まどろむ雨模様に、ハーレイクインとドニー・イェンで喝を! | まりのブログ

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性同一性障害者の私が、思いのままに生きるために頑張って生きてます。
性別適合手術をしてから2年になりました。
私はトランスジェンダーとして誇りを持って生きてます

今日もすごい風です。鉢植えが気付いたら1メートルくらい移動していました。倒れるの当たり前ですし、ちょっと紫陽花、ジャスミン、心配です。
もう少しで紫陽花が咲くのだから、大自然さん、もう少し穏やかに...

なので、一発、気合いの映画?を観ました。
「ハーレイクインの華麗なる覚醒、Birds of prey」:p 
意気揚々とゴッサムシティで生きるハーレイクイン。いつか、構ってくれない愛しのプリンちゃんこと、ジョーカーと縁を切ろう!と意気込んで、出来ない毎日。
日がな小さな悪事とバー通いとローラーゲームに明け暮れていました。
そんなある日、プレイの後、チームメイトがそんな自分を揶揄して盛り上がっているのを聞いてしまいプチ切れ!更にプリンちゃんとの思い出の化学薬品工場の前で停車中のトラックを発見!
「これは啓示よ、プリンちゃんとももう終わり!」とばかりに、トラックをかっぱらって化学薬品工場に体当たり、大爆発を起こしてしまいます。
ハーレイクインは気分スッキリ。
しかしそんなハーレイクインを追う刑事は執拗に成り、更にマフィアのダイヤモンドに纏わるトラブルに巻き込まれ、更に更にと執念や因縁を抱く者たちの思いが絡み、ハーレイクインを複雑な立場に追いやって行く...

映画「スーサイドスクワッド」から、ハーレイクインと言うキャラクターは好きだったので、本作は楽しみにしていました。
本作では、破天荒なハーレイクインの"ああ成る"切っ掛けや、その生い立ちまで綴られました。如何にもなアメリカンキッズアニメで語られますが、これがなかなか的確で無駄が無く、また、その悲しき過去を明るく語るハーレイクインには、ちょっと同情も。
お陰で感情移入バッチリ!?

本編基本は、ジョーカー(プリンちゃん)と別れた?後、数日間のハーレイクインによる大活躍?を描きます。
まあ、元より付き合っているかは概ねハーレイクインの思い込みなので... って、ここも感情移入増し増しポイントです。...かな?
そう、この映画、常にちょっとズレてます。ちゃんと描いてはいるのですが、当のハーレイクインが大したことでは無いことに執着したり、執着すべきところに無関心だったり、それがまたトラブルを引き起こしたり、招いたりしてしまう。
なかなかの面倒な女。正直、嫌な人は、ただ嫌でしか無いと思います。ですが、毎日を「まあ、いいか」と過ごし、何か気付けば虚構の人生しか持っていないような"乙女たち"...と、繊細な殿方には、心に触れるものが有るのではないでしょうか。
駄目女、ハーレイクイン、最後まで駄目子です。が、それでも頑張ります。
また、その頑張る目的が愛らしい。プリンちゃん好き!プリンちゃんを吹っ切る!裏切っちゃってゴメンなさい!スカッとしたいの!
そんな感じ。
あくまで悪の美学なんてものを振りかざしたりはしません。チョイ悪な隣りのお姉さん級。
ここがまた非常に可愛らしい。

物語は、ハーレイクインが、ある因果(ハーレイクインの人生そのものが因果)から芋づる式に災難を寄せ集め、更に他人の因果まで絡んで、次々と困難や事件に苛なまれます。
またする事(小さな悪事)が次々とハーレイクインに跳ね返る様は、ある意味、情操教育?それでも懲りずに悪事を繰り返すハーレイクインは逆見本かもしれません。
しかし常に抱える思いは、ひとりで居たくない、そんなハーレイクインの寂しさ。
プリンちゃん、チームメイト、台湾料理屋の店主、ハイエナ、同業者たち(絆は無いけど、知ってる)、そしてスリの女の子... 
ハーレイクインは常に誰かを求めています。
はっ!気付いちゃった。この映画は片想い...いえ、失恋の傷を癒すためのハーレイクインの癒しの旅なのでした。

如何にもな女性映画?いいえ、全編にわたりローラーゲーム仕込みのアクロバティックなアクションや「ジョン・ウィック」ばりの巧みでハイテンポなアクションが彩ります。
が、しかし。元より薄っぺらさが売りのハーレイクイン、だからこそアクション三昧で攻めて欲しかったのに、結構な群像ドラマに時間を取ります。更に時間軸まで弄り、それがまた非常に巧みなので、面白いことは面白いのですが、観る側がアクションを楽しみにしている時に、ざくざく止めて、更に遡りなんて「え~!」と唖然です。
でも話の軸はシンプル、混乱したりはしません。また、その過程で語られる、ハーレイクイン脳のヨタ話もなかなか楽しく愛らしいです。
...前述、嫌な人は、ここが嫌なんだと思いますが...

アクション映像はカット割り少なめで繰り広げられる、巧みなアクションをしっかり楽しませてくれます。お陰で観やすく、また美しい。
基本、アナログ。増し増しVFXも見せ付けるのでは無く、適度に映像を引き立てて、意外なところにもがんがんCGを使っています。中でも非常に自然に広がる、クラシカルなゴッサムの街並みはとても味わい深く、雰囲気があります。
また、それら全てが独特な調和があり、まさに映像芸術の域。非常に目を楽しませてくれます。
ドラマとアクションのバランスがもう少し良ければ、エンターテイメントとしてお腹いっぱいに成ったのに...とちょっと惜しさは感じますが、ハーレイクイン好きとしては、満足感は頂けました。

女性陣も魅力的。
女刑事レニー・モントーヤはダサいロゴ入りTシャツ愛好家で、捜査の為ならルール無し。尽く、思惑抱く偽善者たちに遣りくるめられてストレスむんむん。で、レズビアン。
歌手のキャナリーは、歌が人生の人情家。しかしそれを認めてくれたのが極悪人とハーレイクインくらい。
ボウガン操る殺し屋ハントレスは、壮絶人生に怒りを溜め込んで、復讐に生きる女。しかし、故に脳内がちょっと短絡的。冷酷だけど、意外と仲間意識は強いみたい。
そしてスリや手錠抜けが得意のマセガキ、カサンドラ・ケイン。この子がマフィアからダイヤモンドをスッて飲み込んでしまったから大変なことに。
そこに現れるはハーレイクイン。あれこれ因果で極悪人ブラックマスクに脅されて、スリで警察に捕まったマセガキを奪取しに行きます。何とか連れ帰りますが、ブラックマスクはハーレイクインに賞金を掛け、ハーレイクインの家を大爆破。ハイエナ死亡(オチ有り)。
悲しみのハーレイクインに追い討ちをかけたのは、信頼していた台湾料理屋の店主が自分を売ったこと...
絶望のハーレイクインは脳内回路を"割り切り"にシフトチェンジ。ハーレイクインは自らに掛けられた賞金首の取り下げのために、折角の縁を蔑ろにしてしまいます。
そしてまた女たちはそれぞれの思いを抱えて、ハーレイクインに引き寄せられるように集って、刃を向け会う...
しかし。

テーマはなかなか。
人生は悲しいことばかり、でも癒してくれるのは、仲間。
... そして自分より不幸なやつ。:p
これぞ、この、ハーレイクインの真骨頂。センチだけど、共感抱かせてくれるけれど、最後はハンマーとバットで爽快に弾き飛ばしてくれます。

クライマックスは乱戦、アクロバティックなカーチェイスと、メリハリは無いけれどなかなか派手で小細工たっぷりの格闘バトル、まさにアナログハイテンション。
「アベンジャーズ」や「スーパーマン」には遥かに敵わない小さな話ですが、結構な魅力に溢れたキュートでちょっと残酷、そしてクレイジーなエンターテイメントでした。
結構、過去の映画のオマージュ満載。
「レオン」や「ターミネーター」を意識しているようなしていないような。その具合がまた良かったです。
もっとたっぷり彼女らの大活躍を見たかったです。2時間近くあっという間でした。

一言で言うなら、女性的センスの利いた、美しいエンターテイメントでした。
「2」観たい!


対するは男むさいほど熱い映画。
「かちこみドラゴンタイガーゲート」
ドラゴンとタイガーは実の兄弟のように寄り添っていた。しかしドラゴンは母を亡くし、裏社会を生きる男に救われた。タイガーは親の居ない子供たちと共に、道場、龍虎門で血気盛んに育った。
ある日、料亭でトラブルが発生、タイガーは躊躇い無く拳で仲裁に。しかし、そこで裏社会の者たちが会談をしていて...
タイガーは彼等と一戦交えるが、彼の拳を止めたのは手練れの男。
彼はドラゴンだった。

随分前に観て、良かった記憶を信じ、Blu-rayで購入。ドニーさん出てるし大丈夫... 
で。本作は如何にもな"懐かしき香港アクション"、更にその進化系。
原作は漫画で、その為か、少々、漫画的表現やキャラクター造形があまりに不自然... 特に見た目が"漫画"してます。だからって駄目じゃない。可愛くもあり愛らしくもあり、です。

髪が鬱陶しいので、巷では"ゲゲゲの鬼太郎ヘアー"と言われているそうです。

話は如何にもな定番。しかしながら、決して先が読めて退屈するようなことは有りません。少々、捻りが感じられないくらいです。
だからこそ、引き立てられる売りは、カンフー。そこに関しては漫画原作であることを有意義に映像に載せて、大ハッスルしてます。でも「カンフーハッスル」とは大違い、あくまで香港的リアルカンフーとして楽しめます。
スゴいです。ワイヤーもCGも使っていますが、それ以上のスタント真骨頂。アクションシーンは壮絶極まり無しで、圧巻です。
ただ3D公開だったのか、立体を意識したカットが多く、それはそれで非常に巧みに撮られていますが、どうせ日本では3Dディスクも出なかった事ですし「普通に見せて欲しかった」と嘆くと思います。

展開はテンポ良く、アクションは緊張感と共に爽快で、好奇心と情熱を揺さぶってきます。更に、中国らしい哲学観やベタな人情、友情、兄弟愛に師弟愛と、ドラマも充分に、しっかりと感傷で心をも掴んできます。

またドラゴン役のドニー・イェンさん。彼の初登場シーン、衝撃的にカッコいいです。恩義、忠義、愛情、人情がひしめき合い、胸の詰まるような、切ない闘いが、堪りません。
涙こぼれます。

ただ、たくさんの思いや、挫けを乗り越えて強くなり、ようやく本戦!と期待したところで、最難"CG加工"が中心となり、折角のドニーアクションが堪能し切れないのが非常~に残念ッ!ではありますが、全力で演出された、勢いと、全編にわたるセンスが堪らないほど素晴らしく、独特な映画世界をしっかり堪能させられました。
ドラゴン、タイガー、ターボによるアクションは充分に見応え有り。漫画的加工を覚悟すれば、お腹は満たされます。

タイガー役に「孫文の義士団」等のニコラス・ツェー。彼、こんなにもアクション出来るんですね... と驚かされました。
ターボ役に「インファナル・アフェア」等のショーン・ユー。彼は笑い担当?放浪のヌンチャク小僧を軽妙に演じます。
シャオリン役に「至福のとき」のドン・ジェ。... あの盲目の女の子?
マフィアの娘ですが、純粋に育ったお嬢様を、愛らしく演じます。
そしてドラゴン役にドニー・イェン。ドニーさんは脇で支える立ち位置ですが、やはり見せ場はたっぷり、やはり初登場シーンが、秀でて圧倒的です。カッコ良過ぎます。

始まりの中華料理店での立ち回りは「キルビル」を遥かに凌駕しています。音楽共に、まさに"血沸き肉踊る"、そんな闘いが繰り広げられます。


もひとつ。
中国ドラマ「運命の桃花」最後のつぶやきです。
... ようやく終わりました。60話。瞬くまでも有りましたが、やはり長かった。
本筋だけなら30話も有れば、充分に描けた筈。埋めるは、小学生級のベタ恋愛... 

主人公霊汐は優しくて情の有る、感情のままに動くやんちゃ娘。何故なら、育ての父が霊汐を生まれの因縁から守るために、桃林に囲い、守ったから。豊かな環境、気の合う兄弟弟子たち...愛に満ちた家... だからこそ、戦いに傷付き、身も心も凍り付いた神仙、九宸の心を溶かしたのです。
そんな彼女は神仙たちの不条理ないさかいに巻き込まれ死罪に。人間界に生まれ変わって、いじめにあおうが、家族にお家を守る為に死を望まれても、それでも家族を愛し続けた。
おそらく前世で育んだ良き性格の賜物。
が。実は死んで霊汐として再臨する為だけに、黙として生きてきた事を知り、彼女は「私は黙。父も母も居て、九宸、あなたに出会った。それが全て霊汐と言う人が生き返る為だけのものだったの?!」と、死を待ち望む九宸に怒りと悲しみをぶつけ、結局、命を落とします。
そして生まれ変わる霊汐。
しかし、彼女は悩みます。当然!
彼女は語り出します。
「私のために命を賭けようとする、そんな九宸に会って良いものか」
霊汐は自分が九宸の負担に成ることを躊躇っていたようです。...?
人間界の父と母は?九宸への恨み言は?...霊汐、記憶喪失です。当然、黙を命を賭けて、寿命まで失って助けた景休と言う、兄弟のように過ごした方の事もさっぱり気にしません。
あれこれ有って、踏ん切りが着いた霊汐は、九宸とベタベタ。
その頃、景休は父の仇を倒しながら、その娘(霊汐の母)までは殺さず、眠らせておこうと考えます。しかしその謀に気付いた霊汐は、景休を追い詰め、景休は目覚めてしまった霊汐の母と、彼女の命を奪う代わりに霊汐を守ること、との取り引きをします。
それを知り、また霊汐、恨み骨髄!
逃げた景休。霊汐どうする!
九宸と恋愛始めました。
...あれ?景休を更に追い詰めるのかと...
恨みは?怒りは?
で、ある程度恋愛を楽しんだ末、九宸は魔の復活を察知、自らを犠牲にしてでも魔を封じると決心。
しかしみんなに別れを告げ(真意は隠しながらも、相当に意味ありげに)、あっちうろうろ、こっちうろうろ...霊汐には二度も別れをほのめかしながらのベタベタを繰り広げ、体も交わし、更にわざわざ韓国ドラマ並みの、愛情転じたキツい別れの手紙を残します。また更に、弟弟子を巻き込んで、自らの振りをして霊汐を足止めしろと...
弟弟子の雲風さん、心を痛めただけで無く、とばっちりで叩かれるは責められるは、散々な立場に。
...手紙を出さなければ、霊汐は気付かなかったのでは?弟子の教育にしばらく行ってくる!とか、地上界の視察に!とか言えば、霊汐も母の束ねていた山霊界で仕事をしていて気付かなかったろうに... 
で、手紙を読んで察した霊汐は... いえ、納得行かないので、九宸の家の前で仕事ほっぽり出して籠城ひと月。
結局、真実が分かって魔の元へ。
そこでは戦いの最中に休憩中の九宸が。
... まだ戦っていたの!
焦れた景休現れて2対1、九宸は決死で魔界に景休諸とも飛び込んで、霊汐に魔界の口を閉じさせて終わり。
切ない終局...かと思いき、なんか長いエピローグ。そして甘々のオチが...
... 期待の"景休さん、鑑みられて、晴れて成仏"説も、軽く避けられてしまいました。
と言うか、霊汐、性格設定、変わり過ぎ。終盤は大人の恋愛と恨み骨髄、人間見下ししてました。
九宸も性格歪んでます。神仙なのに好きな女がお近づきしている人間を仙力で攻撃するわ、弟弟子やら同僚やらを自らの恋愛ごとに巻き込み、罪を犯させる。掟うんぬんで景休を責めたくせに。
...なんか...がっかり。
神レベルの話だから、ちょっと厳しい目で観てしまったかもしれませんが、他のドラマより大人の物語なくせに、恋愛が安っぽかったのが、残念でした。


☆梅雨に成りましたね。雨が降る日が多くなり、あれこれ出来ないことがまた増えました。
お陰でちょっとスローペースだった「ドラクエビルダーズ2」を進行再開。でもストーリーは終わっているので、淡々ビルドしてます。
部屋数100は気付いたら越えちゃったらしく、もう部屋認識してくれません。なので認識無視で、チャイナタウンを作っています。躊躇っていた山崩しをやけっぱちで開始しちゃいました。今や山の中に温泉が有ったり、あちこち、複雑な施設造りが進んでいます。
人数制限も厳しく、また、鶏がヒヨコをポコポコ作るので、その制限を軽くいっぱいにしてくれちゃいました。お陰で誘った仲間を放出してます。猫を増やしたいんだもん。
気付けば、鶏が5羽、羊が3頭、犬2匹、猫1匹、イエティ、スライム、スライムベス、キメラ、スターキメラ、ブラッドハンド、ベビーパンサー2頭、ゴールドマン(ゴーレム)、踊る宝石、キラーマシーン、ゴースト、ミミズ...と人間以外が幅を利かせています。

用意されている素材から中国風味を感じさせる街を作るのはなかなか大変です。和風要素は特に無いですから。でも、写真はその一部ですが、なかなかでしょ。

子育て中。:p