の日まで仮面を着けて生活するとしました。
その為、容楽は街に出、間者、攏月(ろうげつ)の助けで、茶楼の女主人、漫夭(まんよう)として山河志の行方を追うこととなる。
容楽は手始めに、山河志の製作に絡んだ秦家の血縁者である、現在、芸妓の沈魚(ちんぎょ)を捜しだす。沈魚は「協力する代わりに私をここから出して」と取引を持ち掛けます。
その間、町では事件も発生していました。
茶楼に来ていた男が何者かの襲撃に遭い、漫夭をも巻き込む事態に。その際、漫夭は無憂と接触する。無憂は漫夭と身を寄せ合いながら襲撃者と闘うが、無憂は絶対に漫夭に触れようとはしなかった。
聞いたところ、無憂は絶対に女性に触れず、触れさせないそう。
容楽はそんなことを利用した作戦を沈魚に提示し、無憂をけしかけて、その願いを叶える。
無憂はそんな漫夭に興味を持つが、また襲撃者が現れ、ふたりは闘いの中へ。
その際、容楽は無憂に触れてしまう。
しかし無憂は容楽を受け入れるかのようにその手を払おうとはしなかった。
その夜、皇宮に帰ろうとしていた容楽を襲撃者たちがまたもや襲った。
そこに通り掛かった将軍の傅筹(ふちゅう)は、類い稀な武人ぶりで、容楽を救う。
容楽は無事だったが、茶楼襲撃の首謀者は無憂を敵視する皇太子で、調べが自分のところに来る事を恐れた皇太子は、漫夭らが謀を行った事にしようとし、漫夭らを捕らえます。皇太子一派は、漫夭らを拷問し、証文に強引に押印をさせ、更に強姦し、殺害することをも口にします。
そこに現れた無憂。彼は皇太子に「次があれば、容赦しない」と宣戦布告をし、漫夭らを救い出します。
無憂は常々、疑問に思っています。
「私はなぜ、あの女に触れても大丈夫なのか 」
無憂と親しい、陳王こと無郁(むいく)は言います。
「好きなんじゃないのか?」
ここまで概ね6話くらい?
全58話らしいのでまだまだ序盤。
本作は「王女未央」の監督と脚本家による作品とのことですが、印象が全く違います。
息を吐かせぬほどに次々と展開していくところは符合しますが、それだけ。
後は言われなければそうとは思いません。
非常に新鮮でした。
またこれが...テンポも話の配分も非常に良くて、まだ序の序ながら、面白い。瞬く間に引き込まれてしまいました。
相変わらずセットも美しい。王宮が中国統一レベルの国では無いので、「未央」等に比べて質素ですが、高低差を利用したり、空間を巧みに使って区分けした部屋など、なかなか目を楽しませてくれます。
中でも容楽は、男装したりと多様な衣装も魅せてくれます。
非常に緊張感溢れる展開、それ以外にも画面一杯に広がる全てがあまりに素晴らしく、毎話、言葉通りに満ち満ちて、満喫させられてしまいます。欠点など...
むむ。"あくまであえて"欠点を述べるなら、容楽は記憶喪失で、兄も義母も、暮らしていた場所さえ忘れたのに、所作、武道などの心得に自らさっぱり動じません。
例えばアメリカ人が食事の際に箸を使って食事をしたら「私って箸を使えるんだ」と成りそうです。そんな今の自分と失われた過去の自分の擦り合わせがさっぱり有りません。
性格違ってる、とか、私ってどんなだった?みたいなシチュエーションは語りのミソではないか?と思うのですが、基本、有りません。描かれたのは、過去に書いた字が今の私の字と違う、そんな文に秘められたこと... それから幼い頃に住んでいた別宅の記憶くらいでした。それもさらり流してしまいます。
これって小市民だから思うのかなあ... 皇宮での至れり尽くせりの世界しか知らなければ、記憶喪失に成ろうとも、例えば、着替えをする際には「着替えさせて」と待つものなんでしょうか...もとより自分で着たことが無いので「着方が分からない」と成るような...
彼女は王家としての立ち振舞いだけで無く、様々な場での人の扱いまで完璧にこなします。それだけでは無く、記憶が無いまま隣国に嫁ぎ、そこでも皇帝の前で物怖じすらしません。
そんな何でも出来ちゃう容楽を見ていると、記憶喪失設定が邪魔に思えて来ました。
まあ、さほど気になりませんが、序文の謎の襲撃シーンが謎のままである為に、おそらく後に衝撃の真実!なんてことが有ると思うので、少しずつ明らかにされて行くのでしょう。
先ずは、容楽が嫁ぐ相手、無憂との縁、そして兵書「山河志」奪取が、作品の描くところと成ります。
話の軸は、漫夭として、無憂と触れ合う容楽。彼女は無憂に、ある程度の偏見を抱いています。当然、初対面時の無礼ゆえ。
しかし、彼女にとって無憂は「山河志」を持つかもしれない疑いのひとり。
しかし、次々と起こる事件と襲撃、そして無憂自身が作り出す縁を経て、容楽は漫夭として無憂を受け入れて行くように成ります。
またこの無憂、ちょっとゴツめの風体ながら、意外にもいじらしいと言うか、想いに真っ直ぐな方のようで、気になる漫夭の元に頻繁に通ってしまう愛らし男の子。
しかし一転、闘いとなれば、人知を超えた立ち回りで、悪漢だけならぬ皇太子まで容赦無く蹴り倒します。
その無憂も漫夭に対し、決して良いとばかりを抱いてはいませんでした。厄介な女、ただし興味深い女... そう思っていました。
漫夭との初対面の時、ある襲撃が起こります。それは、皇太子一派が行っている"疚しきこと"を追及する証文を持つ男への、襲撃事件でした。彼は残念ながら殺害されてしまい、会う筈だった無憂と無郁は残念がります。
しかし漫夭は、ふとした事でその証文を手にし、その内容に動じもせず、臆しもせず、無憂らに届けます。無憂は漫夭に裏があるように思います。
また、沈魚の為に自らを犠牲にまでしようとした漫夭に、無憂は「悪い女じゃない、それ以上に度胸もあり、情もあり、何より面白い」
そのように思います。
更に「触れても、触れられても、私が動揺しなかった初めての女...」
...無憂は幼い頃に母を殺害されてしまいました。その際に皇帝が母の居所に居たことから、彼は皇帝が母を殺したと思っています。
その時の恐怖と母への罪悪感、救えなかった悔やみからか、そんな体質と成っていました(おそらく)。
また彼は母との約束もあり、政に関わることをする気が有りません。しかし、それでも彼の正しく在りたい信条は、国の為に有益に、国の腐敗を見逃せず、そんな思いこそが、謀を練る皇太子には邪魔な存在と成ってしまいます。
また、その敵意を更に挑発するのは、無憂が自ら救いに来るほどの漫夭の存在。皇太子と無憂の争いの狭間で、漫夭は板挟みに成ります。
そこにまた、将軍の傅筹が絡みます。彼は皇帝に某かの思いを抱えているようです。まだ分かりませんが、複雑そうな気配です。そんな思い故に、頑なに成った彼の心を漫夭こと容楽の優しさか直向きさが風穴を空け、また癒して行くのかと思います。
この方とは、なかなか縁が深くなりそうな予感がします。
前回書いたように、中国ドラマはオープニングやエンディングで随分、先の展開を見せてしまうので、本作でも、そこに衝撃のシーンが描かれています。
まだまだ好感弱めの彼なので、ますます無憂に心傾く私達を、いつか揺さぶってくれることでしょう。
彼が2つ目の愛。
そして3つ目の愛。それは"おにいたま"。
すみません... 西啓の皇帝、容斉です。私、ちょっとこの容斉が、妹の容楽を隣国へ政略結婚で出すなど言語道断とばかりに立ち塞がり、守ろうとした姿に...やられてしまいました。
またおそらく病弱。血を吐きながらも、容楽のことを常に一番に案じています。
前述、記憶喪失設定のため、序盤は主人公への感情移入が弱くなってしまったので、代わりに容斉への感情移入が高まります。また、非常に優男で愛らしい。作品最上級のイケメンなのも堪りません。:p
第一話の終わり、容楽を見送る涙目の容斉には、ズンと胸に来てしまいました。
ちょっとその労り具合が非常に強くて、もしや...愛しても良い関係図なのでは...と思って期待してしまっています。
しかし、国が違うのは不利。彼の愛は叶わぬでしょう。そこがまた切なくて、出てくる度に「おにいたま~」と甘え声エールと、愛しい目で見守ってしまいます。
やっぱり容楽の愛の相手は無憂なんでしょう。それで良いんです。無憂の秘めた傷と、まごうこと無き善き信念は、癒され、また世の為に奮い、願い叶うべきです。
そうなることを強く期待してしまいます...
(*T^T)。...
政の謀によってたくさんの人、それも子供までもが犠牲に成ります。それを憂やみ、悲しむ無憂や容楽...そんな善き心が彼らを次第に政へと引きずり込み、また犠牲を生んでしまう。
そして、誤解し、裏切りもし、傷付け合ってしまいながら、意外な事実を知り、また互いを知ろうとする。そして揺るがぬほどに信じるようになる。
その時は、心から腕を広げて、思いの全てを相手に委ねられるように成っていることでしょう。
...そんな時のシーンでしょうか?
かつて世界最高の評論家と言われたロジャー・エバートいわく。
「素晴らしいロマンス映画では、必ずと言って良いほど、最後にどちらかが走る」
本作はふたりで走る... のかな?
様々な難問を乗り越えたふたり。
容楽が柵を捨ててここに駆け付けた。
そんな容楽に駆け付ける無憂...
... いけない...涙が...
主人公、容楽を演じたチャン・シュエインがまた綺麗で、かつ可愛らしい。
クールビューティなのに、笑うとちょっと歯並び傾いた歯が零れて、また非常に可愛いんです。
もう文句無し。あえての欠点も、記憶喪失は忘れちゃうくらいだから欠点にも成りません。
「王女未央」の製作陣ですもの、人の描きは保証済みです。たくさんの信頼と裏切りのドラマの先に、きっと最高のメローを味わえます。
これから最有力で期待しています。
雨よ、控えめに...
中国ドラマは全体的に長め。30話は当たり前で50~70話も多いです。
観ている時は「そろそろ終わりでも... 」と思いますが、終わると、懐かしさが満ちてなりません。
最近、観終えた二作も心に残りました。
「新・白蛇伝」は、ちょっと呆気ないながら後味の良い終局にホッとさせてくれました。
「幼い頃から愛してきた彼を、奪った蛇め」と町の人達をも命の危機に陥れてまで、愛する人を我が物にしようとした、如意。彼女の"悔い"が主人公たちを救うと思いき、やはり主人公たちの墜ちた立場は回復してくれず、非常に切ないラストに成りました。
エピローグでは、白蛇は疚しき妖怪でしか無く、愛する許仙を取り戻そうと大暴れしてしまったせいで幽閉されてしまいます。
幽閉が終わるのは、西湖の水が干上がるか、幽閉の塔が朽ちて崩れ落ちるまで。
また、白蛇と情を通わせた許仙は、責められ、町での立場を失っています。そんな許仙は正しき行いで白蛇の罪を神に許して貰うべく、全国を行脚、医療で人を救い続けます。神様相手ですから何とも不毛な行為です。
聞くところ、何百年は掛かると。人の一生では当然、叶いません。
しかし、かつて白蛇と共に人を救おうと努めた過去のことは、一部の人達の心には残っていました。更に今の救済の旅はたくさんの人を救っていて、そんな感謝の言葉が白蛇と許仙の家族のもとに届けられます。
白蛇と許仙の子供たちは「母さんのために西湖の水を汲み出す」と意気込みます。感謝の念を抱く人達も、腕捲りして発起します。そして、彼等の思いの力は奇跡を起こします...
そんなラストに、あったかい涙をこぼさせて貰いました。
また、現代の刑事サスペンスもの「オリジナル・シン、原生之罪」
サスペンス自体の質は決して高くは有りませんでしたが、因縁と、故の過去に傷を持つふたりが出会い築いて行く因縁を超えた友情は、内容以上に非常に惹かれるものが有りました。
元弁護士でクラブの支配人、後に刑事になるチー・ジェンを演じたジャイ・ティエンリン 。
初めは如何にも面倒臭そうなチャラい男でしたが、刑事となり捜査に邁進し始めると非常にカッコ良く、ルー・リー以上に物語を牽引していきます。
ちょっと終局が物足りないかな...とは思いましたが、魅力溢れるキャラクターに魅せられました。特に主演ふたりの熱演が素晴らしく、本作、最たる見所です。
また主演ふたりによる、歌(イメージソング?)「與我並肩」が最高で、ビート感溢れる素晴らしい歌でした。
毎日、聞いてます。
☆体調不良ながらも、ドラクエビルダーズ2は手放せず。
塀の中の建物には検視室と休息出来る部屋、そして地下に牢屋が有ります。庭には訓練出来るスペースが。
ダウンロード更新無しでも頑張っています。
ただし、ペットの交配を進めると猫や犬に種類の違うものが出来るそうで、楽しみにしましたが、出産するとエラーが起こるバグに挫けて、断念してしまいました。... 悲しい...
酩酊中。:p