髪切ろうかな...。 | まりのブログ

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性同一性障害者の私が、思いのままに生きるために頑張って生きてます。
性別適合手術をしてから2年になりました。
私はトランスジェンダーとして誇りを持って生きてます

ぎっくり背中に成ってしまいました...
2度目です...
簡単に言えば、筋を違えた?でしょうけれど、今回はまあ、痛い。ヨガ的意識で痛みを流しても、突発的痛みはどうしようも無くて、どのような体勢でも痛みが走るものだから、気楽に休めませんでした。うつ伏せ仰向け、体を横にしても落ち着けない...
...でも、やっぱりヨガって効くね。我流ですが、時間が経つうち、随分と痛みが削がれ、その晩は眠れました。
なので、恥ずかしいほどルーズなわたし。
しかしまあ、思った以上に鈍っていたみたい。(;^∀^)。筋肉つけなくちゃね。
今は、まだちょっと筋に痛みが残っていますが、なんとか動けるように成りました。

悲報。映画「世界の果ての鼓動」がBlu-rayの発売を成せませんでした。
主演は「It 、ジ・エンド」「X-menフューチャー&パスト」のジェームズ・マカヴォイ、そして「リリーのすべて」「トゥームレイダー」のアリシア・ヴィキャンデル。更に監督はヴィム・ヴェンダース...なのに、出ません。
かつての「ベルリン、天使の歌」の頃のセンスは無いかもしれない。でもヴェンダースですよ!
"極限の地で生きる二人が出会い、限りなく深い愛に落ちる"
ハイビジョンで観たかった。そして欲しかった...
私だけの悲報でした。

今、私が目に入ってしようが無いのは、ショートヘア美人。
分かりやすいのは。やはり「ローマの休日」や「麗しのサブリナ」のオードリー・ヘップバーン。時に純潔な神々しさを携え、背伸びした愛らしさと清楚な美しさをかぐわせました。
私の好きなアリシア・ヴィキャンデルも「ピュア」では可愛らしかったものです。そう。ショートヘアはどちらかと言うと"少女"の可愛らしさを香り立てます。
女の魅力を振り撒かないのに愛らしい。性の香りを排した純然たる愛や心を感じさせます。とは言え、一端、性をさらけ出しては、女の曲線を見せ付けて、向き合う相手の視線はうなじから首筋まで隠せぬ輪郭をなぞります。

かつてヌーヴェルバーグが流行った頃には、女の肩書きを破ろうとするかのように女性たちは腕を出し脚を見せ、そして長い髪を捨てた。そしてたくさんの伝説のイコンを生み出した。
逞しくいながら優雅で快活で、まさに革命の女神。そう、権利の為に戦った女性を描いた映画「ノーマ・レイ」のサリー・フィールドを思い出します。ある意味、ショートヘアは"切り開く女"のようなイメージに使われてきたかもね。
でも、私にはオードリーともサリーとも違う「キャットピープル」のナスターシャ・キンスキーが忘れられません。
可愛らしさと共存する妖しさが堪りません。

それからも「胸騒ぎのシチリア」のティルダ・スウィントン、「ゴースト、ニューヨークの幻」のデミ・ムーア、「フレンチ・キス」のメグ・ライアン。シャーリズ・セロン、アン・ハサウェイ、リリー・コリンズ...と、記憶に残るショートヘアも。
しかし、以前、少しだけ書いた事のあるドラマ「ナイトマネジャー」。そこで魅せたエリザベス・デビッキは秀でて美しい。
彼女のショートヘアの麗しさは神の領域に触れる超絶な美しさで、背の高さを如何無く発揮し、その煌めく御姿を披露していました。
作品の特性上、純潔は感じませんし、少女の気配も有りません。しかし不思議と醸す異質な美性、カンバス上の汚れ無き美人画のような揺るがないものを感じます。本当に美しい。
そしてもう、エリザベスを越えるインパクトなど得ようが無いと思っていましたが、それは同じ天にでは無く、地上に有りました。
神々しくは無い。でも、あまりに素敵で、私、ノックアウトさせられてしまいました。
それは、ドラマ「ハード・サン」のアグネス・ディーン。
カッコ良すぎます。
共演はジム・スタージェス。「ジオストーム」の弟役や「アクロス・ザ・ユニバース」のジュードでご存知か。
ドラマはまあまあでしたが、彼女の麗しさが秀でていて、常に目を奪われ続けていました。
ある機密ファイル「ハード・サン」を入手してしまった事からMI5を絡む様々な思惑に翻弄される話、なのですが、相棒は同僚殺しの疑いがあり、アグネス扮するレンコ刑事はその内務捜査を任せられ、更に幼い頃に暴行によって生んだ息子には何度も殺されそうになったり...もう全身怪我だらけ。鼻の頭に切り傷付けて、肩で歩く姿が少年のようで可愛らしい。

政府の情報局が自分を監視している...更に殺すことも厭わない...そんな居場所が無くなるほどの恐怖感から、全編を緊張感に満たします。
また悪役が嫌らしくて、たっぷりムカムカさせられます。ギリギリの攻防戦は常に危なっかしくて、それも家庭の問題や因果の根源が彼等自身を苛み、関係を複雑にし、乗り越える事でまた、そのものが足を引っ張ることも...
なかなかのドラマのテリングに興奮必至です。
...が。物語は「ハード・サン」の情報を巡るスパイ戦と共に、ハード・サンの情報に心乱した人達の起こした事件を解決しようとする捜査網を描きます。その情報「ハード・サン」は人類の未来を揺るがす問題を孕んでいるので、主人公達だけが知っている事が追われる理由でありながら同時に力と成るわけで、MI5も思ったようには手を出せず、非常にスケールが大きい割りに展開は地味に成ってしまっています。
全編にわたり、メインは後者の、漏らされた情報を信じて心乱した人達の起こした事件の捜査を中心に描きます。
そして「ハード・サン」の現実に主人公たちが向き合うのは、なんと最終話のラスト1分!と言う...のは、さすがに愕然でした。
レンコ刑事の息子との向き合いがどうなるのか?相棒との信頼は?未来は?...物語は未完で終わります。打ち切り?おそらく。
中途半端。でも、SFでは無く、自暴自棄に成った人達の起こした世紀末的暴走事件に挑む刑事達のドラマと理解して観れば、結構、楽しめます。

何はともあれ、ショートヘア女性はいいですね~。私も似合う女なら良かったのですが...さすがに...ね。似合わない...
だから、見本のような美しきショートヘアを観て堪能します。(*/∀\*)


今週は、心に残る映画に出会えないな~と思っていたら、「十二人の死にたい子どもたち」に出会えました。日本映画です。
原作は冲方丁。
自殺サイトで集団自殺を計ろうと集った12人。彼等は廃病院の地下へ。
しかしそこには13人目の死体が有った。
彼等は動揺し、この異常事態の真相を明かそうとする。
まあ。不評の嵐を聞いています。
ですが、私もイマイチの種は幾つも挙げられますが、正直、満喫しました。
面白かったです。
多く「自殺しに集まりながら、死ぬ気がない奴等!」と不評を連ねられていますが、その理由は始まって直ぐに想像出来ますし、彼等も述べています。自殺後に発見された際に他殺体が有ったら、"哀しき自殺者たち"では無く"殺人者たちの集団自殺"に成ってしまいます。
まあ、其々が語る自殺動機に関しては、結論を自殺にまでこじつけるものか?と感じるものも有り、更に演技が甘く、自殺にまで追い詰められたとは到底思えない子も居て、その点はガッカリさせられます。
しかし、誤解とミスリードで絡むミステリーはなかなか興味深く、入り込めて、とても楽しませて貰いました。
台詞が多いくせに台詞が聞きやすく、設定手伝ってか、ちゃらけたり無駄な時間伸ばしが無いので、邦画に多いストレスはほぼ有りません。
密室映画ながらテンポも良く、飽きさせません。
伏線のように幾つもの手がかりを序盤に振り、如何にも怪しげにそこにあるものだから、観る者はおのずと推理しながら観てしまいます。
それが程好い感じで当たり、また程好く外れながら、真相を知り、彼等の過去や想いを見聞きし、また思わぬ事件が起こったりするので、翻弄させられながらもいつの間にか14人目になったかのように、また推理に勤しんでしまいます。
そんな時間が心地いいです。
もし、あなたが登場人物に多少なり愛着を感じられたなら、彼等の顛末はあなたの心を温かくし、救ってくれるでしょう。
希望のようなものを感じるかもしれません。
そこは「包帯クラブ」の監督だけあるのかもと思います。コンセプトが似ているように感じます。ロケの病院も同じ?ような...

あまり明かしたく無いんです。
程好く推理観を奮えて、とても清々しい気持ちにさせてくれます。
粗はあります。でもそれを帳消しにする充実あるテリングは、私を満足で満たしてくれました。
ただし。宣伝文句では「未体験リアルタイム型、密室ゲーム!」「死にたいけど殺されるのはイヤ」とされていましたが、どちらも嘘です。それらを見て期待した人はガッカリしてしまうかも。
それから題名から想像するのは裁判映画の名作「12人の怒れる男」で、宣伝は勿論、おそらく原作者も意識しているようですが、私はちょっと違って感じました。
問題を抱え、居残りをさせられた若者達が自らの抱える悩みを吐露し、共感したり卑下したりして、心を晴らして明日に歩んで行く。
「ブレックファスト・クラブ」だと思いました。


☆韓国で元KARAのク・ハラさんが自ら命を絶ったそうです。
自殺は同情すべきことにしてはいけないと思いますが、最近の韓国の異常なほどの連なりから漏れた少数やかたちの違う者を敵者とする流れがやるせません。韓国に根付く"外れ者に成りたくない"強迫観念は、時に人を傷付ける理由となり、時に自らを死へと追いやります。
そんな話題を何度も聞きました。
人を卑下する。人を区別する。
そんな事が行われた過去を、多くの現代人は恥ずかしみ、忌み嫌って、"現代"と言う社会を構築して来たのです。
...もう終わりにしてほしい。人を立場や国籍や生き方、愛する人、かたちで嫌うのは。
これ、韓国だけじゃありません。日本も同じです。人の生きるかたちを"普通"と形作り、零れ落ちると"忌むレッテル"を貼り付ける。
ドラマ「おっさんずラブ」も非難が殺到しているそうです。その言い分も「私的に有り得ないから見たくない」「気持ち悪いから作るな」と言うもの。そんな批判が、殺到しているのです。
私と違うから観ないでは無く、私と違うから抹消する...そんな人が増えている。
嫌っても良い。でも、言わなくて良いことを「言わない」と選べない人間に成らないで。

ク・ハラさんの言葉に「韓国に居たくない」と言うものが有りました。
そして亡くなるまでに彼女に浴びせられた言葉に「日本で活動する親日は裏切り者だ」
...私の心に感じるざわつきは、昨日より少し、人の心を信じ辛くしてしまいそうです。

でもだからこそ、懲りずに「おっさんずラブin the sky」
素晴らしいです。
主人公のCA春ちゃんは機長や親しい整備士からの好意を割り切らせ、我が道を歩もうとした矢先、副操縦士に対して湧いた不思議な気持ちに動揺してしまいます。
切なさを笑いにも変えながら描かれる愛の奮闘劇は、非常に愛らしく素敵です。
友情?愛情?尊敬?
その狭間で悶え喘ぐ"おっさん"の悲哀は、美しくさえあります。
人って、温かいんだよね。そうほっとさせてくれる労りに満ちた作品です。まだまだ順風満帆、大好きです。