2018.5.19投稿の記事ですが

大切なことですので再アップいたします

 


 

わたしがHSPであると知った2016年末は

まだHSPの情報も書籍も少なかったのですが

 

今では

 

「生きづらい」「傷つきやすい」「繊細」

などのワードをネットで検索すると

「HSP」がヒットするようですし

 

日本人の方が書かれた

書籍も複数冊出ていて

 

書店にも心理のコーナーなどに

平積みされているのを見かけます。

 

 

でも…ちょっと待ってほしい!!

 

 

「生きづらい」と検索して

「HSP」とあってそのまま受け取ってしまうと

「HSP=生きづらい」という図式ができあがってしまう。

 

そして

 

書店に平積みされている書籍の中に

博士の翻訳本は見かけない

(棚の中にもほとんど見かけません)

 

HSPの概念は心理では語れないのに

心理コーナーにあることもわたしには引っかかるポイントで

 

なぜなら

「生きづらいこと」を前提に扱われているからです。

 

 

HSPという概念は

悩んでいる人の象徴でも

生きづらさの象徴でもありません。

 

→Highly Sensitive Person 日本語版HP

 

"HSPと知ってつらくない人はHSPではない"

そう書かれているものも見かけましたが

 

HSPはつらさを証明する概念ではないので

そんなことはあり得ません。

 

 

アーロン博士は

 

生きづらいとレッテルを貼られてしまうようなことと

敏感であることは違うんだよ

だから自分を大切に生きて!

 

そう伝えたいのだとわたしは思うから

 

HSPは生きづらさを抱えて生まれてきたかのような

HSPにとって生きづらい世の中だと決めつけてしまうような

 

"生きづらさの象徴"として

HSPが語られてしまっている現状に

やりきれない気持ちになって悲しくなりました。

 

 

HSPの方とお会いしたり

メッセージをいただく中でのやり取りで思うことが

 

アーロン博士の書籍を読んでいる方が少ない

ということ。

 

翻訳本は読みづらい部分もありますし、

そもそも書店に並んでいないことがほとんどなので

手に取る機会も少ないですよね。

 

ですが

HSPという概念を知るうえで

アーロン博士の書籍は絶対に外せないとわたしは思っています。

 

今回は博士の書籍2冊をご紹介させていただきます。

 


 

まず一冊めはこちら

 

世界18ヶ国で翻訳されている

全米ベストセラーの邦訳本です。

 

わたしは心理士さんにこちらの書籍を勧められ

HSPの書籍でいちばん最初に手にしました。

 

 

博士のHSP(敏感さ)に対する想い

出会ったHSPの方々のお話

レッテル貼りや他のものと混同してしまうことの危険

敏感さの受け止め方、付き合い方

HSPと知ったことでのリフレーミングの大切さ

 

などなど

とても大切なことが凝縮されています。

 

こちらの書籍を読んでいただければ

HSP=生きづらいと思っていても

 

そうではないんだよ、という博士の想いも受け取れるので

この書籍を読むこと自体がリフレーミング(捉え直し)になる

わたしは思います。

 

 

ただ一点気になるところが…

 

それは表紙

 

書籍の中で博士は

 

今までHSPの敏感さは

「内気」「内向的」「臆病」「引っ込み思案」「人見知り」など

間違った名前をつけられたりレッテルを貼られてきたけど

「敏感さ」とはまったく違うものだとされているんですね。

 

書籍を紹介するHPの中でも

 

HSPは過去、”内気”、”臆病”、”引っ込み思案”、あるいは”内向的”と呼ばれてきた。しかし、博士はこれらのレッテルは、自然の特性に対するまったくの誤りだと説明する。
 「実はHSPの30%は外向的です。引っ込み思案のように見えるのは、目の前の状況のあらゆる可能性に非常によく気がつくからです。HSPは行動を起こす前に一旦立ち止まり、過去の体験をふり返ります。そしてもしその多くが悪い体験だったら、その時はそう、本当に内気な態度をとってしまうでしょう。ですが、自信にあふれ、”大胆で”外向的な性格を好む文化では、HSPすべてが内気だとレッテルを貼られ、誤解されるのはもちろんのこと、そのような文化からも悪影響を受けてしまいます。」

 

とあります。

 

ですが表紙には

「敏感さ」のところに

「内向的」「人見知り」と吹き出しで書かれています。

 

これでは

「敏感」であることは

「内向的」「人見知り」だと言っているようなもの。

 

書籍の中でそうじゃないよ!と説明されているのに

表紙でレッテルを貼っているという矛盾

 

 

個人的には「傷つきやすい」という表現も

「弱さ」と結びつけられたり

 

傷つきやすいんだから配慮してよ、というような

「被害者的意識」を増幅させるような気がして

どうなんだろう…とは思っています。

 

 

表紙はさておき、大事なのは中(博士の伝えたいこと)!

 

この書籍を読んでいただければ

 

今まで間違えて語られてきた敏感さについて明確になり

貼られたレッテル通りに行動しないことの大切さ

敏感な自分との対話、ケアなどもあり、

 

HSP=生きづらい

そうレッテルを貼ってしまっていたものが

剥がれると思いますので

ぜひ、読んでいただきたいな、と思います。

 


 

そして二冊めはこちら

 

 

HSCに関する書籍なので

子どもがいないから関係ない、と思われ

手に取らずにいた方も多いかもしれませんが

 

HSCの子育てをしているいないに関わらず

HSPであればぜひ読んでいただきたい一冊です。

 

こちらも翻訳本ではあるのですが

あの独特な読みづらさは感じませんでした。

 

つまり、読みやすい!

 

なぜHSCの子育てをしていないHSPにも

こちらの書籍をオススメするかというと

 

子どもの頃の自分や親との関係の振り返りになり

これもまたリフレーミング(捉え直し)につながるからです。

 

自分が自分の親になるというか

こういう捉え方もあるんだな

こういう工夫もしてみよう、など

ヒントもたくさんあるように思います。

 

そして

HSPの4つの本質がこちらには書かれているので

絶対に外せない!!

 

アーロン博士や

他の研究者の研究結果に触れて

HSPの特性を詳しくわかりやすく説明してくださっています。

 

もちろん子育てに関する書籍ですので

ご自身がHSPでなくお子さまがHSCの場合についても

紹介されていますので

 

うちの子敏感かも?と思われた親御さんにも

ぜひ手にとっていただきたいな、と思います!

 


 

それから

今では絶版になってしまったので

ご紹介…とはまた異なるのですが、もう一冊。

 

敏感すぎてすぐ「恋」に動揺してしまうあなたへ。

 

Amazonではかなりの高額で提示されているので

こちらでは紹介は控えさせていただきますが

 

↑のリンクは

出版元の講談社さんのBOOK倶楽部のものを

貼り付けていますのでご参考までに。

 

こちら、

お借りして読ませていただいたことがあるのですが

 

タイトルのとおり

HSPの「恋」や「パートナー」に関する書籍。

 

結構踏み込んだ内容だった印象があります。

 

HSP/HSSについても他の書籍より触れているので

HSSでもあるHSPの方には興味深い書籍だと思います。

 

 

こちらの書籍、所蔵している図書館もあります。

 

近くの図書館に所蔵していなくても

取り寄せで貸し出してくれるかもしれませんので

図書館に問い合わせてみてください。

 

 

現在、日本では

「HSPはつらいもの」と

最初からレッテルが貼られた情報で溢れています。

 

エレイン・アーロン博士は

 

HSPだからと言い訳にしたり

HSPでない人を鈍感だと下に見たり

敏感だから生きづらいのよ配慮して

 

そういったことを伝えたいのでは決してないし

書籍ではそういったことは伝えていません。

 

博士がHSPという概念を見つけ

研究をされているその想いに触れることは

 

HSPという概念を深く理解するうえで

大切な欠かせないことのひとつだとわたしは考えます。

 

 

本ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。

本ひといちばい敏感な子

 

ぜひ、読んでいただきたいな、と思います。

 

読んでいただければ

最初からレッテルを貼られたHSPの情報が

博士の伝えているHSPの概念とは違うということが

わかると思います。

 

博士の想いが

ひとりでも多くの方に届くことを願っています。

 

 

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