今日も中国映画と中国ドラマ。知れば共通点と違いが。全部、受け入れどっぷりと。 | まりのブログ

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性同一性障害者の私が、思いのままに生きるために頑張って生きてます。
性別適合手術をしてから2年になりました。
私はトランスジェンダーとして誇りを持って生きてます

ジャッキー・チェン監督主演の「ラスト・ソルジャー」をBlu-rayで再見。
梁の兵士は戦線の中、ひとり生き残る。
彼は無数の亡骸の中から傷付いた衛の将軍を捕獲し、彼は手柄だ!と息巻いた。
彼は将軍を連れて梁を目指すが、道中は面倒、喧嘩に忙しなく。更に将軍を追う一団、山岳民族らともみくちゃに成りながら、ふたりは次第に絆を育んでいく。

非常に良い印象だった初見に比べ、風景がワンパターンで刺激に欠くなあ... とは思いましたが、やはり、込められた"人"の思い、そして故の感傷、反戦的メッセージが非常に素敵でした。
基本、絶対悪の存在しないジャッキー映画の魅力がいっぱいで、彼らしいコミカルなアクションも健在。まあ、全体的にはドラマ中心なので地味ですが、あの思わぬラスト!あれで胸いっぱいにさせられます。...ちょっと重めですが、そこには無数の哲学から人らしい願いや祈りがいっぱいに。そして、ジャッキーの子供に託すメッセージもひと雫。
大人の唆しに流されず、その憎しみや偏りに染まっていない心、優しさを絶やさず、そして悲しみに暮れませんように...
こんな映画がもっとたくさん作られる事を心から願います。
ジャッキー映画って、なんか良いです。
Blu-rayは原盤からですが、画がくすんでいて、パッとしません。画質そのものが悪く感じるシーンも少なく有りません。また、特典映像はSD画質で、ただのDVD画質では無く、ブレも有る悪画質。何とも勿体無いです。

こちらはジャッキーでは無いですが。
「三国志、黄巾の乱」
後漢末期。
世は腐敗した朝廷に不満を募らせている。
その中、太平道を極め力を手に入れた張角は、民を集め、反乱を起こした。
対するは曹操。彼は孤軍奮闘の末、仙人の左慈の助力を受け、張角の弟、張梁を撃退する。
それを知った張角は、弟の仇と、都、洛陽攻撃を目論む。
その頃、曹操は左慈の弟子の郭嘉と張角を追撃、旅の途中で出会った劉備、関羽、そして許嫁で孫権の妹、香香を連れ、張角と合間見える。
本作はオンライン映画だそうです。その割に4000人ものエキストラ、400人ものスタッフを配したらしいのですが、エキストラ... そんなに居たかな?と言う印象です。
VFXが良くなると、リアルな頑張りが作り物に見えてしまう難があります。まさにです。
ロケ地も始まりと中盤での町以外は概ね荒野なので、スケールはさほど大きく感じませんが、その規模を底上げするのが、非常に贅沢なVFXです。
本作、「三国志 黄巾の乱」なんて如何にも歴史大作のような邦題付けちゃうから、それを期待して観ると、唖然とします。お陰で結構な批判を受けちゃったようです。
私は中国史を知りませんが、あくまで史実"黄巾の乱"の核を切り取って、ファンタジー仕立てでエンターテイメントにした映画だと思います。なにせ、曹操の軍勢...いえ、曹操軍、5人です。
基本は(おそらく)歴史に沿う、曹操を主軸に、劉備と関羽、孫堅を絡めて、黄巾族を倒す話。
その中で、青龍による武器憑依や、水属性などゲーム的エッセンスを加味しながら、VFXたっぷりのハイセンスバトルアクションを楽しめます。
竜巻、稲妻、ぐわんぐわんと戦場を蹂躙し、兵を薙ぎ倒していきます。
映像は非常に凄い。ハイクオリティVFXで、彼等の闘いを壮絶に描き、クライマックスは5人VS数千人?の戦いを無茶に落としません。...やっぱり無茶は無茶ですが、日本のアニメくらいなノリに仕上げられています。
ただし、ちょっとリアル物語との合わせが上手くなくて、史実を知らないと「実はこうだったんだろうなあ...」と考察しながら観ていいものか... 楽しみも半減していそうです。
思い切って「八犬伝」みたいにするのも有りなのですが、思い切ったパラレルストーリーとまで改編する勇気はなかったようで、折角のファンタジー要素を有効に機能させられていないのは非常に残念でした。
曹操と劉備の喧嘩にVFXを多用したり、関羽には青龍の力が憑依して...なんて件りを経るくせに、特段、そんな力を奮って奇襲したり戦況を揺るがしたり、そんな実感は有りません。
伝説の武器が無いと竜王には攻撃すら当てられない!くらいのゲーム的設定なのでしょう。
それならそれで、必殺技扱いにして、武器ひと振りで敵軍なぎ倒したりなんてやって欲しかったです。
敵ボス張角は強過ぎなので、雑魚を倒した後は強武器がスタンダード、お陰で強さ弱さの駆け引きが楽しめず、戦いがいまいち盛り上がりません。
郭嘉も水属性なんて設定が有るようなのですが、それが特にも損にも成っていませんし、また女性キャラがふたり居る事は贅沢で良いのですが、華をふたりで割ってしまい、特に郭嘉が損をしてしまっています。非常に存在感が薄いです。
また、日本映画でも多いことですが、敵に近距離で囲まれながら状況や思いを説明調で喋っている様も、映像的に上がる緊張感と引き換えに、敵兵が棒立ちしているのを見て「何で攻撃しないかなあ... 」と思えてしまい、微妙でした。
何しろ、カットした?とおもうほど進行がポンポン飛んでしまい、非常に繋ぎが悪く、何処行くのかなあ?と思っていたら敵側に「奴らは青龍を捜している」と言われて、観る方が展開を知ることと成ったり... 歩いていれば、会うべき人はやって来て、会えます。
全体的に、ご都合、粗めな作り。
VFX頼りばかりでは有りません。生身の戦いも魅せてます。雨や風も壮絶な戦いを演出します。

また、クライマックスでも"五感を無くすことで張角の幻術を破る!"は分かりますが、ひとりの犠牲で仲間全員を救えてしまう理屈は不明、幻術を破ったせいなのか敵が戦意喪失した意味も、映像ではよくわかりません。
そこをVFX表現と感傷的台詞あたりで見せて欲しかったです。
それでも締めの張角の台詞は意味深く、またまだまだ続く謀のこと、更に呂布の登場が、映画、そして事実を味わい深くしています。
それは映画「レッドクリフ」を観ると複雑な思いに陥ります。あの映画、曹操VS孫権、劉備なんですよね。かつての盟友を曹操が天下統一の邪魔として駆逐に掛かるのが、あの戦いなんだそうです。
... そう、続編有りそうです。よくよく原題を見たら、「魔国志1之黄巾之乱、Fantasy of Three kingdoms」と有りました。
贅沢なB映画としては非常に見応えは有りましたが、やはり粗めな作りと史実"三國志"が邪魔して、物語的にスカッと観るのが難かしかったです。
ですが、ファンタジーエンターテイメントとしては非常に素晴らしいCGが功を奏して、楽しめた!とは言い辛いですが、想像力を駆使し脳内補填しながら気持ち浮き立てるくらいの満足は出来ました。
曹操一行の旅は、何と無く西遊記みたいな珍道中感が有り、そう思えば観易いかと思います。
劉備もちょっとお猿さん的イメージでした。関羽が猪八戒、香香が沙悟浄?郭嘉が...お馬に成った龍?
曹操の婚約者、香香の現代っぽさは微妙でしたが、愛らしさは有り、男性たちの目を楽しませてくれるかと思います。
更にその護衛たる"おじい"と"ばあや"によるチャウ・シンチーばりのジョークは好きでした。常にお嬢様の傍らに立ち、時には支え、時には盾に、時には矛としてその年の功を奮います。
オチは軽快喜劇にしてくれて良かったのですが...シビアな笑いで寂しかったです。

戦いが終わり、新たな謀が露になり、更に現れた呂布の姿。もうひといさかい有りますか!と期待したところでエンドクレジット...
若干、肩透かしを食らいますが、結構、お腹いっぱいに成りました。


中国ドラマも相変わらず。
ちょっと取っときにしてゆっくり観ていた「あったかいロマンス」もあと2話に成りました。全24話。
中盤でふたりの思いが確認されてからは、全く話が進まず、ただデートと小さなトラブルだけの数話にちょっと呆れもしましたが、同棲する恋愛奥手のふたりの奮闘劇はなかなか楽しく、締めもそれなりにドラマチックに終わりそうです。

恒例の「王女未央」は悪の謀に非常にイライラさせられますが、その倍、面白いです。
ただ、その悪の力が強過ぎて、常に誰かが冤罪で命を落としそうで、変な緊張感が怖くてたまりません。もう毒は当たり前、尻叩き当たり前...ムチ打ち、棒で全身叩き捲り...
可愛いんだか怖いんだか...
よくムチって軽く映画で扱われますが、最もおぞましい武器と言われていると聞きます。何故なら、ムチは肉を裂き、骨を砕き、血管をズタズタにしてしまうので、回復しないそうです。血を流し、肉を腐らせ、ただ死んでしまう。
そう考え始めると、ムチがカッコいいなんて言っていられません。
尻叩きも、固い木の棒でバシバシ叩かれたら...お尻が変形しそうです。未央もバンバン叩かれ、PVを観るとまだ叩かれるらしいし...地味ですが、変な想像体感に悶えさせられています。
痛た... 

「運命の桃花」は残すは8話。
私の期待の景休さんは、黙こと霊汐の、魔君復活のためのよりしろと成る運命から救おうと、自らの命の種を半分分け与えます。しかし霊汐は謀を働く元瞳により魔君の前へ。そこに駆け付けるは霊汐の運命の人、神仙、九宸。九宸は黙たる霊汐は「死ぬ事で、魔君のよりしろに成る器の宿命から逃れられる」として、黙に死を望みます。
しかし黙は「私、黙は何だったの?私には父も居て母もいる。辛い運命を乗り越えあなたにも出会い、幸せを感じた。それも全て、霊汐の為に死ぬ、それだけの存在だったの?」と涙を流します。
九宸は目を赤くして、ただ黙の死を望みます。そして霊汐から守りの力を受け取り、砕き?ます。
そこに駆け付ける景休。彼は黙に与えた力で繋がり命を維持していましたが、それを失ったことで既に失った寿命を、更に失ってしまいます。彼は胸を押さえ、血を吐きながら黙の元へ...しかし、あと少しのところで倒れてしまいます。
黙はそのまま息を引き取ります。
そして、霊汐は復活します。
霊汐はすべき正しきことを為し、躊躇いながらも晴れて九宸の元へ。
...何か、忘れてはございませんか...黙を命を掛けて守ろうとした景休さん、山の中に置き去りです。同席した神仙らによると「血塗れで倒れてた」そう...。

霊汐として生まれ変わった黙は、九宸との再会を祝いながら、黙の記憶の為に素直に九辰の元には戻れないと。何故?
「私のために命をも省みない九宸、故に心から愛しています。だからこそ、私のためにそんな思いをさせられない... 」
... それ、景休もです。でも、霊汐はさっぱり景休を案じません。

その頃。景休は、魔君の手下を倒す際に、幼い頃に父を殺し、更に自分に父を死に追いやる告発を強要した"先王"を殺してしまいました。そしてその娘である皇女は、景休への怒りを抱えたまま生死の境をさ迷っている。更にその皇女、実は霊汐の母なのでした。
... もう作り手は、景休をどれだけ虐げたいのでしょうか...

景休は巫医を脅して皇女を目覚めさせないよう謀らせますが、霊汐は医学に長けていて、その謀を暴き、周囲を疑います...

...私の夢は儚く消えるようです。オープニングクレジットで九宸と霊汐、見慣れない豪華な服で仲良くしてたものね。景休には霊汐とのささやかな可能性もくれないのです。
景休さん、絶対悪では無いのだから、少しは報われて、善き人生くらい歩ませてあげて欲しかったです。霊汐に恨まれて終わるんですね...
初めから決まっている運命的絶対愛って...イマイチです。変化し多様な出逢いと別れを経験し、「あなたと出逢えたあの日から、私の人生は大きく変わった。たくさんの友が出来たのもあなたとの出逢いのお陰。そして私のこれからにあなたが必要...」
「自分以外が傷付くことを躊躇い、蔑ろに出来ないからと君はみんなに手を差し伸べた。お陰で僕は心痛めもしたけれど、そんな君の優しさが好きだ。僕の明日にも君が必要... 」
愛なんて、労りと癒し、そして喧騒、成長を経て、辿り着く愛と言う結果で良い。
韓国ドラマも理由無き絶対運命でしか愛を描けなく成って以来、観るのが面倒に成りました。中国、もう少し頑張れ。

虚しさいっぱいの「運命の桃花」ですが、その景休を演じたリー・トンシュエさん。フィルモグラフィを見たら、なんといわくの「沈黙の大陸」の主人公でした。
げ!と思い、再視聴。
... リー・トンシュエさんでした。
改めて観ても変なプロパガンダ映画でしたが、ちょっと作品への観る目が変わってしまいました。:p


自己満足。今日の私的中国イケメンベスト4。
4位、リー・ジアミン。
「運命の桃花」で女たらしのイケメン上神、雲風を演じました。恋をしたら一転直向きな片想いを繰り広げてくれます。その様が非常に愛らしく、また愛する者のために命をもすり減らす姿は青瑶だけで無く、観る者の心も揺さぶりました。... 揺さぶられてしまいました。

3位、リー・トンシュエ。
景休さん。イケメン基準より、彼の目力と醸す深みが素敵です。「沈黙の大陸」除く。:p
写真は「沈黙の大陸」からで、ちょっと冴えませんが、あえて。

2位、チャン・ビンビン。
なんか愛らしいんですよね。苛めキャラでも、駄目男キャラでも、溢れる愛らしさが堪りません。現代劇では良きお兄さんぶりを披露し、お陰でフラれ役が多いみたいです。

1位は~ルオ・チン~!
「王女未央」の皇太子。カッコいいくせに愛らしさまで有るんですよね。また「未央」のメイキングを見ると、撮影現場で踊ったり歌ったり、ムードメーカーなようです。
こちらは現代劇。身のこなしが非常にカッコいいです。

それから、愛しの女優さんベスト4。
4位、ニー・ニー
「運命の桃花」では、その可愛らしさをたっぷり披露、ちょっと作品では悲しませてくれましたが、映画「きみといた日々」や「ウォリアー・ゲート」の愛らしい演じに、惹かれずには居られません。

3位、ジャン・ランシン
この方、運動能力抜群で、テコンドー代表選手でもあったそうです。近年はジャッキー映画に多く出演中。
「ライジングドラゴン」のアクションはジャッキーより凄いです。

2位、ナー・グァンズー
「運命の桃花」で鮫人族の侍女、十三を演じました。身長177cm、なのに54kg!ひえ~!
愛手役よりデカいけれど繊細な心を見せて、非常に可愛いです。

1位、ティファニー・タン
「王女未央」の未央です。で、ルオ・チンの奥さんです。もう今は私の心は「未央」祭り状態なので。
不思議と現代劇ではストーカー的行為をするキャラが多いです。美人偏愛が好まれるのでしょうか?

絶対に一般とは違う順位です。:p


☆寒い、暑いに毎日振り回され、ちょっと体調不良に。でも映画とドラマでほくほくです。
愛する姪っ子の、家壁にしたいたずら描きも身心を癒してくれました。アンナが悲鳴をあげるような、お化けチックな"何か"を描いたようでしたが、なんだったのかは未だに不明です。
折角のコロナ期に、何もしてません。絵を描くぞ~と言いながら、ペンタブレットのシステムソフトが行方不明で頓挫。毎日、花の世話くらいですね~。非常に時間を費やしています。
お陰で昨年挿し木した紫陽花が今年早速、咲きそうです。感動(*T^T)。
あとは3年目に成った彼岸花が咲きますか... 今から楽しみです。
... 最近、蝶が寄ってきません。亀虫と象虫は、出掛ける度に服やら髪やらに絡み付いていますが... 蝶がいいよ~!
... 今年、ちょっと虫が少ないような...蝶もあまり見掛けません。特に蜂をあまり見掛けません。自然のサイクルが壊れた訳じゃ無いと良いけれど...