B級基準で観てあげて。Bでもみんな生きている | まりのブログ

まりのブログ

性同一性障害者の私が、思いのままに生きるために頑張って生きてます。
性別適合手術をしてから2年になりました。
私はトランスジェンダーとして誇りを持って生きてます

先日、病院で看護婦さんが私の事を「綺麗ですね」と母に言ったらしく、何だか母が喜んじゃって照れまくり。
更にある綺麗な看護婦さんが居て、母いわく、素っ気ない看護婦さんだったのですが、私が帰ろうとした際に、通行証の受け渡しで話し込んで以来、笑顔満々で手を振ってくれる上に、母が「すごく優しくしてくれるようになったの。あなた様々だわ」だって。
...実はすごく嬉しい。(///ω///)♪
そんなほやほやぬくぬくのドラマ有りの病院生活しています。...私は寄り添い、手伝いだけなんだけどね。毎日だとあれこれ有ります。
手話で"愛してる"。もしかしたら掌が外かも...
欧州ではこの手のかたち、悪魔絡みの良くないかたちとか...だからヘビメタあたりの人がよくするらしいです。:p

以前からバナナの病気でバナナが食べられなくなる?と聞いていましたが、なかなかそんなことには成らず、ほっとしていましたが、これから本当にそんな日がくるかもしれないそうです。
最近、たまにバナナに芯がある時が有ったのですが、それがその病気らしいです。食感に影響が出るそうなんですよね。
...バナナ園はどうなるのでしょう。地味に将来はタイのバナナ園で働くなんて、ちい~さな夢を見ていたのですが...(。-∀-)
ブラジルのジャングル大規模火災も恐怖を感じています。権利やら利益やら見栄やら...そんなもの、未だに奮っているブラジルの大統領に失望しています。
人知や徳はこんなにも役に立たないの?
煽り運転も隣国問題も全部、見栄でしょ?
穏やかに生きましょうよ。何より大切なのは何かを思い出してほしい。脚を骨折しただけで、時に、たくさんの人生の可能性が失われるのだから。
 

でも、疲れるね~。世界はあれこれ犯罪や欺瞞ばかり。
だからこそ、映画は悪いことを忘れて楽しめます。
そんな時に、こんなの観ちゃいました。
「ザ・プレデター」
え~かれこれ、プレデターは6作目に成りますか?
評判の悪い6作目にあたります。
スナイパーのクイン・マッケナは南米で麻薬カルテルの重要人物の暗殺任務を受けていた。
照準を合わせ、いざ引き金を引こうとした時、標的の上空に未確認飛行物体を目撃する。非行物体は墜落、更に姿を消す何者かが仲間を惨殺する。クインは、無意識に拾った何者かの武器で反撃、撃破。ヘルメットらしきものと武器らしきものを回収し、それを国に送る。
そして、クインはアメリカの組織に拘束される。
その頃、クインの息子ローリーは苛めに悩んでいた。彼は発達障害を持ち、特殊な感覚と知能を携えていたが、人とのコミュニケーションが苦手だった。
そんな彼が父クインの荷物を受け取る。
そして、天体を研究するブラケット博士はスターゲイザー計画と称した組織に招かれ、そこで、拘束された宇宙人、プレデターの調査を任される。
クインはそのスターゲイザーに移送。情報が揃い始める。
しかしその頃、空には新たな未確認飛行物体が迫っていた。

元々「プレデター」はB級映画なので、評価を下げている人は信奉し過ぎです。これ、充分に面白かったです。
確かに初期2作に感じたサバイバル感や、じわ~っと背筋を冷やすような"見えないからこその恐怖"や"猟奇性"は影を潜めたかも。
何しろ"サマー・オブ・サム(1977年に起こった、実在の、例年に無い暑い夏に起こった連続殺人事件)"を意識した、例年にない暑い夏には奴が来る!と言ったプレデター・ジンクスが無いので、ファンには拍子抜けしてしまうかもしれません。ですが、ちゃんとその理由は描かれています。
今作はどちらかと言うならば「エイリアンVSプレデター2」の良質版。あの映画のイマイチだった部分を解決します。
そう、プレデターが大活躍?してくれるんです。
状況のせいで槍も爪も使いませんし、自爆コードも披露しません。ですが2のソーサーは使います。
プレデターは2種類+α
スマートで頭でっかちな子と、逞しくでっかい子が出てきます。前者の戦いっぷりはスマートでカッコいい。爪は使わないと言いましたが、自らの爪は使います。人間の銃器も奪い、使用します。
言語を真似たり、ヘルメットで遠隔リンクしたり、姿を消すのに球体型の機械が必要なことも明かされます。
ヘルメットをしていなければ視界はモノクロだったり、ヘルメット使用で熱源探知などを有効に使う事も見られますが、この辺りはあまり貢献せず、使用も控えめでした。これがプレデターらしさなのに...
確かにここは非常に残念でした。
プレデターは知的生命体であり、非常に高度な戦闘能力を携えています。その知性は人とのコミュニケーションを果たし、更に英語を翻訳したり、コンピューターを乗っ取ったりする事も出来ます。今回は戦うだけでは無く、ある目的を達成する為に、プレデターは人と駆け引きをしてきます。
+αと書いたのは今回のプレデターは手下を連れ歩きます。ちょっと覚えていないのですが「プレデターズ」には居たかもしれません。
そのαちゃんは意外にもこの映画の魅力だったりして。私は好きでした。
魅力かダメ要素かは紙一重ですが、新たな試みとしては、人間を描こうとした事は私は評価します。
2では人間臭いダニー・グローバー扮した刑事やマリア・コンチータ・アロンゾ、ビル・パクストンらが扮した個性あるキャラクターが有りました。マリアはショートヘアでカッコ良かった~。でも、キャラ立ちは定型を越えません。
「プレデターズ」は設定こそ個性たっぷりでしたが、ざくざく殺されて内部分裂までして、際立つキャラはヤクザくらい?
でも今作のクイン・マッケナには軍隊落ちこぼれの野郎どもが一蓮托生とばかりに手を貸します。
こいつらがまあ、チャラい。軽薄で異常スレスレ。でも仲間への義理に非常に熱い。概ね、ただじゃ死にません。彼らについて残念を述べるなら、もう少し見せ場が欲しかった事と、ギャグパートをも担っている為、ちょっとテンポを崩したり緊張感を鈍らせてしまうことでした。
更に息子ローリーは発達障害を抱えています。描き方は別にして、この映画の美点たる最大の要素は、彼の障害の描き方です。
ある台詞があります。「発達障害は進化の過程だと言う説がある」
それは物語の核であり、展開を複雑にもし、プレデターが今までして来た"狩り"の真意を確立させています。
私達の世界での落ちこぼれが、"逆転最大の秘密兵器"と言う新味は、カタルシスを引き立て、「プレデター」を過去になく映画らしく盛り上げています。
まあ...そこが一番「プレデター」らしくないんですよね。(*^^*ゞ
ここまでも欠点らしきものは幾つか書きましたが、私は許容でした。しかし、ここからの難点はちょっと問題です。
この映画では街中でプレデターが大暴れします。それもハロウィンの最中にです。しかし、街の人達が逃げ惑うシーンが無いのです。プレデターだから、あまりそう言ったシーンは見たくないとも言えますが、リアルが消えれば、観る人の気持ちは削がれかねません。
更にスターゲイザー計画の面々は決して無情なほど残酷には描かれていませんが、主人公たちによって何人も命を奪われます。そう、おそらく人対人が一番、命を散らしてます。更に事故とは言え、ローリーも人を殺めてしまいます。
これで良いの?...
それから、私的にはブラケット博士はミスキャストです。オリビア・ムン。インド系?
クールビューティなのは認めます。でも、ちょっとどんくさい走りやアクションが見映えしなさ過ぎです。博士なのだからそれでいいとも言えますが、映画ですから、楽しませて欲を満たして欲しいのです。
最近、ハリウッドや英国でも、インド系や韓国系、中国系...と主役を張りますが、温室育ちの造形だけ良い顔立ちでヨガスタイル...そんなイメージむんむんの外国人ばかりで映画の質を落としているように感じてなりません。地べたを這いずって生きてきた年輪がキャラクターから見てとれないのです。
更に"ブラケット博士"も中身の無いキャラクターでした。他のキャラクター以上に。
折角の紅一点なのに、非常に残念でした。
実はもうひとり"紅"は居まして、それはローリーのお母さんです。登場シーンは少なくローリーにとってあまり必要さが感じられないのは残念でしたが、私には大切で重要なピースでした。
イヴォンヌ・ストラホフスキー。以前、私の好きな特別な女優に挙げたひとりです。:p
可愛いのよ。この子。でも惹かれる一大要素の笑顔がさっぱりで、またもや残念でした。
ローリーを演じたのは、あの映画「ルーム」の子です。天才子役との肩書きを付けたくは有りませんが、なかなか雰囲気を醸していて良かったです。
それからスターゲイザーの科学者にジェイク・ビジーが配されていました。2の時にプレデター対策チームのリーダーを演じていたのが、彼の父のゲイリー・ビジー。ファンサービスでしょう。気付かないかもですが...
話は追われて逃げて、追って来るプレデター。それに尽きる物語、以上ではありません。今回は"狩り"要素は低いです。プレデターに別の目的が設定されている為です。
それが新しい物語を紡いでいますが、「プレデター」にある、一騎討ち状態に追い詰められた時の八方塞がり感は非常に萎えてしまいました。
更にプレデターに関する考察が、たくさん答えとして提示されてしまいますが、やはりその点は、分からないくらいが良かったかなあ...とは思います。
ですが、プレデターは時系列で積み上げられなければならない作品でも無いので、ある一編として観て、また新味ある第7作目を見せて頂けたら...と楽しみです。
本作の良さのひとつで、最大の魅力要素は、あの音楽が変わらず使われていた事です。そう言うところも隙はありません。
非常にBらしさいっぱいのエンターテインメントは、充分に「プレデター」を楽しませてくれました。

最後に、終局に次回作への布陣が振られます。今後、本作の正規続編が作られるならば、新作は「今度は戦争だ」...そんな作品に成るやも知れません。
人類は人類間で争っている場合では無いのです。
でも、更に「プレデター」らしさは薄れてしまいますね...


ついでに私の闇心が唆して「ブラッディ・バレンタイン」のBlu-rayを買ってしまいました...
駄目は分かっていたのですが、かつて1981年のカナダ映画「血のバレンタイン」が、私の子供の頃に観て、結構な衝撃だったもので、忘れられなくて...期待しちゃった。
かつて炭坑町ハーモニーで事故があった。たったひとり生き残ったハリー・ウォーデンは昏睡状態。しかし目覚めると病院で次から次へと見る者を惨殺、更に、炭坑でパーティをする若者たちを惨殺し、姿を消してしまう。
10年後。炭坑経営者の息子トムはハーモニーに戻る。
すると、時を合わせたように殺人事件が発生する。そしてそれは連続殺人へと拡大する。
この作品は、かの「血のバレンタイン」のリメイクなのですが、そのオリジナルは単純な映画ながらとてもよく出来た、人の想いと業がひしめき合うサスペンスホラーの体を成していました。時代に取り残された炭坑町の空気感や、それでも長閑に形作られている町、事故の悲劇を引き摺っている...そんな影を払拭しようと若者たちはバレンタインデーを盛り上げようとする...しかし、傷を背負い怒りを溜め込んだ殺人鬼がそこに現れる...
見応えありました。
残念ながらリメイクは、そんなオリジナルの雰囲気は薄れてしまっています。町に存在感が無いんです。だから、炭坑の存在感まで薄れちゃう。山に穴掘って、何処までも深く何処までも掘り進められた炭坑...それだけで怖い筈。でもそんな畏怖に近いものがさっぱり感じられない、裏山程度な印象でした。
空いた隙間に埋めるのは、ゴア表現。3Dも手伝って、派手に大胆に見せ付けます。
そう。この映画、3D映画なので、それを意識し過ぎた画作りが良いのか悪いのか...ちょっとうざったい時も。
ただ「バイオハザード4」よりはソフトかなあ。
始めこそちょっとやり過ぎと思いますが、いつの間にか気にならなくなります。
話は、犯人は誰?と言うミステリーとトムのトラウマ、そして拗れた友人関係が主軸にあり、そこに猟奇殺人が繰り広げられます。
まあ、ミステリーは殺人事件ありきで、捜査で解明していくのではなく、繰り広げられる惨殺と主人公たちの前に現れる影を追えば、自ずとなにがしかのヒントが転がっている...感じで、頭を巡らせるような映画では有りません。お陰であまりわくわくしません。
疑いを感じる人は私達の推理を嘲笑うように次々と殺められてしまいます。なら、殺されるだけの展開かと思いき、まあまあ抗ってくれます。
スーパーマーケットでサラが犯人に襲われた時、転んだサラを見捨ててミーガンが逃げた!と思いき、モップを携えて戻って来た時には、感動しました。殺人鬼に軽くあしらわれてしまいますが...ミーガンは可愛いので、その末路は非常に残念でした。
見せ場はドラマやサスペンスでは無く、やはり惨殺シーン。VFXとメイクでがんがんやっちゃっているので、怖いと言うより、パーティみたいで意外にも健康的に感じるくらい。やられる方は足掻きますが、弱過ぎです。「ザ・プレデター」が偉大に思えます。
↓ミーガン。もっと描いて欲しかった..↓
保安官、炭坑主の息子、工員、ハリー・ウォーデン...と、怪しい駒が幾つも有り、そこそこ翻弄させられます。おそらくこの映画は「スクリーム」を意識しています。あの巧みな脚本は見事でしたものね。
しかし残念ながら、今作の脚本には精彩が無く、"凡百のスプラッター映画のひとつ"、そのくらいが良いところでしょう。安易で脈絡無い惨殺ショーのオンパレードなので、深さを期待しなければ、まあまあかもしれません。安易な虐殺の繰り返しには、ちょっと間延びさせられますし、淡白な画作りばかりなので、センスを楽しむことは出来ないでしょう。
それにしても短絡に殺し過ぎ。せめて、あれを見たから殺された、あのヒントとなる秘密を暴露しようとしたから殺された...みたいに切っ掛けは必要だったと思います。順番。そんな感じで人が亡くなります...
次から次へと殺人が起こり、何人かは死んだことすら気付かれていないと思う。だから死を悼むシーンが無いのも残念です。
軽薄保安官アクセルの色恋ドラマは更に軽薄さを際立たせながらも、保安官役カール・スミスの演技により、ちょっと切なさも。彼は良い役者です。
以前ドラマ「ドーソンズ・クリーク」ではゲイに悩む青年を演じていました。
ヒロイン、サラ役のジェイミー・キングは、まあ、及第点。10年前のシーンではやたらと胸が強調され、目のやり場に困ります。
トム役ジェンセン・アクレスも複雑な役柄を頑張って演じました。ドラマ「スーパーナチュラル」の兄弟悪魔ハンターの兄役で有名です。
若手が揃い、頑張った(言い訳...)、ノンストップ・ハイテンション・スプラッター映画でした。
保安官は浮気していたり、炭坑主の息子は悔やみを抱えていて、何とか解決したいと執念を燃やしていたり、過去の遺恨で争ったり、信じるか信じないかの葛藤など、ドラマもそれなりに見応え...まあまあです。
逸品では無いです。佳作かと聞かれても...「そう」と言うにはちょっと躊躇います。
犯人はおそらく多くの人の推理が当たってしまう単純なものだし...オチもちょっと...。脚本だよね。それなりに書かれてはいますが、センスが足りません。
記憶に残るのはガスマスクにツルハシ片手の殺人鬼のシルエットくらいでしょう...
はっ!ふと思えば、このリメイク、バレンタイン要素があまり有りません。そこもいかんのよね。
今作のソフト化では、3D版も有ります。
3Dは専用二色メガネによる懐かしい仕様。劇場でのオリジナル公開時はちゃんと今の3D仕様みたいなのでちょっと勿体無いですが、貴重さはたっぷりです。3D表現もなかなかです。
まあ...パーティ観する時くらいが丁度良いです。

ただし。本ディスク化に際し、"無修正完全版"は伊達じゃない。本気です。
本作は日本映画史の記憶に残る挑戦です。
"修正"は映画を駄目にします。昨今は「氷の微笑」や「ショーガール」「べティブルー」の歴史を台無しにする暴挙が奮われ続ける最悪な時代。映画にとって不幸極まりない。潰す権利の行使が芸術作品に墨を塗りたくる暴挙を許しています。
人間は美しい。"ありのまま"に人は何も感じない。それを強く感じさせる本作の"美しい投石"に感動しました。
蝉が~しばらく歩き回られました。

☆私、ちょっとここ数日、落ち込んでいました。
家庭の問題です。
そんな時、大好きな叔母が人生を終えました。
前日に母と叔母と食べた食事の話をしたばかりだったので、何か虫の報せのようなものを感じました。最近はあまり縁が無かった叔母でしたが、不思議と強い絆のようなものを感じてしまいました。肌を撫でる夜風が叔母の優しい手のように感じます。
叔母は口厳しい人でした。良い事も間違いも全て言葉にして私と共に納得してくれた。
...人生とは...私の頭は混乱しています。心は乱れています。溜め息をどれだけ吐いたろう。湧いた涙雫をどれだけ隠したろう。でも...家族に諦めなかった日々を無駄でなかったと信じたい。

タイで男性が橋下の干潟の泥の中でもがいて居るのが分かり、救急隊が出動、彼を救出しました。
「どうしてあんなところに?」との問いに彼は「メジャーを落としたから飛び降りた」と答えました。
実は彼、少し前に妻を亡くしており「メジャーはその妻が生前に贈ってくれた数少ないものなんだ」
「そんなに高価なものなのか?」
「1000円くらい...大したものではないが、私には大きな意味があるんだ」
...夫婦の話とは言え、縁を持つ者の想いはすごいと、私は思います。