「明蘭」相変わらず。ドラマが私の人生を占めていく... | まりのブログ

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性同一性障害者の私が、思いのままに生きるために頑張って生きてます。
性別適合手術をしてから2年になりました。
私はトランスジェンダーとして誇りを持って生きてます

昨日、話には聞いていた土石流の映像を見て、驚きました。

確かにうちの近場でも道端が水浸しに成っていたり、水路が溢れる警報が鳴ったりはしていましたが...ここまでとは。

今回の長雨は思った以上に私達の人工都市に負荷を掛けていたようです。

まだまだ危険はそのままです。

コロナ含め、安心社会を懐かしむ日々が続きます。


せめて心、穏やかにあるために。

... 中国ドラマ「明蘭、才媛の春」が、やはり凄くて気持ち入りまくりです。

映像の素晴らしさだけでは無く、キャラクターに紡がれるドラマが非常に魅力的です。


あの後。明蘭と如蘭は仕置きを受けることとなり、王宮で指導をしていた孔さんを招き、礼節を学ぶことに成ります。

面倒臭がる如蘭、甘んじて受ける明蘭。

そして、その裏で小さな画策が。

それは墨蘭も孔さんの指導を受けられるようにすること。

相変わらずの父、盛紘(せいこう)は、墨蘭を孔さんに薦め、結局は、三女で指導を賜ることに成ります。

この孔さん、非常に奥ゆかしく素晴らしい方で、その立ち振舞い、洞察、言葉も非常に品格を感じます。


また、祖母が相変わらず明蘭を庇わないどころか姿を見せない...と思っていましたが... 実は期待どおり。祖母は明蘭が目立ち、特別扱いされでもしたら、盛家の調律が崩れて明蘭が辛い立場に立つ...

そうなることを避けようとしていました。

孔さんは、そんな祖母の思いを知ると、帯を引き締めて、指導に向き合います。


そんな時、また事件が。

生け花の指導中、墨蘭は孔さんに質問をします。続けて如蘭が質問をしようとすると、墨蘭は言葉を挟み、邪魔をします。

当然、如蘭は怒り、孔さんが席を離れた際に墨蘭にその怒りをぶつけます。しかし墨蘭も如蘭を馬鹿にし、けしかけます。間の明蘭はおろおろ。トラブルの渦中に入りたくない。

「折角の学びの場を台無しにしたくない...」と訴ええるのが精一杯。

また、墨蘭は泣き出し(嘘泣き)「死んでやる!」と大騒ぎにしてしまいます。

孔さんは、そんな三人を連帯責任として同様に裁きます。

墨蘭のしたたかさを的確に指摘し、如蘭の未熟さ、そして消極的な明蘭をも嗜めます。更に、孔さんが話しているところに口を挟み、自分を卑下して謙虚な振りをした林噙霜(りんきんそう)をも、叱り付けます。

...前回「誰もがドラマに勧善懲悪を観たいと望むが、なかなか為されない」と書きましたが、この作品「明蘭」は、悪そのものは挫けないものの、その鼻っ柱は母子共に折られることに成りました。

孔さん、強し。


その頃、明蘭の叔母が来訪。叔母は、故郷で、明蘭の亡き母の侍女、小蝶(しょうちょう)と再会し、その時、小蝶は「絶対に裏切るようなことはしていない」と語ったそうです。

... 抱えていたんですね... 私の「明蘭」ベスト1、小蝶です。

後に、明蘭の叔母が故郷に帰り、その際、ちらッですが小蝶が!、疲弊してぼろぼろかと思いき、元気にしていました。

再登期待してます。


もとい。

叔母は小蝶との再会から、居ても立っても居られなくなり、明蘭にそのことを伝えに来たそうです。そんな彼女は盛家に疑心暗鬼に成っていて、食にも茶にも毒を疑い、耳をそばだてる者を警戒します。

... この叔母さん、最高の方です。陽気でありながら非常に逸る性格で、思ったら行動します。またちょっと変わり者。明蘭の、トップクラスの絶対味方です。

明蘭はそんな叔母に圧倒されながらも、小蝶の現在と、その言葉を気に掛けます。

そして、孔さんの仕置きの後、林噙霜の侍女が「明蘭の叔母の来訪を歓迎し、宴を催そう」と持ち掛けてきました。

明蘭は思いました。「これは謎を明るみに出す、好機なのかもしれない」

明蘭は、夜半に叔母を故郷に旅立たせます。

そして、後を追う者を見定めようと考えました。


そうそう、明蘭恋しの斉衡さん。私の"お気に"の斉衡さん。なんと科挙(官僚徴用試験)の際に明蘭から手作りの膝掛けを頂きました。

斉衡さん、大喜びで科挙に挑みます。

しかし、残念ながら斉衡さんは落第。代わりに盛家、長男の長柏(ちょうはく)が合格します。

もう、実母であり正妻、王若弗(おうじゃくふつ)は大喜び。代わりに林噙霜の息子、盛長楓(せいちょうふう)は落第。

「正妻がのさばるわ」と、林噙霜と墨蘭は、悔しさを長楓にぶつけます。

やりました!王若弗、数々の無念を晴らしました。

もうひとつ。残念ながら、未だ父との不和を抱える顧廷燁(こていよう)も、落第してしまいます。また、落第の真相が、自らの禁忌的人物を讃えた幼い頃の言動が皇帝に伝わったから。そのせいで50歳まで科挙禁止の沙汰を受けてしまいます。

「思い知ったよ。自分が如何に凡人だったと言うことを。落ちた訳は、私の奢りのせいさ」

そう口にしていた顧廷燁も、その真相を聞いて愕然、そのまま病弱の兄の元へ。

顧廷燁は「兄のせいだ!その話は私以外に兄しか知らない」と怒りをぶつけます。

この兄、実母死去の後、侍女らが、有ること無いことを彼に吹聴、それを聞きながら育ったものだから、病弱を武器に姑息に顧廷燁を貶めます。非常に悪辣です。

また、顧廷燁には新たな真相が伝えられます。それは彼の実母に纏わること。

父は「でたらめな」と言いますが、彼は、正妻が死ぬ事が分かったら、まだ妻が生きているのに、負債解決のためだけに顧廷燁の母と結婚、更に嫁入りの持参金を全て返済に使ってしまったそう。また、彼は彼女を蔑ろにし続け、そんな夫の態度に胸を痛めていた顧廷燁の母は、侍女の戯れ言を聞いてしまい、怒りを露にし、離縁を訴えます。更に産まれたばかりの顧廷燁を抱こうともせず、母は体だけならず心を患い、結局、時経たずして死去。

そんな憤りは、顧廷燁だけならず、その乳母の心をも過去に置き去りにしてしまっていました。


また最大の難題も浮かび上がります。顧廷燁の側女、朱曼娘(しゅばんじょう)です。この人、顧廷燁に救われて、それだけで有り難く思っています...と口にしていますが、実は狙いが顧家の財で豊かに暮らすこと。叶えば正妻の座に... と野心満々です。

なのに当の顧廷燁は父と仲違いし、更に科挙に落ちてしまい二度と役人に成れないだろうことを知ると、子を連れて本家の前へ。「あなたはいつかここに住むのよ」と本家に聞こえるように演じます。

それを聞いた本家は朱曼娘を拉致、父は子だけは気にかけ、朱曼娘は「捨ててしまえ」と。

当然、顧廷燁が乗り込み、朱曼娘は難を逃れます。残念なのは、顧廷燁の怒りは顧家に向いていて、この悪辣な朱曼娘の謀に、まだ顧廷燁もその乳母さえも気付いていないこと。また、確実に立場を悪くし、本家を出ることと成った顧廷燁を、その兄がほくそ笑んで居ることです。

後に明蘭が顧廷燁に嫁ぐ事に成るのですが、せめてこの朱曼娘の存在だけは何とかしておいてくれないと、明蘭に課せられる災いと成ることは間違い有りません。

中国ドラマの悪役って、まあ、非常にしたたかで、姑息。お陰で、なかなか善が勝てず、その謀に晒されて、ささやかな思いさえも達せず、胸が痛くなるほど焦らされます。

でも「明蘭」ですからね。安易なジンクスは有り得ません。それに、今作は毒殺、刺客、武侠的特殊能力...そのあたりが無いリアルさ加減は、非常に救いです。

また、その朱曼娘を演じているリー・イーシャオ。ドラマ「独狐伽羅」でも面倒な二女を演じていたもので、非常に愛せません...

早く追い出されないものか...と祈っていますが、当の顧廷燁がベタ惚れなので、しばらくは辛そうです...


華蘭も嫁ぎ先で使用人扱いをされ、苦痛を必死で誤魔化す毎日です。母も祖母も、子供を孕み、立場が上がることを計りながら「辛い時はいつでも戻ってらっしゃい」と労ります。


つくづく思うのは、本作は、難有る親による子の不幸を描いているように思います。

墨蘭は「王女未央」の李常茹(りじょうじょ)のように、一番に成れと育てられた為に、他を蹴落とし、踏みつけて勝とうとするような子に育ってしまいました。

顧廷燁は親に愛されず育った為に反骨精神が鍛えられ、常に父といさかいを起こしています。更に病弱の兄からの姑息な謀に晒され続け、人生までも失ってしまいました。

その兄も実母の因縁(もしくは侍女の?)を受け継いでしまった故に、悪に成り下がってしまいました。

顧廷燁の子も、このままでは朱曼娘の悪魔の囁きを耳にして育つでしょうし、もし朱曼娘が家を追い出されるなんて事に成れば、子は顧廷燁や明蘭を恨みかねません...

何たる虚しき怨恨の連鎖か。

対して、良き親に恵まれた明蘭は豊かに育ちます。そんな母を失うも、祖母の良き環境の下で人生を学び、明蘭は非常に賢く、心豊かに育ちます。

また、父、盛紘は今にして孔さんの言葉に気を引き締められ、更に、林噙霜との間の息子、盛長楓(せいちょうふう)が宴席で口にした失言から、皇帝に叱責される事態に陥り、その際に以前、明蘭が口にした言葉を遣い難を逃れた事から、彼は明蘭に一目を置くように成ります。

この作品における、主人公の特異性とは、親に恵まれた子だったことなのかもしれません。その力と煌めきは、接する人達の心に信頼と言う灯火を灯します。

父は心を改め、林噙霜だけの特別な寵愛を控えるように成りました。

... 前回案じていた、父による"好き放題して権力を奮い続け、更にそのままで許される"なんて事は、中国ドラマには有りませんでした。

まだまだ林噙霜の謀は続くでしょうし、何が起こるかは分かりませんが、何しろ、安易で有りがちな展開なんてものはこの「明蘭」には有り得ません。


明蘭は祖母の命により家の采配を任される事に成ります。この時、父は「それはなりません、まさか子供にそんなことを任せられるわけ...」と言うかと思いき、ちょっと驚いた程度。難なく明蘭はその立場に就く事に成ります。

また明蘭は、その賢さを巧みに奮い、姉たちを上手く唆し、争いごとを回避して行きます。時に媚びを遣い、時に厳しい言葉で言いくるめます。これがまた非常に上手くて、楽しみのひとつです。

強く感じる本作の更なる魅力は、脚本です。"そのキャラクターがそんなことを言う筈がない"なんて思わせません。

「花不棄」や「運命の桃花」では、折角の悪くないキャラクターと世界観を、一貫性の無さで、落胆させられる不幸が有りました。

しかし「明蘭」では、作り手による非常に意識された拘りがあり、作品に高いクオリティを与えています。また展開が読めず、悪はのさばりながらも、ある程度、善が勝ち、そんな私達の期待に応えてくれる程好さが、揺らがぬ没入感を与えてくれているのだと思います。

もう、間違いない素晴らしさがここに在ります。


そうそう、忘れてはいけない、明蘭の叔母が故郷に帰り、明蘭の母周りに起こった陰謀を調べ始めました。そのあたりの調べは進んではいませんが、叔母は、尾行していた者が林噙霜の侍女の縁者だと理解しているようです。

また林噙霜は非常に何かが明るみに出る事を恐れていて、どのことに当たるのか分かりませんが、彼女の"疚しいこと"がいつか明るみに出そうです。

盛長楓の失言により、父、盛紘が皇宮に閉じ籠られた時、林噙霜が所持する田畑や店舗を売って現金を手元に残し、最悪の時に逃げようと考えた件りが有ったのですが、その資産は明蘭の母に渡らなかった金(小蝶が盗んだとされた)に当たるのでは?と思ったのですが、今のところ、そこには話が繋がっては行きませんでした。

ですが、この話、今後の大事件に成りそうな予感がします。


明蘭の恋も見所です。後は後ですが、現在の斉衡との恋は、ゆるり、確かに築かれています。しかしその斉衡の母、平寧郡主は、非常に厳格で気位が高く、また盛家の娘を卑しくさえ思っています。

難題、終わること無し。故に人生はいとおかし。


まだ15話だものね。今後、何が待っているやら、楽しみです。

そんな「明蘭」、雨が...強い雨のせいで第16話が挫けてしまいました。

慌ててスカパー、チャンネル銀河に加入、再来週、丁度、その話が放送されるので、ホッとしながらも、空模様を案じています。

ゆったりした雰囲気で、リアル物語ですが、なかなかの劇的展開を見せる「明蘭」、他に無い素晴らしい作品でした。

前回、全75話と書いてしまったかと思いますが、実は73話でした。

しっかり堪能したいので、雨の神様、ほどほどに宜しくお願いいたします...o(T□T)o



もひとつ。今、注目しているドラマです。

50話ほどの長い道程の、まだ9話では有りますが...

「独孤伽羅、皇后の願い」

乱世の南北朝時代、北周の武将、独孤信(どっこしん)が、皇帝の宇文覚(うぶんかく)らと占いを試し、「独孤天下」と言うお告げを賜ります。それは"独狐を得るもの天下を取る"と言うもの。

その独孤信には、三人の娘がおり、長女の般若(はんじゃく)は宦官である宇文護(うぶんご)と心を交わしていながら、予言の実現を願い、より順位の高い宇文毓(うぶんいく)のもとに嫁ぎます。

二女は曼陀(ばんた)。彼女は亡き母が身分が低かった為に、いつも他を卑屈な目で見ていました。般若を疎ましく思い、妹の伽羅(から)を蔑んでいます。絶対に負けたくない、それが彼女の全てでした。

彼女は才気ある宦官、楊堅(ようけん)と婚約します。しかし楊堅を、真面目で民を思う故に、野心が無く、羽振りが良くないと判断すると、王家、宇文邕(うぶんよう)を誘惑しようと試みます。

宇文邕は直ぐにそんな謀を見破り、幼馴染みの伽羅に伝え、ふたりで曼陀の企みを暴きますが、曼陀は池に飛び込み、それを伽羅に落とされたと告白、騒ぎを恐れた父は、それを鵜呑みにして穏便に納めようとしてしまいます。

当然、納得しない伽羅でしたが、父、そして般若は全て理解していて、父は伽羅を慰め、般若は曼陀を脅し、話を終わらせます。

また宇文邕は伽羅と愛し合っていましたが、病を患っていて30歳を越せないだろうと聞かされると、伽羅を遠ざけ、涙に暮れる日々を送ることに...

また曼陀は乳母の唆しに躊躇いながらも、更なる野心を燃やします。


9話にしては展開はまだまだにしても、あれこれ波瀾万丈です。非常にドラマティックです。宇文護の部下による"伽羅、誘拐騒ぎ"など、スリリングな事件も有りました。

しかし今のところ、基本は三姉妹の"いさかいごと"が話のメイン。一線は越えない悪巧み程度なので、ドキドキ... と言うよりは、焦れるくらい。


いつも問題を起こすのは、二女、曼陀(ばんた)。

先程「明蘭」の朱曼娘を演じたリー・イーシャオが曼陀を演じます。彼女、「王女未央」で、本物の未央を演じていたんですよね...そのキャラには非常に良い印象を残しているのに...この曼陀、観るのを止めようかと思うほど、非常に憎らしいです。また、悪いことをしても、何故か信用されて許されてしまうものだから、観ていて辛い。とばっちりを食うのはいつも伽羅。

それでも結局やり過ぎて、婚約者の楊堅が曼陀を諌めますが、それさえも曼陀にはただ疎ましく、彼女は次々と身分の高い者や財のある者を誘惑しようとします。

彼女は母の身の上に劣等感を感じているようで、自分の成功を姉妹は勿論、世間に見せつけようと必死です。楊堅の貢ぎ物が"皇室に嫁ぐ"般若より少ないだけで、苛立ちを隠しません。

ただこの曼陀、余程、賢さとは無縁なようで、人を殺める話やおぞましいほどの謀を容易く口にしてしまい、相手の不審を得て失敗してしまいます。

そんな曼陀に、お付きの侍女が、あまりの正論で「善き選択を」と説きますが、その隙を見て乳母が曼陀以上の悪辣な暴言と謀で、曼陀を唆してしまいます。曼陀の母への忠義が基なのでしょうし、乳母ゆえに娘を出世させたい一心なのでしょう。しかし、あまりの暴挙をさせようとするので、この方、非常に危険です。侍女は追い出そうとするだけでは無く、家長、独狐信に訴えるべきです。

そんな曼陀を観察するように見定めている姉、般若は、何度と無く「姉妹は一丸」と絆を口に念を押していました。しかし、そんな思いを次々と裏切る曼陀に「殺すわよ」と脅迫までします。

ただし前述、曼陀はさっぱり懲りません。それどころか、恨みを姉妹にぶつけます。


また、その般若は正妻有りの宇文護と心を通わせています。人のことを言えた義理も有りません... 

この般若を演じたアン・アンさん。この役を演じたい為に他の仕事を全て保留または断り、全身全霊で演じました。お陰でか、非常に観る者の心を捕らえる素晴らしい存在感を見せています。

悲しいかな、伽羅より話を牽引します。

また、その愛しの宇文護は野心があまりに強く、ちょっとこれまた危険人物。目付きも危ない。役者さんの力か、惑わすような妖しい魅力を醸しているからまた怖い。

宇文護は皇帝はおろか、独狐信にまでも噛み付き、厄介者として警戒される始末。また宇文邕への牽制も強く、味方を次々と失っています。

しかしこの方、自分のためなら全てご都合の、嫌みたらげキャラながら、正妻を毒殺してまで般若への愛を示します。

... それで示されても...

ですが、野心が走り出した般若は、そんな宇文護に決別を告げます。

... この時の宇文護...目を真っ赤にして、非常に可哀想でも有りました。ただ、呪いの言葉で胸に怒りの誓いを刻みます。

話によると、般若も当然ながら宇文護への愛を捨てきれてはおらず、非常に面倒臭い、腐れ縁を続けてしまうそうです。

まだまだ"いさかいごと"は続きます。


で。ようやく伽羅。

天真爛漫に育った、まだ幼き伽羅は、般若の言うままに姉妹の絆を信じていました。

しかし、曼陀によるあまりの牽制が引っ掛かり、あれこれ口に出しては曼陀と喧嘩、般若や父に諌められる日々でした。

彼女、楊堅とは紹介される前からの縁が有り、始まりはちょっと悪縁でもありました。

しかし、心に正直な伽羅に、楊堅は次第に信頼を抱くようになります。それは伽羅にも生まれていました。

... このふたり、まあ、非常に気持ちが合い、労り、受け入れる気持ちが完璧で、常々、このふたりが結ばれれば良いのに...と思いました。伽羅は勿論、楊堅も好い人です。

ただ、ちょっと楊堅は真面目過ぎるところが有り、曼陀を信じようとして伽羅との縁を遠ざけてしまいます。


そんな中、伽羅は親の縁から婚姻が決まります。隴西郡公、李昞(りへい)の息子、李澄(りちょう)です。

しかし伽羅は幼馴染みの宇文邕からのプロポーズを待っていて「結婚したくない」と、ごねていました。

李澄は「伽羅は何故、私を好いてくれないのか」と悩みますが、断り切れずにいる伽羅との縁を必死で繋ぎ止めようとします。

またこの時、楊堅が伽羅の傍らに寄り添い「一緒に行こうか?」「力になるよ」と支える姿は堪らないものが有りました。つくづくこのふたりが結ばれれば...

しかし、曼陀が願い叶わず嘆いているところに、この李澄が声をかけて...なんて状況が起こり、ちょっと怪しい謀の気配が漂っています。なにせ李澄は莫大な財を持っていますから...

またその曼陀、前述、楊堅に醜い嫉妬心をあからさまに曝して叱責されることに。曼陀はほとほと楊堅を厄介に感じています。

そこに乳母が良からぬ囁きを...


もう曼陀によって独狐家は、泥沼家族に堕ちてしまいました...

... ハッ!これ王家サクセスものですよね...

幾つかの問題が。


1、話が、非常に下世話な"どろどろ"が中心な為に、歴史大作には見えません。

2、「独狐天下」などとした予言なんてものがある割に、独狐信、たいした人ではありません。娘たちの喧嘩さえ上手く裁けず、相変わらずの娘の意思を鑑みない婚姻断行。

父権を奮わず、説得するところは、人柄を感じさせますが、結局は物を言わせません。

3、現皇帝、孝閔帝(こうびんてい)、宇文覚。宇文護には脅え切るほど小心なくせに、他者には姑息な暴君です。カリスマなど有りません。

4、伽羅の存在感が弱い。演じるフー・ビンチンの持ち前なのか演技なのか、ちょっと可愛過ぎる声色のせいで、主人公のカリスマに欠きます。14歳なのでそんなものと言えばそうかもしれませんが、問題が起こっても如何にも敵わない感じがして、また概ね敵わないものだから、張り合いが有りません。


それでも伽羅の偽り無い姿は、醜い曼陀の双璧に在り、非常に私達の心を救い、それなりに作品を導いているのも確か。

ただし作品の見所は、伽羅よりも、長女、般若です。彼女の芯のある信念と強さは非常に見応えを感じさせます。

これから彼女は何をし、何を得ていくのか、そしてその姿を見て、伽羅は何を感じ、何を選んでいくのか...楽しみでなりません。

ただ、曼陀... この悪女はのさばりそうで胸が痛いです。そして憐れな楊堅、おそらく振られます。

本作「独狐」では一番、好きです。楊堅君。


中国ドラマはオープニングとエンディングに流れる映像に、終盤の映像も含まれています。「王女未央」なんて最終回の映像が挿入されていました。その為、ちょっとネタバレも...

これから般若、大変なことに成りそうです。また曼陀の暴挙も見えちゃったりして。

更に戦争が始まります。

「独狐天下」、誰のものと成るでしょうか...


... 良きドラマと出会う、助けに成ればと思います。が、あくまで私見です。



☆ちょっと風邪をひいたかも...

朝、起きたら、体が非常に重いのです。日中は楽に成りましたが、夕方には非常に眠くなり、また翌朝は"ず~ん..."非常に疲れ易い。

...熱とか咳とかは無いのですが、痛くは無いにしろちょっと喉に違和感が残ります。でも違和感から3日経っても、ただ違和感のまま。


天候不順で冬場の寒さを感じます。

体には充分に気を付けて。


そうそう、気付かぬうちに「いいね、光源氏くん、し~ずん2」が放映されていました。

1話から3話までは再放送で観ました。


相変わらずのキャストによる、おとぼけカルチャーギャップを楽しませてくれました。

ただ... やっぱり主人公藤原さんを演じた方、声が通らない。また演技が微妙...

比べて、中将を演じた桐山漣さんの適度に誇張した的確な演技があまりに魅力的で、またタイトル光源氏を演じた千葉雄大君も非常に愛らしく源氏を演じきり、これが非常に惹き付けるだけに、主人公がなあ...惜しい。

また藤原さんに恋心を抱く一条融を演じた一ノ瀬颯君も不足無い愛らしキャラを魅せてくれていました。

私の"お気に"は中将です。平安時代のプレイボーイぶりを遺憾なく発揮してホストクラブで大活躍の彼、でも非常に繊細で情に厚いところが堪りません。

ちょっと源氏とBLチック(非常にソフト)なシーンもあり、楽しませてくれました。:p

ただ、内容的にはカルチャーギャップは鳴りを潜め、"源氏と藤原さんの恋心をどうするか"に固執した為に、元来愚痴愚痴な藤原さんの中途半端さばかりに時間をかけてしまい、何だか晴れない展開に成りました。

また鍵足る"紫"なる人物は、一気に作品をねじ伏せてしまい、続編は望めません。... やったらマンネリです。

はあ...でもこの作品、好きです。

一応、続編求む。


...PS4の「ドラクエビルダーズ2」も、ちまちま進めていますが、なかなか進みは悪いです。

とは言え、作っているだけですが。

鍛冶屋さんです。部屋認定をしないようにしていたら、"もぐら"が破壊するので何度、修理したことか...
背後には竹を意識したものを作りましたが、やはり竹には程遠い。

和風パック欲しいよ~、でも今、Wi-fi無いの...自堕落生活してる身ではちょっと導入し辛い...