お~!Σ( ̄□ ̄;)7月7日は七夕でした。さっぱり気付かず、日を終えようとした頃に"Google"の上に短冊が出ていて気付きました。
雨だったから、織姫と彦星は会えなかったの?雲の上では会ってるね。
西洋では、こう伝えられています。ゼウスはアルクメネとの子ヘラクレスを神にしようと眠るヘラの母乳を飲ませようとしましたが、ヘラは目を覚まし拒絶、こぼれ落ちた母乳が美しく空を彩りました。
ちょっと愛らしくないのがギリシャ神話らしいですね。
さて。私神話。:p
雨でデブ症...いえ、出不精になっています。
...まあ、そんな時は、もちもちお肉造成してしまうもので、若干、増量加減変わらず。
脚の調子はほぼ良いのですが、最後のひと押しが癒えてくれません。ちょっとまだ"むくみ"か腫れが若干、あるみたい。痛み?鈍いのでよく分かりませんが、そんな感じのものも有ります。...治り悪い...
歳か...歳なのか...泣いておこう(*≧ω≦)。
最近、ふと、ある自分の性質を知りました。
つい口ずさむ曲は多々あれど、気分がすこぶる良好の時にはビートルズの「♪All you need is love」が頭を占め、逆に気分が非常に萎えている時には、題名はわからないのだけれど、何度か映画で聞いた曲で「♪僕はもう何百マイルも来てしまった...」そんな歌詞の歌が頭を繰り返し流れます。今は気分が良くてリズムも歌詞も思い出せないのですが...
若干、気分が傾いていて下降気味の時は、映画「フィラデルフィア」の主題歌ブルース・スプリングスティーンの「♪ストリート・オブ・フィラデルフィア」、まだ鼓舞する余地のあるときは、映画「ボーイズ・オン・ザ・サイド」の「♪You got it」が流れます。
街中でも囚われると口ずさんでしまう変なやつなのでした。!Σ( ̄□ ̄;)マズイヨ~ヘンダヨ~
そんな先日。家族の問題はなかなか難解で、良かれとした事でひどく失望する事に成りました。
私は父とは駄目なのか...とガッカリした時、やっぱり流れました。"♪ハンドレットマイル~"とね。
...ちょっと調べてみたら、"ピーター、ポール&マリー"の「500マイルも離れて」と言ったオールディーズを発見。なんかこれみたい。キングストン・トリオが元は歌っていた?とか、「900マイル」と言う民謡が元、なんて話もあるみたい。
切なくて心に染みる歌です...
人生は難しい。ので。
映画「LOVE, サイモン、17歳の告白」サイモンは秀でず目立たず、ほどほどの高校生。幼馴染みのレアとニック、親友のアヴィと残り100日あまりの学生生活を謳歌していました。
そんなある日、掲示板でBlueと名乗る投稿が話題になります。彼は同性愛者、ゲイらしい。
サイモンは悩みながら彼にメールをします。なかなか返ってこない返事...しかしついにメールが来ます。堰を外した川の流れのようにメールは積み重ねられ、ふたりは心を近付けるほど親しくなります。それは、サイモンがずっと悩み続けてきた、"自分がゲイである"と言うことを理解してくれる友を見付けたと言うこと。サイモンの人生は変わり始めます。
しかし、学校のパソコンでメールを送った時、ログアウトを忘れ、それを学友のマーティンに見られてしまいます。
彼はアヴィと交際したいから協力しろと脅してくる。
サイモンは親友たちの繋がりを歪めながらも、マーティンとアヴィに縁を持たせようとする。しかし、マーティンがアヴィに告白してフラれてしまう。
そして勢いに任せてマーティンは、サイモンの秘密をネットに公開してしまう...
素晴らしいのひと言でした。
ここには幾つもの提言があります。
サイモンが何度も口にする「僕は平凡」「ゲイでも僕は変わらない」。先ずは何よりこれなのだ。
全てのLGBTを嫌う人は、もしあなたの家族や親友、そしてあなたの愛する人がゲイだったら、それでも貶し、はね除け、嫌うのだろうか?
何が変わった?変わりようがない。変わったのはあなたの心。愛する人、愛する友を嫌うあなたに成っただけ。周囲の人に嫌われるかもしれない友といっしょくたに嫌われる事を恐れて逃げただけ。時には笑いのネタにする為に、協調を買う為に誰かを疚しいものに換えてはいないだろうか?
誰もが変わらず傷付くんだよ。
あなたの友、家族は、昨日と何も変わらないのだから。
「何故、LGBTだけカミングアウトする必要があるのか?」。
映画ではある妄想で、全ての人が親にカミングアウトするシーンがあります。「僕はノーマルだ。女性が好きなんだ」「お母さんご免なさい、私はノーマルなの」
なんてね。
元々、カミングアウトってなんなのか?と言う命題がある。他人の性生活や、結婚を誰とするかが、どうして友や同僚と成る為の選考基準に成るのか、全く意味がわからない事です。仕事の出来にも性生活は関係無いです。
あえて言うなら、浮気や離婚の方が遥かに人道に欠いていませんか?
そして「カミングアウトは自分の意思でしたかった」と言うものがある。
例えば進路や告白、欲しいものを買う決断、更には死に場所とか...そんなものだって自分で決めたいもの。
心に秘めた秘密なんてものは、他人に曝されたくない。
でも。このサイモンが背負う"自分で決めたかった"理由は、Blueのことだ。彼がその"公になる"と言う事を背負わなければならない事を躊躇ったから。そして大切な彼との縁を失いたくなかった。そして家族が中傷に苦しみ、そしてまた、その家族に中傷されるかもしれない事を何より強く恐れたから...
全て愛ゆえの苦悩。
サイモンはアヴィに告白していた。そしてレアに「何故、アヴィに先にカミングアウトしたの?」と聞かれ、こう答える。「楽だったから」
誰もが思うのは、今を失うことが一番、怖い。
男は女と。女は男と。そうしていたらどれだけ楽か。誰も疑わず、笑顔を振り撒いてくれる。
変えたくない。それがカミングアウトを恐れさせる。
もう誰も微笑んでくれなくなるかもしれない。旧知の友と一緒に時間を楽しむ事すら出来なくなるかもしれない。それでも伝えなくちゃと覚悟する事がどれだけ勇気のいることか...
それを誰かにされるなんて...ある日、全てを奪われるんだ。そんな恐怖を分かる?
サイモンにもそんな危機が訪れる。母は繕うが父は席を立ってしまう。日常の全てがかたちを変え、級友や親友の間さえ距離が開き、親しみを込めて話してくれていた副校長も言葉を濁す。思った通りだ。
でも。演劇部の教師の対応は素晴らしかった。そして、父が悩み、サイモンの為に口にする言葉は素敵でした。
母の笑顔と言葉はサイモンを救い、そしてその複雑な心内を察して言葉を飲み込み、口をつぐんだサイモンは、あまりに愛らしい青年でした。
でも。それ以上にすごいのは妹ノラ。
妹には何も変わらない優しいサイモン。だから、ノラにはサイモンが何であるかより、サイモンがどう思っているかが一番、心配だった。
この件りはとても胸に来ました。
ノラは兄がゲイだと晒されて、案じ、サイモンの部屋に駆け付ける。そして声を掛けると、サイモンはノラを追いやります。ノラは耐えようとしますが、その表情は崩れ、泣き出してしまいます。
兄がゲイでも何でもいい。いつもの優しい兄でいてほしいのです。
サイモンは後に「変わることを怖れた」と口にします。
それはサイモンでは無く、周囲のひと。それも親しいひとに変わられる怖さは何より辛いのです。
でもそれは友も、そして妹もだったのです。
サイモンまでも変わってしまった。人を歪めるのは何か。それがこの映画の見所です。
もう...素晴らしい。本当に素晴らしい。
もうこの言葉しか零れません。隙の無い思春期の問題を丁寧に不器用に、そして重いテーマを可能な限り軽快に描きました。
そして何より素晴らしいのはLGBTだけが問題なのではなく、見栄や猜疑心、そして生まれる偏見はマイノリティに向けられるだけじゃないこと。そして嫌われる理由は、マイノリティだから...だけじゃないと言うこと。それらを描いたことだ。
そう、サイモンが親友から避けられたのはマイノリティだからでは無く、保身の為に友の恋心を操作しようとした事なのだ。
人は人の容姿やスタイル、そして性的嗜好で区別しようとしたがる。でも何より人の絆を裂いたり歪めるのは、行動なんだ。嫌われるゲイより、誰かを誹謗する事で嫌われている事に気付くべきだ。
この映画は私達にすごく低いレベルで、「あなたはどう生きる?」と提案する。このくらいの話。誰もが知っている正しく生きると言うこと。でも、意外と出来ていない、平凡な思春期の教訓でありました。
写真の右ね。
そう、私が何度も誉めた子役です。「ジオストーム」「ヴェンジェンス」は本当に素晴らしい演技を魅せました。
今作でも前述、兄を慕う妹の視線があまりに愛らしく素敵で、口をつぐんだり気を遣ったり、時に笑顔を繕ったりする細やかな演技がとても素晴らしいです。
今、改めて「アナベル、死霊人形の誕生」を再見していますが、1度めはあまり面白く感じませんでしたが、脚の悪いジャニスを演じたタリサはやはり華がありました。感想一新。「アナベル、最高!」:p
売れて、アビゲイル・ブレスリンみたいにセレブセレブして欲しくないなあ...今のまま育って欲しいです。
あともう観てからしばらく経ちますが、思春期映画に「スウィート17モンスター」は逃せません。
自殺を訴えるネイディーンは教師のブルナーに軽くあしらわれる。
そんなネイディーンが不幸のどん底に居るわけは、親友のクリスタが兄ダリアンと結ばれたから。
ネイディーンは自分の境遇を嘆き、今の自分の状況を変えようとするが、何もかもが上手くいかない...
もう今時はフットボール部の花形とチアリーダーの浮き世の愛や、不良と学級委員の共通点ゼロの嘘くさい愛なんて描きません。
「今、輝くとき」でも、イケてるつもりの空回りあんちゃんが漫画好きの地味子ちゃんに、自分を分かって貰える気がして恋してしまう...そんな映画が流行る時代。
愛は人種も家柄も選びません。最後に胸に感じるのは"想い"と"労り"です。
この映画の魅力には主人公ネイディーンと、教師ブルナーの関係図が有ります。
ネイディーンがブルナーの元に駆け込み「私、自殺する」と言います。すると教師は「実は俺は遺書を書いていた。お前みたいな面倒な生徒に嫌気がさして、自殺しようと思ってる」と返します。
衝撃的でしょう。現実にあったら、親が「学校を訴える」と言いそうです。でもネイディーンは諦める。
それどころか事あるごとにブルナーを頼る。文句たらたら。暴言も。でも時に、まるで父親代わりであるかのように背中を預ける。
ネイディーンの良いところは、馬鹿でも、理屈があることだ。そしてその理屈は現実では役に立たない事も知っている。でも。普通に意地を張る。そして、叶わず、挫ける。
彼女も人並みに夢を持ち理想を抱き、そして今を守りたがる。そこには何より家族がある。そして友がいる。
まあ、そこに問題が起こるわけだから大事件となるのだ。
多大なる失望。それを憤りとして吐き出してしまう。
もう後戻りは出来ない。たくさんのものが縺れ、形を歪め、そして更に悪い、望まないものになってしまう。
思い当たるよね。誰もが経験する辛さ。
ネイディーンには上からの手が差し伸べられなかった。だって母が頼り無いから。そして兄ダリアンが問題の一端だから。更に親友まで...
八方塞がりで孤立したネイディーンは悪への道を辿り...はせず、近所で右往左往。新たなる出会いアーウィンとそしてブルナーが背中を支える。とは言え、ブルナーはネイディーンを助けない。でも分からないくらい支えている手は、ネイディーンを少しだけ前に押し出してくれる。
そして変わらず在る家族の頼りない愛が、ネイディーンに居場所を作る...せめて寝場所。
傾き、穴だらけの家族と言うかたちだけど、こんなにも家族が人に"いとま"を与えてくれるものだと教えてくれる。"考えるいとま""癒すいとま""休むいとま"そして"嘘をつくいとま"と"正直になるいとま"。
ネイディーンは決断する。暴走し、失敗し、嘆き、泣いて、弱さを知って、少しだけ広がった私の世界をちゃんと自分のものにするために、今に向き合って来ようとする。
それが、"私だけの人生"の第一歩。
素晴らしい映画でした。ひねて、愚痴っての駄目子が足掻いて暴れて、大人になるたった僅かのはなし。
「JUNO」みたいに妊娠しなくたって、そんなの分かるし、描けるもの。
私はすっごく共感しました。う~ん、ちょっと似てるんだよね。多分。この子と。
ネイディーンは何故、救われるのか。何をしたのか?
それはみんながすること。
大人に成ろうとする。始めこそ彼氏作って自分の価値さえ上がれば大人に成れると思ったかも。でも、大人に成ると言うことは、自分の安全地帯を広げる事だと知ることになる。
駄目でハゲで自分に似てる惨めな教師だと思っていたブルナーにも、安全地帯があった。素晴らしい家族。
私とは違った。
でも、私にも家族は居た。案じてくれる兄と、頼りには成らないけれど、必ずそこに居て、居場所を示してくれる母。そして、アーウィン。私に不安を与えず、無理もさせない。素のままで居ても傍に居てくれる。
ネイディーンは少し、世界を広げる。違う彩りが混じっていく安全な世界。それを背負い、混ぜて、また拡げていく。それが大人に成ると言うこと。
ひとつだけ残念なのは、親友クリスタが兄ダリアンと結ばれてから友情の為に努力しないこと。冷たく感じてしまいました。
もう道が違えてしまったから...と言わんばかり。
そして為すがままに"家族になる"とか、そんな結末が来るから待っていれば?と言わんばかり。
なんか、愛がないんだもの。そこだけ残念。
私の思春期は...お馬鹿でした。うぶで、性や恋の知識が無く、何をやっても上手くいかない駄目な子でした。
自分に悩み、でも毎日は楽しくて、頭ん中は空っぽ。
それでも時には変に悩み込んでしまったりして、ちょっと気持ちだけはドロップアウトしていたりして。
なのに、変に先生には信頼されて留学生を任されちゃったり...
そんな自分の居場所に悩み、気づけば卒業していた感じ。
う~ん...今日はネイディーン真里と呼んでおくれ。
あれから私の心はさっぱり変わりません。意外といくら年を重ねても、思春期のまま育っているものですよね...
私だけかな...
さあて、私もそこそこの大人ですから...私の世界を広げるんだ。
今はどうだろう。
無敵の大親友アンナとゾーイのパリは遠すぎる。でもここにもたくさん繋がった絆がある。それがどんなに小さくても、それも私の世界。
私は数字なんて興味ない。例えひとりでも、温もりのあるあなたの手を信じてる。