紫陽花も花蕾が開き始め、嬉しい毎日です。失敗も有りながら、昨年、挿し木したものが一年で花を咲かせます。
柏葉紫陽花にアナベル。
... 映画好きな方、突っ込みは間違いです。
呪いの人形では有りませんゾ。
コロナで映画業界が地味に成ってしまっていますが、だからと目先の収益ばかりを追わず、創作意欲だけは失わないで欲しいですね。
日本はテレビドラマも少なくなって、規模も小さいし... タイでは新作も洋々と作られているみたいなのに。でも最近、U-NEXTやテラサ、WOWOWが放映権を手に入れるとネット配信が観られなくなるので、ガッカリです。日本語字幕無しでも観られないなんて...
でも世界は広い。
タイドラマ「Love by chance」をスペイン語字幕なら観られました。
いや~さっぱり。
フランス語に近いとは言え、やっぱり本編観ながらは無理。いちいち調べてもいられないし。
しかし、この「Love by chance」、非常に面白いです。以前、テレビで第一話だけお試しで流されたものを観た時も、ちょっと琴線やれちゃったのですが、あえて字幕無しで観ても、来ます!
苛められっ子のピート君は思わぬ事故でエー君と知り合います。出逢いはそれで終わるかと思いきや、学内で再会するふたり。
あれこれ不器用でうまく出来ないピートを放っておけないエーは、彼の世話をするうちに、心が近付いて行くのを感じ始めます。
このふたりの支え合いが非常に丁寧で、また説得力が有るんです。また非常に愛らしい。
また脇役もタイドラマらしく魅力的で、もう活き活きとしていて、観ていて楽しくて楽しくて。
ちょっと男世界をまざまざと見せつけて来るので、目を背けたく成るような描写も有りますが、故の、それを目撃した時のピート君の反応も興味深いところです。
作品品質としては「2gether」より高いかと思います。
華やかさと楽しさではちょっと負けるかも知れませんが、非常に繊細で胸に来る逸品であることは間違い有りません。
如何にもイケメンタイプむんむんで無い、ちょっとやんちゃなエー君と、如何にもナヨナヨ虚弱なピート君、またピート君の方が身長高いので、何ともちぐはぐな感じも... 堪りません。ある意味、萌え?
ゆっくり観ていますが、名作に成りそうな気配満々です。字幕付きで観たい~!
別カップルをメインにした「2」も作られているので、タイでも人気が有ったのでしょう。
*。・+(人*´∀`)+・。*ワイ
そ~れから、中国映画です。題名だけでは国不明でしたが、何と無く副題は中国を思わせます。
「ジェイド・ダイナスティ、破壊王、降臨」
幼き小凡(しょうはん)とその兄は村に稲妻が走るのを見た。ふたりは駆け付けるが、村人は全員、息絶えていた。そしてふたりの両親も。
悲しみに暮れるふたりの前に武術の名門「青雲門」の者たちが現れ、ふたりを連れ、弟子入りさせる。
成長した小凡は落ちこぼれ、飯炊きが本分。兄は師匠を変え逞しく育っていた。
ある日、小凡は、あの日、謎の道士から受け取った珠が杖と成り、小凡を助けるように成る。
そんな時、青龍門では、武道門下たちによる武術大会が執り行われる。
"青雲門は誅仙剣を得て、武術界の正義の門派となり、通天峰、大竹峰、風回峰など7派に継承された..."
話は大竹峰、守静堂から始まります。
そこで、紅一点、霊児に恋焦がれる青年、小凡が主人公となります。
彼も一端の門下生では有りますが、才は無く、やれることと言ったら料理や家事くらい。しかし人の良さからみんなに好かれています。皆、家族のような関係で、小凡は非常に明るく、朗らか過ぎるほど愛らしく育っていました。
兄弟子たちは修行の結果を出していて、皆、術を使い、飛翔する剣に乗り、宙を縦横無尽に駆け回った。小凡はそんな姿に誇らしく思いながら、少し、寂しさも感じていました。
叶わぬだろう霊児への想い...そして、亡くした両親のこと...
彼には兄がいます。兄、驚羽は龍首峰にて修行を重ね、龍首峰の兄弟子をも凌駕する勢いで成果を出していました。
小凡はと言うと...毎日、家事。その合間に霊児と共に修行をしています。しかし、彼の精神統一を阻むひとつには、彼の持つ"珠"のせいがありました。
珠は10年前、両親が巻き込まれ命を落とした、ある善と悪の闘いの後に道士(和尚かも?)から託されたもの。道士はこう小凡に言い残します。
「覚えておけ、この珠は害が大きく、人の心を乱す...」
... 本作では特別にこの霊尊との絡みは有りませんが、ことの終わりに意味ありげなカットが挟まれるので、某かの鍵となる存在なのかもしれません。
その頃、青龍門は武術大会を執り行おうとしていました。最も有力なのは小竹峰の陸雪琪。
陸雪琪は毎夜、修行に明け暮れていました。で、小凡はと言うと、兄弟子たちと陸ら女性たちを覗き見...
が、その晩、小凡は見付かってしまいます。
そして陸に谷に落とされそう(実際、落とされますが、落下中に引き上げられ...)に成った小凡は、
「怒ると少しも可愛くないよ、笑って」
と誤魔化します。
これが小凡と陸雪琪の出会いとなりました。
怒った陸雪琪は小凡の体に"かゆみ虫"を集らせ、解放します。小凡は悶え苦しみ、慌てた兄弟子たちに煮えた油釜(丹炉)に投げ入れられたり、散々なめに。
結局、霊児に治療して貰います。
小凡の恋し人、霊児は、小凡に更なる修行を促します。小凡も応えようとしますが、どうしても珠が遮ります。
ふと。道士の話の続き、
「いつか珠を深い谷底へ捨てなさい」と言う言葉を思い出します。
小凡は珠を湖に投げ捨てようと試みますが、猿に邪魔をされ、湖に落ちてしまいます。
小凡は引きずり込まれるように湖底の裂け目へ沈んでいきます。そこには何やら蒼い光が溢れています。そして珠は赤い光を放ち、蒼い光を避けるように小凡ごと水面へと浮かび上がらせます。
待ち構えていた猿は珠を欲しがり、小凡の腕に噛みつきます。すると腕から零れ落ちる血滴が珠に吸い込まれていきます。
その時、呼応するように湖底の光の中から木片のようなもの弾け飛び、それは天で珠とぶつかり合います。
その様は青龍門でも目撃されるほど壮絶で、天を邪悪な気で包みます。
また、大地の裂け目からは鬼王もその様を見ていました。
「噬血珠が世に現れ、天外のもの、攝魂棒を引き寄せた。それらはこの鬼王のものぞ」
ふたつは合わさり、杖状のものと成りました。
... ここで面倒を起こした猿君。悪の手下か?と思いきや、砂地獄に落ちてもがいているところを小凡に救われ「人の物を盗むな」と言われると、正座で手を着き、こくりと頭を下げ、反省しちゃいます。更に胸元で手を合わせる姿は、許しを乞うているようで、これがまた非常に可愛いです。
この後も犬の"大黄"に股がり小凡に寄り添い、武術大会を観戦したり、こと有るごとに一喜一憂したり... いちいちする全身芸(ゼスチャー)が非常に愛らしい。
私、あまり猿が好きでは無かったのですが、この子には負けました。
直後、小凡の前に現れる謎の青色の衣を纏った女性。彼女は小凡の棒を奪おうとします。
そこに現れるは陸。陸は剣を奮い、小凡が傷付く事も恐れず、全力で剣を振りかざします。そこに霊児が現れ、陸の猛攻を遮ります。
剣の陸、衣を縦横無尽に使う霊児、術を使う謎の女...の三つ巴。戦いは引き分けに。
その晩、女は、眠る小凡の元へ忍び込みます。棒を盗み出そうとしますが、棒が彼女を拒絶。朝、小凡は目を覚ますと、傍らに女が居てびっくり仰天!「責任とってね」と残して去っていきます。それ以来、女は小凡に付きまとうように成ります。
花畑では通り過がる何者かから身を隠そうと、小凡の上に覆い被さり、焦る小凡の口を塞ぐべく小凡の口に自らの口を宛がうなんて行為を...
当然、小凡は心乱されます。
一方、小凡が心傾ける霊児は、イケメン有力株の龍首峰の門下生、斉昊にベタ惚れ。小凡は溢れる動揺を払えず、崖の上から「好きだあ~!好きなんだあ~!」と叫ぶくらいしか出来ません。しかし、当然、同じ峰には兄弟子らみんなも居る訳で、全てバレバレ。「俺も好きだぞ~!」と返されるオチ。
... 崖に耳あり...と言う事で、隠し事無く、正しく生きませ、小凡君。:p
小凡の元にはまた、あの女が現れます。ようやく彼女は通天峰の侍女だと名乗ります(嘘ですが)。彼女は隙有らば棒を狙いますが、どうしても棒は彼女を拒絶し、盗むことが出来ません。
しかし、時を過ごす内に、意外にも、ふたりは心を近づけて行きます。
霊児です。序盤ではピンクの衣が可愛らしいです。中盤からは黄緑... 大竹峰カラーは青なんだけど... 。でも写真は白?あれ?
そして始まる武術大会。集う青龍門門下生たち。小凡は棒を手に大会に参加します。
先ずは組み合わせ抽選会。番号の書かれた玉が放られ、ひとつずつ手にする門下生たち。奇数なので1番を引いた者はシードと成ります。
小凡が拾おうとすると横から玉が弾き飛ばされ、玉が入れ替わります。見れば、その玉は陸の元に。
「戦わずして勝ち進むなど恥」
彼女はそう残して去って行きます。小凡は手にした玉を見ると、それは一番玉でした。
各所で取り組みが始まります。
当然、陸は悠々の勝利。しかしその晩、陸は鍛練の際に鼻血を流し、倒れる寸前に。
小竹峰の師匠水月は、自らの後継者に陸に就いてもらいたい、だから無理に戦うなと諭します。
しかし断固として闘いに参ずる事を諦めない陸に、仕方無く緊急時の薬を渡します。
陸さん、非常にカッコいい。
翌日は小凡も取り組みをしなければなりません。全く注目されない試合でしたが、棒の力で勝利。その後も次々と勝利をものにして行きます。
その裏で、傾く体を支えながら闘う陸、そして好きな人を追うように洋々と技を奮い、勝ち抜ける霊児...ふたりも闘う時が来ます。
そして、小凡は兄の驚羽と闘う事に。驚羽は、驚異的に小凡をサポートするように成った棒の力に完敗。驚羽は「弱いふりをしていたのか!」と怒ってしまいます。
小凡は信頼や絆を失うことに恐れを感じ、棒を捨ててしまいます。
その晩、小凡は川原で倒れている陸を発見、薬を必要としてまで闘う陸の意思を知ることに成ります。
「なぜ、武術を?」
「幼い頃に、師匠に救われたから」
「あなたはどうして武術を?」
「お前には分からん」
「...陸さんの怖さは、見かけだけだね。前にも言ったけど、怒ると少しも可愛くない。もっと笑ってよ」
「大きなお世話だ」
「試合は棄権した方がいいよ。その体じゃ無理だよ」
「私の命は、師匠と小竹峰のものなの...」
そして小凡と陸が闘う時が来ます。
「この試合は全力で闘う!」
そう言う小凡は棒を携えてはいません。当然、陸の猛攻に為す術も有りません。
しかし、そこに現れた棒は、次々と陸の攻撃を防ぎ、小凡を振り回してまで棒が陸の善戦を挫きます。
そして最後の決死の刃が交わされる時、陸の体が限界を迎えてしまいます。それに気付いた小凡は全力で陸を倒そうとする棒を留まらせます。そうなると陸の剣は小凡へ。陸は必死で剣を反らし、小凡を弾き飛ばします。
その頃、森では十数人の門下生が殺められる事件が発生。
殺したのは鬼王の配下、4人の妖でした。
青龍門の道玄総師は各峰の師匠たちと小凡と棒を調べます。棒を魔教の神器と診て、状況が分かるまで共に力で封じることを決断します。
しかしその晩、青色の衣の女が現れ、術を使い、小凡を奪取していきます。棒は自ら、主こと小凡に付き添います。
女は鬼王こと父の元へ小凡を連れて行きます。鬼王は棒を手に出来たことを喜び、更に躊躇わず小凡を殺そうとします。しかし女が立ちはだかり、小凡を守ろうとします。鬼王は躊躇わず遮る娘をも弾き飛ばします。
そこに無数の剣が。
青龍門は全て見抜いていました。
青龍門全勢力と妖の闘いが始まります。
果たして、闘いの結末は?小凡は"真実"を、どう受け取ったのか?そして"破壊王"は降臨するのか?
感情を高ぶらせる小凡は、壮絶な闘いに揉まれ、己の力を爆発させます。しかし、彼の奮った力は、思わぬ犠牲を伴ってしまいます。
...そんな小凡と、倒れ行く仲間たち、そして悪に対する青龍門の決意を見て、陸は"ある決断"をします。しかし、その決断も、また犠牲を伴ってしまいます。次々と倒れる思い人たち。そして、陸は揺らぐ心でまた、新たな決断をします...
闘いは終わり、大地は悲しみに満ちてしまいます。ただ、陸は、思い出します。
「怒ると少しも可愛くない。もっと笑ってよ」
そして、静かに微笑みます...
簡単に言うと、本作は中国版ハリー・ポッターだと思います。武闘大会はクイディッチ、龍の霊尊はペガサスの代わり?、杖に、親を亡くした設定など、様々な点をハリー・ポッターに符合させされます。
が、ここは中国。全編中国色でデコレート。ハリー・ポッター原点の話の魅力はそのままに、中国オリジナルの楽しみや美学で彩ってくれます。それが非常に心地良い。
序盤は構築された世界設定を怒涛のように見せられて、ちょっと食傷気味。押し付けられているような気分に辟易する方も出そうですが、ぜひ観続けて欲しいです。
とは言え、世界の理に従って様々な行為や判断が行われ続け、ちょっと取っ付き悪いです。話運びも非常に粗いです。しかし、キャラが非常に分かり易く、その背負わざるべき宿命も直ぐに想像出来るので、そこだけを辿るように観ていれば、めくるめくファンタジーの重箱をお腹いっぱいに楽しめるかと思います。
中盤からは物真似感を忘れるほど、感情が犇めき、繰り広げられるドラマティックな展開に目が離せなくなります。
キャラクターは非常に魅力的です。特に陸。彼女の立ち振舞いの美しさは目を惹き付けます。更に彼女の心が零れ出すと、その切なき宿命に、観る者の心も揺さぶられる筈です。
また彼女だけならぬ女性陣の優雅で美しい闘いは非常に素晴らしいです。本当に綺麗。また、かつての香港武侠に見たアナログの妙に加え、ふんだんのVFXによる表現は驚異的です。"派手さ"では無く、美しさを際立たせます。
いえ、派手さもたっぷり。青龍門と鬼王の闘いは壮絶な戦いを繰り広げます。
剣士たちが集い、連携して回転、投げられた円盤のようにまっしぐら。大地を切り裂き、山を崩しながら、鬼王を襲います。しかし鬼王は計り知れない力で青龍門の数百の軍勢を握り潰すように駆逐していきます。
クライマックスは口を開けっ放しに成る程、荒唐無稽ですが、非常に壮絶で圧倒されます。
また、小凡が抱える様々な思いがドラマの軸で、彼は、兄、兄弟子、霊児、師匠、鬼王の娘、亡き両親、そして陸を案じ、その無垢な心が宿命に向き合わなければ成らなくなる様が、物語を終局へと導きます。
前述、テリングは雑ながら、小凡への感情移入が、私達を容易く物語に引き込んでくれます。
映画はアナログ時代の監督ゆえか、かつての香港映画の懐かしい姿をたくさん見掛けられます。剣劇が素敵で「スウォーズマン」あたりを思わせる表現から、懐かしさむんむんです。しかしこれはしっかり今時の映画。非常に圧倒的なVFXが画面に満ち溢れます。稀にある少々の甘さは、逆に絵巻っぽさを醸していて、良き効果を為していました。
映画はひと話を終えますが、破壊王のこと、復活したのか?まだ間に合うのか?
そんな未完を残します。
原題は「誅仙1 Jade Dynasty」"1"とあるので、2が有るのでしょうか?
詰め込まれている割には、展開はバランス良く、キャラ立ちも良く表現されていて、不足はありません。若干、駆け足しな感は否めませんが、序章は充分に、私達に期待を残します。
しかし...「ジェイド・ダイナスティ」?なんです?これ?「翡翠王朝」?「玉皇朝」?
何とも仰々しい題名ですが、どれも内容と合致しないような...
主演はアイドルグループ「X NINE(x玖少年団)」のメインボーカルのシャオ・ジャン。
ドラマ「陳情令」で有名かと思います。
Baidu(中国版のWikipedia)の中国男性スター人気ランキングで第1位だそうです。
また、最も美しい顔100人でも中国版ランキング第1位とか。
ふむふむ。まあ、可愛いです。私的にはまだまだ未知数ですが、これからの活躍が期待されるその一石を見た気がします。
謎の女(Googleではバイ・ヤオと有ります。言ってたかなあ...)を演じたのはアイドルグループ「ロケットガールズ101(火箭少女101)」のミギ(本名モン・メイチー)。陸らのインパクトが強いので陰キャラっぽいですが、非常に愛らしく演じられています。
日本のアイドルもこれくらい動けて、華を見せてくれたら、文句有りません。
そして、陸を演じたリー・チンさんはクールビューティで、非常にカッコいい。私の一番推しでした。
霊児を演じたタン・イーシンも、ドラマ等で活躍しているようですが、資料が...さっぱり。とても愛らしい姉弟子を演じています。
終盤は壮絶極まりなく、瞬く間に血生臭い状況に。
「ハリー・ポッター、賢者の石」から始まり、「炎のゴブレット」的展開をし、「不死鳥の騎士団」で終わります。果たして、次は最終章...かは分かりませんが、壮大な戦いはどう決するのか。流行りの子が主役なんだから作られると期待して待ちわびたいと思います。
原作はWebファンタジー小説「Jade Dynasty(原題、誅仙)」でゲームにも成っているそうです。
監督は「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」のチン・シウトン。だからなんですよね。懐かしく、また手堅い演出が冴えてます。序盤の道士の闘いなんて座禅を組んで回転体当たりとか、念を込めて頭突きとか、凄いシュールと言うか、一歩間違えばコメディな闘いが非常に真面目に繰り広げられて、さすがに笑ってしまいました。しかし"貫けば力"、非常に味わい深くカッコいいです。
これだけの話題作でもDVDのみ。日本って、映画に愛が無いゾ。
しっかりたっぷり、楽しみました。
引き続きの中国ドラマですが、
「運命の桃花」がちょっと...
神仙が"子供の恋愛"をしていて、可愛さ通り過ぎてゲンナリです。
下らないこといっぱいですが、何より、何故、悪に堕ちた神仙の元瞳は、無数の悪行を為しても許され続けたのに、景休はその生い立ちさえ鑑みられないのか?景休の命を削って救われた主人公の霊汐さえ、情すら見せない。
神仙とは、何ぞや?神と仙人の間の者たちなのでは?懐ろ狭過ぎます。善と悪がせめぎ合い、憎しみ振り撒いた直後でも、恋愛コメディ挟むセンスもいただけない。こんな人たちに私達の世界の理は委ねられているのか、と思うと落胆します。
ニー・ニー好きでも、話が魅力を持たなければ、駄目。小学生レベルの「欲しいからごねる」程度の愛には、心揺れません。
リー・トンシュエ、ナー・グァンズー、リー・ジアミン...良き演者を知れた事は嬉しかったですが、ひと時も揺るがない絶対愛が、どれだけ下らないかを身に沁みて実感させられました。
... 好きな方には申し訳無い...
「花不棄、運命の姫と仮面の王子」も頑張って観ていますが...いや、陰謀ひしめく語りはなかなか面白い。そこに労りと想いを抱き、思い人に躊躇わず奮う者たちの姿は、非常に愛らしいのです。
しかし、主人公"花不棄"に纏わる点だけが、全く説得力を持ちません。更に、好きな人は多いようですが、演じるアリエル・リンの演技が、前述のまま、お世辞にも褒められません。
花不棄のキャラも基本、人を見下すような、善人とも無垢とも逸脱したキャラで、どうも愛せません。また、ここぞと言う時だけ良い顔をしたら全部、花不棄の手柄で、何故かみんな惚れちゃいます。何しろ王子が花不棄に惚れた理由がさっぱり分からない。中盤前あたりから方針転換したように花不棄が人を労る言葉を溢すように成り(溢すだけ。ただし恋し人のことだけは、野生児設定無視して倒れるほど悩む)、侍女や護衛がどうなろうと気にもせず突っ走り、問題ばかり起こす脳しかもっていなかったのに(実はこれが魅力でもありました)、途端に頭を巡らすよう成り、誰も解決出来なかった難題を次々解いていく...って、設定無視どころか、物乞いとして育った花不棄が世を知り過ぎてます。
第20話なんて、何度観ても寝てしまうつまらなさ。"花不棄、無敵"がこんなにつまらないとは...
更に、わざわざ死んだ事にして、都でのいさかいから逃れたのに、隣り町で堂々町を闊歩し、好き放題。さすがに... 呆れた。
アイドルものなら何でも有り?
しかし。ちょっと魅力溢れる逸材に惹かれ、やめられません。
それはシン・オン。
初見は、ちょっとつるっとした雰囲気が微妙に感じていたのですが、キャラ立ちがあまりに良く、人間性も非常に良い。また、演技がとても安定していて、気付けば、語りを追う頼りにして観ていました。
で。
そして、シン・オンの上が孙祖君、スン・ズジュンと読むのかな?彼も情報が少ない!
目力有りで、物語では初見こそ良い印象が有りませんでしたが、花不棄の愛犬を死なせる切っ掛けを作ってしまい、それを知ると、見栄っ張りだった性格を一転し、謝り続ける愛らしさ。また、想う反面、花不棄の仮死の策を知ってからは、気付いた悪辣女医の口を封じるために、政略結婚の約束をして花不棄を守る男っぷり。
泣かせます。そんな事とは知らぬ花不棄は、彼を"ちらり"くらいしか思い出しません。
...哀れ。(*T^T)。
彼、笑うと、非常に可愛いのです。
また本作には、写真その上のチャン・ビンビンも居るし。:)
左上もチャン・ビンビン~♪
なので、あと30話も有りますが、止められません...
「大唐見聞録」は無茶有りながら、着実な前進ドラマなので、明日を楽しみに観られます。ちょっと未来から来た主人公と言う設定があまり有効に扱われていないのが、惜しいところ。
「王女未央」は相変わらずの逸品展開。また現在、最高の状態に。最大の敵足る"王子の母"が、ひたむきな未央に心を許したみたいで、幸せムード満々です。更にもうひとりの難敵、長女が墓穴を掘り、最悪の立場に成りそうです。
韓国ドラマは勿論、他の中国ドラマでさえ、ここまでマイナスとプラスを私達に提供し翻弄してくれる作品は有りませんでした。見応えが、堪りません。
ただ、妹が...嫉妬で謀を働いていて、それがどう未央を追い詰めてしまうのか、怖いです。「未央」、最高のドラマ過ぎて、震えます。現在32話、全54話。まだまだ焦れる日々は続きます。終わって欲しくない。Blu-ray出して~~~!
そして新ドラマ「オリジナル・シン」を観始めました。父が犯罪者の過去有り刑事と、因縁ある元悪徳弁護士が、其々の思いを抱えながら、ある陰惨な連続殺人事件に挑むサスペンスドラマで、これがなかなか見応え有り。
おそらく反目し合っていたふたりが友情を築いて行くのでは?と楽しみで成りません。恋愛要素が今のところ無いので華やぎは有りませんが、30分枠全42話、楽しみです。
☆先日、ちょっと手の甲を火傷してしまいまして、何とか治ったかなあ... と思っていたら、よく見れば皮膚がただれてる...
軽いケロイドに...いや、軽いのかなあ?
結構、目立つので、涙涙しています。
災いは何処にでも。...ふう...
体の傷は生きてる勲章!くらいに思っていましたが、やっぱりしょげますね。
でも乗り越え、挫けません。