とうとう雪が降るのかしら?猫はコタツで映画観る。 | まりのブログ

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性同一性障害者の私が、思いのままに生きるために頑張って生きてます。
性別適合手術をしてから2年になりました。
私はトランスジェンダーとして誇りを持って生きてます

もう少し。もう少し堪えれば冬は過ぎる。
悲しみや失望もいつか必ず、その感じ方や人生における意味を違えるように、時は多くのものを変えて行く。
人の心も、世界のかたちも。
時には悲しみこそが希望そのものだったりもする。

あああ...また太ってしまった。
夏の始まりの、ひと月5キロ級のダイエットは時期を見誤り、体力を失ってしまい、必死の滋養大作戦は確実に私に脂肪を蓄えさせました。
えへへ。戻っちゃった。
私の妊娠中期級のお腹はまだ悲しみですが、そうさ、いつかきっと、それこそが麗しき私の礎に...成る?
お気に入りで離せません。
ヤムウンセン。春雨メインのサラダです。
野菜や海老は炒めるのですが、油は使わずココナッツミルク。ひき肉を入れても見映え良しです。
スパイスを効かせた醤油タレを絡めて、うまうまです。


さて。
以前、紹介したライフスタイルに焦がれたジュリアン・ハフ。相変わらずの素晴らしい人生謳歌の日々に、もう心が揺さぶられ続けています。
そんな中、彼女と一緒の写真をよく見るデレクと言う男性が居ました。いつも仲良さそうにしてお茶らけも見せるふたり。「ワールド・オブ・ダンス」と言う番組の司会兼審査員をしていた彼なのですが、昨日、ふと名前を見てびっくり。
デレク・ハフさんでした。
同じハフ。そりゃ、仲良いよね。慌てて調べてびっくり、エミー賞から何から賞を取り捲り。完敗です。
想像の上を行く素晴らしい踊りで、社交ダンスなんてレベルじゃないんです。もう私の心が...
...ちょっと膨らんだお腹を擦りながら、「がんばろうっと」とプチ決意。無理はしないで自分鍛えます。今度こそ。来月からね。(๑> <๑) 。


で。今月はやっぱりぐうたら映画三昧。いろいろ観ました。
ウォルトディズニーのアニメはいつも騙される。そして期待を超える。まあ、好みも有るので”いつも”とまではいかないけれど、多く、やられる。私は「ズートピア」を観られるものだとは思って居なかった。でも、あの差別や思い込みからくる偏見を乗り越えて繋がる友情に、私は感動し、心惹かれた。かの「アナと雪の女王」も「塔の上のラプンツェル」もだった。「ベイマックス」や「カーズ」にだって。そしてまたそうなった。
「リメンバー・ミー」。本当に素晴らしかった。
物語は南米のとある町の話。その町からはかつて有名な歌手が出ていた。町にはモニュメントや纏わる催しが行われ、彼の霊廟は聖地のよう。
主人公ミゲルも彼に焦がれ歌手に成りたいと望んでいた。しかし彼の家族は彼を頑なに歌に触れることさえ許さなかった。
ある日、死者の祭りの日。歌の大会が催されていた。
ミゲルはそこで歌いたいと望んだが、怒った伯母によってギターを壊されてしまう。思わぬことから町出身の歌手を父と信じたミゲルは、父の遺品であるギターを借りて歌の大会に出ようと試みる。
しかし、ギターを手にした時、不思議な事が起こった。

この作品の何より素晴らしかったのは、南米の独特な風土をたっぷり見せようとしていること。
それは煌びやかで美しく、妖しくも魅惑的で目を見張るものでした。誰もが一度は見たことがある、骸骨の人形や弔いの文化、マリアッチ...色とりどりの南米の風情と風景は、まごうことなくその地の景色。更に生活感までたっぷり見せてくれる。
私はその中でもピニャータが大好き。
子供の誕生日などの祭りの日に、吊られた色とりどりの動物の形をした人形を子供たちが棒で叩き、壊れると中からお菓子が出てくるというものです。
殴ると言うかたちはあまり好きでは有りませんが、昔、ゲーム機のX-BOXで「あつまれピニャータ」と言うゲームが有って、プレイした事は有りませんが、そのピニャータが可愛くて可愛くて。思わず、ピニャータって何?って調べたくらい。
それがしばしば画面を彩り、精霊のような存在として活躍してくれるものだから、すっごく嬉しかった。
もとい。こんな骸骨だもの。公開時は面白そうに思えなかった。
それに南米の映画って麻薬カルテルやら臓器売買やらチュパカブラやら...あまり良い作品を見かけませんもん。
でも、この「リメンバー・ミー」は、非常に面白かった。安易に愛や正義を謳わず、ただ「忘れないで欲しい」と願う故人の想いに、誤解から来る子孫の不幸が絡んで、解かれ、理解され、そしてお決まりのハッピーエンドとなっちゃいます。はあ...爽快。
エンターテインメントとして素晴らしく、映像としてもとても煌びやかで刺激的。正直、子供っぽい絵柄なのに「陰謀」とか「殺人」とか...そんなネタ、大丈夫?とおろおろしながら観ていましたが、よくよく考えれば「美女と野獣」にしろ以前から悪漢は命を落すことも多かった。子供はそこから善悪や因果を学ぶのね。
ディズニーのアニメはあまり知らずに観た方が良い。絶対に驚かされ、ベタな善悪や感情のあり方に素直に心揺り動かされて、ひき込まれてしまうから。
そして、もしかしたら、あなたの頬にも涙がひと雫...
私は涙が零れました。報われず忘れ去られる男の悲哀...そこにある、本当の繋がりに気付かされた少年の焦りと懇願の叫び...もう堪らなかった。
このお祖母ちゃんが鍵です。あまりに可愛くて最高でした。
笑えた。爽快だった。ドキドキした。そして泣いた。
なんでこんなにも上手く作れるのだろう。
稀に見る傑作でした。


期待せず観て、思わぬものを見せられて言葉を失ってしまうことがあります。
「グレートウォール」。中国資本で作られたハリウッド映画です。
黒色火薬を西洋諸国に持ち帰り、富を手にしたかった男たち。しかし何者かによって仲間は命を落とし、更に蛮族に追い詰められてしまう。
生き残りはふたりウィリアムとトバール。
彼等は壁に行く手を阻まれる。そこはかの万里の長城。
ふたりは捕らえられるが弓の腕で信頼を得、そして謎の生物の襲来から壁を救ったことで、歓迎される。
しかし黒色火薬が、トバールと25年ここに居ると言うバラードによって盗まれ、ウィリアムはまた軟禁されてしまう。
その頃、謎の生物の猛襲は激しさを増し、首都陥落さえも風前の灯と成っていた。

粗い映画である。盛り上げ方も下手だし、意外にも売りのVFXも刺激に欠く。
しかしだ。なんだろう、この圧倒的な美的感覚は。
何しろ一瞬一瞬が美しい。そして麗しさに満ちている。メインの役者は勿論、その周辺の名も無い俳優たちの挙動がとても愛らしい。
そして驚くほど勇ましい。
一見、あまりに無謀な戦い方なのですが、そこにある感性と言うかアイデアが利いていて、戦いの歴史まで感じてしまうほど、勇壮で優美なのだ。
かのアニメ「進撃の巨人」でも戦いの兵器は無謀そのものに見える。しかし、その長き戦いの中で組み立てられ進化し、そして人の勇敢さや名誉、そして誇りを携えて戦いに参じる無謀さに惚れ惚れさせられるのだ。
そんなものがまさにここに有った。
青い甲冑の女性達がその身を投げ打って戦う姿は一見の価値がある。長槍を携え、体にケーブルを巻き付けて、敵の懐に飛び込んで行く。
感動さえ覚えました。
ああ...そう、中国映画「英雄」の時の剣豪たちの戦いにも感じたものだ。人の心が刃のひと振りに込められて、そして全霊の一撃は、交わされれば、わが命を散らすことに。それは無謀ではない、敬意だった。
今回の敵は化け物だ。敬意は要らない。しかし、我が背に待つ、次の兵団に背を預け、命の限りその身を費やす兵士達の雄姿ぶり。本当に優雅極まれり。
最近、中国は多くの大作映画を作り続けている。多くは中国だけで消費されているようですが、知る役者が出ていれば、日本でも観る機会が有るでしょう。
「トランスポーター」や「ゴージャス」にも出ていたスー・チーは「ロストレジェンド、失われた棺の謎」で中国デビュー。そう。最近はちょっとややこしい。曖昧にはなっては居ますが、今の映画界には中国映画と香港映画が有ります。
この「ロストレジェンド」は中国。
残念ながら敵は日本。戦時の死者は悪しき亡霊となり、子に会いたいと願う宗教家の日本人の顛末は、天罰とばかりに見捨てられ哀れなもの。おそらくインディ・ジョーンズやトゥームレイダーを狙っても、こんな観念では世界では当たらない。
私としても、作品としてはそれなりに楽しめましたが、辺境民族の墓を壊したりと敬意なき行為に悪びれないところは、ロシアや韓国の映画の感じる"むずかゆさ"に通じるところが有りました。
正直、ウルトラマンを勝手に作って気にもしない中国は嫌い。未だに軍隊を盾に力を誇らしげに見せ付ける国であることも嫌い。でも映画に込められた情熱は世界有数だ。日本なんて足元にも及ばない。
私は「グレートウォール」にとても嫉妬しました。
化け物が大挙して大暴れする姿は、どうも「スターシップ・トゥルーパーズ」を思い出して成りませんし、そこかしこに見る既視感は新鮮味に欠きます。しかし、見映えするアイデアが各所に詰め込まれ、記憶に残る映画を作り出したことは全く否定出来ません。
非常に面白かったです。
主演はマット・ディモン。共演はジン・ティエン。
このジンは「キングコング、髑髏島の巨神」に出ていた子です。綺麗ですし、まだ初々しさも有って可愛らしい。未来に期待しています。


プレイステーション4のゲーム「Fallout4」は順調に進行中。まだまだレベルが低くて命を落としてやり直しばかり。それでもコツは着実に掴めてきていて、なかなかの立ち回りを見せています。
ただメインストーリーは完全停滞中。
だって今作では町作りが出来るの。作物を植えたり建物を建てたりしてのんびりライフを楽しんでおります。町が豊かに成れば人が集まり、満足度が上がり、殺伐とした世界も賑わいを取り戻していきます。それがあまりに楽しい。犬小屋置いて、わんちゃんをブリーダーから買って、いつの間にやら大所帯。初めは「孤独感がいいのに...」と思っていたけれど、今や世界の復興を私がやっているんだと、満足に胸を湧かせています。
我が町です。まだまだですが、人口9人+常駐犬1匹。

でも、豊かに成れば世紀末に起こりがちなことが。先日はスーパーミュータントと言うなかなか手強い存在が7人も襲来し、大混戦!瀕死で勝利...
また襲われたくないと防備設備にも費やして、資材集めと町作りで2つほどレベルが上がりました。
ここでの孤高の戦いは、ゲーム的虐殺の疑似体験では無く、世界をやり直すための命を賭けたサバイバル。
私達が学ぶのは、殺害の楽しみでも人生はリセット出来ることでもない。どうやって人のために与え、縁や絆を紡いでいくのか。
やり直せること。それは贈り物。間違いや失策から私達は学べるチャンスをゲームの世界から与えられる。
素晴らしい経験です。


関東も明後日は雪かもです。まだ2月も可能性あるものね。どうだろう。楽しみだけど、ちょっと怖い。