HSCに関する書籍やネットの情報を見ていて思うこと

 

育てにくい

扱いづらい

 

よく見かける言葉ですが

 

これって

親目線の言葉だと思うので

HSC側からすると複雑な気持ちになります。

 

わたしは親になっていない子どもの目線のままなので

どうしても子どもの視点から感じてしまいます。

 

 

自分に置き換えて想像してみてほしいんです。

 

もし自分が親に

育てにくい、扱いづらいと

言われたり思われていたと知ったら…

 

どんな気持ちになりますか?

 

わたしは想像しただけで

腹立たしさと悲しい気持ちが込み上げてきます。

 

そんなふうに思われていたんだ、

わたしは親にとって迷惑な存在だったんだ、と。

 

 

こう書きましたが、

わたしの母はわたしを育てにくいと思ったことはないそうです。

 

もちろん

しっかりとわかりやすい反抗期があって

 

いわゆる「いい子」ではありませんでしたので

大変な思いをしたとは思うのですが

育てにくいのとは違う、と言っていました。

※母はHSPではありません。

 

 

わたしの子どものころの詳細については

まだ書き途中でまとめきれていないのですが

 

赤ちゃんのころも必要以上に泣くこともなく

多少大きくなってからも外で泣き叫んだりすることもなかったそうです。

 

多くのHSCの情報にそう記されているので

HSC=よく泣く、と思われている方もいるかもしれませんが

 

HSCでもあまり泣かない子もいる

博士の書籍には記されていますので

 

よく泣くかどうかは

HSCであるかどうかの判断にはならないということです。

 

 

ですが

 

良いとか悪いとかではなく

HSCにももちろんよく泣く子もいて

 

HSCの場合は

かまってほしい!ではなくて

かまいすぎだよーべび⑤ということもある

 

刺激が強すぎたり

たくさんの情報で混乱していたりすることもある

 

それを知ってほしくて

わかりやすくするために

明橋先生の書籍には「よく泣く」と表記されているのだと

わたしは理解しました。

→よく泣く子=HSCではありません、でもHSCならではの理由があります

 

 

 

この明橋先生の書籍の中にも

「育てにくい子」は出てきます。

 

完全に当てはまるわけではありませんが、

わたしはどちらかというと

この「育てにくい」とされている子だったと思います。

 

書籍をご覧いただくとわかると思うのですが

「クソババア!!」と言っている子ですねははは

 

でもわたしの母は

わたしを「育てにくい」と感じたことはありません。

 

「HSCだから育てにくい」のではなく

HSCだからといって「育てにくい」と感じるかどうかは

「親」によって異なるということです。

 

 

少しわたしのことを書きますね。

 

わたしはHSC(HSP)の中でも少数の

外向的なタイプで

→HSCにもさまざまな子がいる ー週刊誌のHSCの記事を読んで思うことー

 

ひといちばい敏感な子の中にも記されているのですが

感じたことを表に出すような子どもでした。

 

※書籍には外向的な子は感じたことを表に出しやすいとありますが、

 外向的だから「クソババア」という子になるわけではありません。

 

つまり圧倒されはするのですが

圧倒され黙ってしまのではなく

 

圧倒されている状態を

はっきりと言葉や態度にして伝える

 

その様子が周囲にしてみたら

ワガママだったり、融通が利かない子だったり

問題行動に見てとれてしまうということです。

 

それで

 

普段からあれこれ考えていたり

細かなことに気づいたりしているものだから

親がグサッとくることを簡単に口にしたりするんですね。

 

「なんであんたはいつもそんなに偉そうなの!!」

 

と、母に本気でキレられていました。

 

 

でも、

 

相手が言われて嫌なことを言っていることは

本人も十分にわかっているんです。

 

自分の中で

つじつまが合わなくなってきていることも

十分にわかっているんです。

 

少なくともわたしはわかっていました。

 

人知れず、わたしってなんて嫌なヤツなんだろう…と

自分を責め後悔たっぷりで消えてなくなってしまいたくなります。

 

傷つくことをあえて言うなんてどれだけ性格悪いの⁈

後悔するなら言わなければいいのに、

と思うかもしれませんが

 

神経が高ぶりすぎているときは

「わかっているけど止められない状態」になります。

 

 

口達者なので

親も言い負かされないように対抗してくるのですが

 

言い合いながらいつも思っています

こうなるときは、

 

「もう無理しんどい、わかって」のサイン

 

しっかりとした口調で

しっかりとした内容を伝えるので

まさか圧倒されているなんて誰も思わないので

 

意地悪で言っている

この子は性格に問題があって言っている

 

そう思われるようなのですが、

 

大人が考える「圧倒されている状態」に当てはまらないだけで

誰よりも圧倒され疲弊しているんです。

 

 

おそらく誰もが

圧倒されている状態と聞くと

想像するのはおとなしく黙ってしまう様子だと思います。

 

HSCにはそういう子もいるし

わたしのような子もいるんです。

 

もっと言うなら

 

HSCであるかないか関係なく

どんな子もそうだと思うんです。

 

なぜなら

 

ひといちばい敏感な子は

圧倒されやすかったり

神経が高ぶりやすかったりしますが

 

それはなにも特別な反応ではなく

 

HSC(HSP)でなくても

人は誰しも自分の神経の最適な範囲を超えると

同じように圧倒され神経が高ぶるものだからです。

 

HSC(HSP)は

ひといちばい刺激を受け取っているので

その最適な範囲が狭い、というだけのことなのです。

 

 

HSPの発信をしていて

わたしが思いを強くしていることがあります。

 

それは

 

理解よりも

自分のものさしで決めつけないことが大事

 

ということ。

 

 

HSCとは関係ありませんが、

以前「みんなの学校」という映画を見て

そこで学んだことなのですが、

 

先入観で決めつけない

 

困った子や問題児なんていない

大人が問題にするから問題児になる

 

本当にそうだな、って思いました。

→「みんなの学校」失敗したらやり直す、安心安全な場所!

→"敏感であること"は"つらい"という決めつけは何を生む?

 

全国で自主上映されていますし

書籍もあるので見ていただきたい。

 

 

 

ここで学ぶのは

子どもというよりも大人の方だと思います。

 

なぜなら

 

子どもはそもそも正解を持っていない。

正解を求めているのも教えるのも大人なんです。

 

 

ここに「敏感さ」を

当てはめてみるとわかりやすいと思うのですが

 

みんなと同じであることが正解で

そうでないと心配、なんとかしないと、と判断している

大人や社会が問題なのです。

 

これは「敏感さ」だけでなく

どんなことにも当てはまると思うのですが

 

あえて正解で表現するのなら

"みんなちがってみんないい"世界では

そもそもどんな子であっても"正解"のはずなんです。

 

 

なので

 

「敏感さ」の理解というよりも

 

自分が基準を持ってしまっていないか?

自分のものさしで子どもを判断してしまっていないか?

自分が誰かと比べてしまってはいないか?

 

そこに視点を持ってみることも

とても大切なことなのでは?と思うのです。

 

 

HSCとひとことで言ってもいろいろな子がいます。

 

「敏感さ」がどう表に出るのかもそれぞれ。

 

 

「敏感さ」の認知が広がることは

とても嬉しいことだけど

 

それが返って

敏感な子は〇〇だからこうしないと、という

先入観になってしまっていないか

最近の情報を見ているととても不安になります。

 

 

「敏感さ」に敏感になってしまって

育てにくい、扱いづらいというイメージが当然になってしまったとき

 

それは新たなレッテルとしてHSCを苦しめることになります。

 

わたしはそれがとても怖いです。

 

 

先にあげた

わたしの神経が高ぶった末の行動も

 

何かの基準に当てはめたら

「なんでこの子はこうなの⁈」と腹が立ったり

 

"普通"はこんなこと言わないのに

何か問題があるんじゃないか、と不安になってしまう。

 

でも

 

親にとって問題に映る行動も

問題だと決めつけないで

その奥にあるわたしを見てほしいって思うんです。

 

 

子育てをしたことがないので

とても勝手なことを言っているのは承知しています。

 

でも

 

親目線からの情報だけでなく

子ども目線の情報も必要なのでは、と思いました。

 

「敏感さ」は

どうにかしないといけないものでも

不安になるものでもありません。

 

「敏感さ」ではなく

「その子本人」を見てほしいな、とわたしは思います。

 

 


 

 

来年5月12日(日)午後@半蔵門

わたしが活動に参加させていただいているチームで

みんなの学校」の元校長先生を招いて

講演会と道徳の授業の開催を予定しています。

 

まだ会場などの詳細は決まっていませんが

ご興味のある方はご予定を空けておいてくださいね!

 

 

来年2月28日(木)午前@目黒

チームの仲間が「みんなの学校」の上映会を開催します。

わたしも応援に駆けつけます!

 

よろしければ、ご参加くださいね!

 

 

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