生きるを考える映画を見ながら、わたしの生きて来たを想う | まりのブログ

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性同一性障害者の私が、思いのままに生きるために頑張って生きてます。
性別適合手術をしてから2年になりました。
私はトランスジェンダーとして誇りを持って生きてます

10月早々から風邪をひいてしまいました。
温度差が体にキツいからか、最近、近所でも救急車の出入りが多く、更に既にインフルエンザが流行り始めたそう。
充分に食べて充分に眠らないといけませんよ。「私は大丈夫...」は私のようになります(。-ω-)zzz
笑っていられません。

寒いよ~。
ひと落ち着きしたと思っていた私を襲った異常な寒気は、程好く?戻り、一日中、寒いです。毛布を被っていても寒くて寒くて。眠る時は無数のぬいぐるみに埋もれています。更に数日前から偏頭痛まで患ってしまい、私、どうにかなってしまっているのでしょうか...

とは言え、いつもながら食欲だけは費える事無く、私、まだしばらくは命潰える事も無さそうです。:p
そろそろ食も秋仕立てに成りまして、カボチャやサツマイモも躊躇い無くふんだんに盛り込むようになりました。栗ご飯も食べました。
お陰で太ったかなあ…!Σ( ̄□ ̄;)
秋の様々な楽しみに喉をごろごろ鳴らしていると思わぬ事態は起こるもので、過去に無いほどの台風来襲。
すごかったです。
家はぐらぐら揺れ、裏の建築現場では、がちゃんがちゃん、ばきばき、ものすごい音が鳴り響き、見れば何かが飛んで行く。雨戸も閉めずに"のほほん"としていた私でも、あの様子と音はちょっとさすがにおぞましい。生まれてこのかた...おそらく、こんな凄い台風、初めてです。
翌日はからっとした晴れ晴れお空。
散り散りに飛来した破損資材が周囲の家々に撒き散らされて、それの始末に大変でした。建築現場の方々からは何の言葉も無く、みんな大迷惑しています。
...愛が無いわ。
噂の"塩害"も有りました。ベランダや衛星アンテナが無数の小さな結晶に覆われ、張り付いて取れませんでした。
今年はコスモスも駄目そうです。毎年、今頃、コスモス畑に見に行くのですが、近所のコスモスが尽く無残な有り様なので、期待できません。
木々は風が直撃した片側だけ枯れています。イチョウも紅葉も危うそうです。
まだ生きてる黄花コスモス。見納め?


「新潮45」と言う雑誌に、以前「LGBTは生産性が無い」と書き綴った議員を"擁護する特集"が掲載され、問題に成っています。結果、「新潮45」の休刊にまで成りました。
その際に「表現の自由が奪われた」とか「LGBT活動家による脅迫の結果」と声高に批判する方がいましたが、私は少し違うと思います。
この問題は議員の方の”どのような思いが有るにしろ、誰かが胸を痛めた時に、それに配慮出来ない程度の了見”が、政治家に有ったことが問題で、それを権威ある人、もしくはそう言う媒体が正論のように提示してしまったことに問題が有ると思います。
特に媒体が書き連ねた場合、それが答えであるかのように提示されてしまうため、とても危険なことだと思うのです。更にそのまま永遠に残り続けてしまう。
映画「AI」では遥か未来に宇宙から来た者は地球に残された媒体やロボットを見て、人類とかつて有った文明を理解しようとしました。

ごく未来、社会が”LGBTは存在価値が無い”かのように受け取ったなら、どれだけの子が胸を痛めることになるのだろう。
きっと未来は”子供を育む”と言うことが今より重要なものになると思います。その時、私達の世界はタブーに触れる時、どれだけ躊躇うのだろう。誰かが口にしたら、どれだけ早く、"その時"が来るだろう。
「新潮」を権威有る媒体と思いこんだ未来人が、あの号を読んで、どう判断するだろう。
...ちょっと飛躍し過ぎましたが、遥か昔に書かれた神の本に基づいて戦争までしてしまう人類が、どう判断出来るだろう。
それを考えなかった「新潮45」こそ、表現の自由はおろか、生きる自由をも奪うことに成りかねない。
休刊に成ったから終わりではないことは覚えておかないと。私達はいつかまた傷付く。

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」と言う映画が有ります。
その中に、ある少年が居るのですが、彼は自分がゲイかと悩みます。それを聞いた主人公は率直な返答を求められて、こう言います。
「2~3年は隠せ。その後は理解ある街に引っ越せ」と伝えます。
これがLGBTの現実。
近所の人から顔を背けられ、笑われ、そしてそれが親にもふりかかる…それがどれだけ辛いかなんて分からないでしょう。指をさして笑われ、何かにつけて喧嘩を吹っかけられ、意見を言えば口うるさいと厄介扱い、手でも出したら暴力性質を疑われ、だからって手を出さなければ見下され揶揄される。

映画の子は正直な想いを謳い、そして6人がかりで殴り倒され、意識を失い、緊急手術を受けるまでになる。
いつまでこんなシーンに説得力を感じてしまうのか。それがあまりに悲しい。

この「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」と言う映画。ちょっと素敵な映画です。
ある夫婦が車に乗っている。すると不意の事故に遭い、妻が命を落してしまう。
失意からか夫のデイヴィスは無気力がちに成るが、突然、一転して仕事に異常なほど励み始める。その裏で彼は”物の解体”に取り付かれて行く。
そして出来心でしたクレームを機に出会った女性カレン。ふたりは次第に依存し合って行くが、彼女の息子クリスの小さな秘密が3人の人生を大きく変える事になる。

私達は現実をあるかたちにしようと努めてしまう。それを目指している内に、人は何かを失ってしまっている。
デイヴィスは妻ジュリアの死を機に、その喪失に気づいてしまう。それは今、失ったので無く、既に無かったのではないか?と思うようになり、更に「初めから愛が無かった」のではないか?と悩み始める。
泣けない自分。それに胸を痛め始める。
彼は足掻き始める。しかし、足掻き方すら分からず、義父の不調の対処法”解体して直す”理論を実践する。冷蔵庫やパソコンなど所構わず何もかもを解体し始める。
まあ、彼には”直す”など出来る筈も無く、バラバラの機械が散乱し、彼の心さえもただ解体されたままになる。
そこに現れたカレンは、彼の曝け出された心にはとても生命力に満ちていた。その生命力は彼の空虚さを埋めて行くには充分だった。問題は、いまだに”かたち”に囚われた人々だ。それは彼の行動を異常なものとし、彼の行方の遮り、脚を止めようとする。
彼は行き着く先に在るものをただ見たいだけなのに。
デイヴィスは何と言われようと思いのままに歩き続ける。しかし、彼の後先考えない行動は、壊し過ぎたと気づいた時に、ふと止まる。
直す時だ。

人生とは。足掻くものである。この映画は、その足掻きのひとつを見せてくれる。
安心の為か、富の為か、理想の為かは知らないが、私達が得られる筈のたくさんの幸せは”かたち”を守ろうとすることで、こんなにも失われていると気付く事がある。
変えることは痛いかもしれない。人に笑われるかも。でも「もしかしたら」と思ったなら、たった一通のクレーム文でも出してみれば、あなたの人生を大きく変えるかもしれない。
デイヴィスは解体とクレーム。カレンは返事を。クリスは告白を。
結果、解き放たれた笑顔はとても美しく、あなたを煌かせる。
清々しいラストでした。


昨晩、映画「フラットライナーズ」を観ました。
おおっと思った方。それ、キーファー・サザーランド主演でしょうか?
私が今回観たものはエレン・ペイジ主演です。
あえてストーリーを古い版のものにします。
野心溢れる医学生たちは死についての秘密を知ろうとしています。その方法は自らを仮死状態にすること。
そして、実験は成功する。死から蘇った者は皆、自らが覚醒したかのように感じていた。
しかし、おかしい。何かが見えたり、何かに襲われる様な体験をする。それは肉体的にも傷を負うようになり、彼等は奔走し始める。
私たちに、何かが起こっている...

エレン・ペイジ主演の今作はリメイクの様相を持ちながら、新しいジェネレーションとして描かれています。
機材や考察が違う訳ではなく、登場人物が抱える様々な業が、今風にリブートされています。
よく現代版ハムレットとか近未来版マクベスなんて作品を観ると、多く、悔やまれる作品と成りますが、今作は違いました。程好い進化が良い感じです。
人によっては佳作とさえも言い難いかもしれません。でもそれは前作と比較してしまうから。ある1本の作品として観たら、それなりによく出来ています。

映画はある事故から始まります。
エレン・ペイジ扮するコートニーは妹を失ってしまいます。9年後。彼女は医学生としてインターンをこなしています。そんな彼女は人の死に対し思うところがあるようです。ある日、コートニーは同僚を誘い、地下室へ。そこで彼女は頼みごとをします。
「私を死なせ、そして1分後、生き返らせて欲しい」

この作品が素晴らしいのは、死後の世界が絡むホラーでは無く、神の存在を信じるか?と説教めいたものでもないことです。
この作品はとても人間らしい姿を描いたドラマです。
どんなに"自分は無敵"と思っているような医学生でも、心には恐れを抱えていて、それは罪悪感や後悔だったりする。耐え難いが変えられない現実の重荷だったりする。
そんな彼等が死(タブー)を体験することで覆っていた霞を払い除けたかのように自信に満ちて行く姿は、バンジージャンプや大胆な悪事を働いた後の言いようの無い解放感や無敵感に近いものでしょう。
しかし、人の自信や過信など、多くは根の無い大木のようなもの。思わぬ事実を突く”何か”に、恐れを抱き、ひとりに成った時、影に怯え、他人の思わぬ言動や行動に不安は尽きない。
そんな恐れは時に幻聴や幻視を見せる。それこそが今作のホライズム。
私達は悪縁をもった誰かと会わなくなったり今生の別れを経て、時にほっとするだろう。
しかし、もし死後の世界があったとしたら?彼等がいつも私達の傍で見ているとしたら?
私達はささやかな物音や物陰の気配にも怯えるだろう。時には「扉、閉めてなかった?」こんな不安から、誰かが開けて入ったのかもと疑ってしまう。実は閉め忘れただけなのに。
彼等は自らの中の秘めた罪悪感に押し潰されて行く。繰り返し酷い目にあい、ある者はただ押し潰され、ある者は打開策を模索する。
ここがこの作品の最大の魅力です。

医学の追求でも、死後への畏怖でも無い。この映画が描いているのは私たちが良かれと思いながら目を反らして来た現実の遣り残しを、今こそ正す時だと投げ掛ける。私達の善意に挑んで来る。前作も同じ。しかし前作はそこまでだった。
新作はそこにもうひとつ足している。そして、私達を救うのは”人”だと見せ付ける。彼等は「胸の内を話そう」とする。人との繋がりが彼等の重荷を解き、そして新たな一歩を進む助けとなると教えてくれる。
そうして彼等の償いの挑戦が始まる。

終局。人が生き続けるのは記憶なのだと深く味あわせてくれる。
時にはお風呂のカーテンに。時にはベッドのシーツの皺に。時にはピアノの調べに。

...私は何の中にあなたに思い出されるだろう。ふと考えさせられます。どうせなら悪く思い出されたくない。なら、正しく生きよう。
無駄じゃないから。

映像はVFXも古典的な光と影の演出法も、なかなか見応えが有ります。
音楽も豊かでクラシック母体なものや電子音や鼓動を思わせる重複音を組み合わせ、とても豊かに奏でられます。
作品としては中盤、台詞も思考も停止したような恐怖シーンが長くじっくり繰り返され、少しばかり中弛みします。それに折角の感動展開しそうな終盤も意外とあっさり綴られます。印象的ですが、もう少し煽ってくれても良かった。
それでも、作品に込められたオリジナルからの意義有るテーマはきちんと受け継がれ、更に強調され、補填されたエッセンスが、とても魅力的でした。

9月28日。この世にお馬鹿さんが生を受けた日です。私、あまり気にしないので、だらり一日を過ごしました。
そんな日、正確にはその前日、アンナからある2枚の映像が送られて来ました。
それは、なんとゾーイが話してます。
「パパ」「ママ」。
なんか私、嬉しくて嬉しくて、何度も何度も繰り返し聞いてしまいました。私には訪れない小さくて力強い喜びに、心が変な色に染まりました。
まだね「パパ」には記号のように、でも「ママ」にはしっかりと目を見て、にこ~っと笑って言ってた。
アンナ、ちゃんと擦り込み成功してました。ママっ子に成るなあ...きっと。
...はあ...なんて素敵な誕生日プレゼント...
私、何度か夢に見ているんです。ティーンエイジャーに成ったゾーイがひとりで日本に来て、私とお出掛けするというもの。彼女はちょっと学校生活に悩んでいて、見た目も日によってはゴシックファッションだったり。
でもその日のゾーイは平凡な服。いつもよりは明るくて、でもちょっとだけ気を落してる。
「私が絶対に味わえない喜びを、あなたがくれたのよ」と伝え、ぐっと抱き締めると、ゾーイもぐっと私を抱き締めて、しっかり心を近付けた。そんな至福の夢を見ました。
覚えているのは其処だけ。出掛けたりしたような気がするけれど忘れちゃった。夢だものね。
ゾーイ。世界一のわたしのたからもの。

ついでに遅れ気味のブログ更新。
そうこうしていたら女性ホルモンを摂り始めてから4年と1ヶ月になりました。
と言う事は、10月6日は私の”真里”の人生が始まった日なのです。えへへ。
女として始まったあの日から、2年が経ちました。
良いことも悪いことも有りましたが、やっぱり浮き浮きです。
人生は上手く行かないけれど、それが最高。


プレイステーション4で目下挑戦中のゲーム「メタルギアソリッド5」。
現在進行状況39%。もうすぐ旅も半ばです。
このゲームには"回収"と言う方法があり、資材コンテナから戦車まで回収出来るので、当然、人も回収出来ます。お陰で実は暗殺指令にも"殺めず"が可能なのです。
しかし、相棒に成った女狙撃手クワイエットが私の危機に助けてくれるのですが、片っ端から殺してしまう悪夢に!あわてて催眠弾を導入、彼女は二度と殺めたりしません。(*´▽`)v
淡々と救出か攻撃を繰り返すだけの、ちょっと...いいえ、相当にマンネリなゲームなのですが、私の心を不思議と放しません。
そんな中、28日。
作戦終了後に、突然の呼び出しが!!
「緊急事態だ、至急マザーベースに戻ってくれ」と。
ヘリコプターを降りると、銃声!?爆音!?
すると「ハッピーバースディ!!」厳ついオヤジさんたちに囲まれてケーキの火を消して、誕生日を祝って貰っちゃいました。更にクワイエットからも勝手に拝借した資材の葉巻をプレゼントされました。狙撃銃で火を点けて、悦に浸るクワイエット。
そんなゲームキャラクターたちを見ながら、幸せ感じちゃってるお馬鹿です。