以前(2018.2.3)の記事ですが

HSPを理解する上で避けられないことだと思うので

再アップします。

 

いくつか追記しましたので目を通していただけると幸いです。

 

記事の最後にも書いてはいますが

 

気質はあくまでも自分の一部で

”自分”というのは気質だけでなく

環境や経験も色濃く合わさって”自分”なんです。

 

こういった発信をしていると

型にはめている、こだわりすぎと思われますが

 

気質を知ることは”自分を知ること”の

あくまでも情報のひとつで

 

大切にするのは”自分らしさ”である

そう考えていることをわかっていただけると嬉しいです。

 


 

HSPの70%は内向型、30%は外向型です。

 

内向的外向的、内向性外向性と表現されることもありますが

わたしの使用している内向型・外向型と同じです。

 

これまで、HSPをお伝えする中で、

何度か「内向型」「外向型」のこともお伝えしてきました。

 

でも…

 

まだまだ誤解も多いな、と感じます。

 

その誤解が、

HSPの概念の誤解にも繋がるように思います。

 

その誤解を少しでも解くことができたら、

そう思っていますので、ぜひ、読み進めてくださいね!

 


 

内向型・外向型って何?という方は

→内向型・外向型《自己診断テスト》

こちらでセルフチェックをしていただけます。

 

そして、

→内向型・外向型の違いと傾向

こちらで傾向をご確認いただけます。

 

 

まず、

 

「内向型」=「内気」

「外向型」=「社交的」

 

そう思っている方が多いのではないでしょうか。

 

これ、じつはイコールではありません。

 

 

ご自身が「内向型」と知ると

「わたしは社交的だから違う」という方が結構いらっしゃるのですが

 

社交的であるかどうかは、

内向・外向を語る上では関係のないことです。

 

なので

 

内向型(内向的)で社交的な方もいらっしゃいますし、

外向型(外向的)で内気な方もいらっしゃいます。

 

 

 

こちらの書籍では

 

内向型だからといって内気ともかぎらない。

内気とは他人から非難されたり屈辱を感じたりすることを恐れる性質であり、内向性とは刺激が強すぎない環境を好む性質である。

内気は本質的に苦痛を伴うが、内向性はそうではない。ーP17ー

 

とあります。

 

内向的外向的、内向性外向性と表現されることもありますが

わたしの使用している内向型・外向型と同じです。

 

二つの概念(内向型と内気)が混同される理由は

重なり合う部分が存在するからだそうですが、

 

あくまでもそういう部分があるというだけで

決してイコールではないんですね。

 

あとは、

 

刺激が強すぎない環境を好む内向型を

周囲が内気と判断し、

本人もそう思い込んでいる(思い込まされている)可能性も多分にありますよね。

 

 

それと

 

”刺激が強すぎない環境を好む”

こちらをHSPの性質と思っている方も多いと思うのですが

 

それは内向型の傾向であって

HSPの性質ではないということもわかっていただけると思います。

 

 

 

こちらの書籍でアーロン博士は

 

当初、「敏感さ」と「内向的」は、一緒のことだと考えていました。

内向的とは、集団に属したり、知らない人とあったりするよりも、ごく限られた人と親しくなるのを好む性格のことです。

反対に外向的とは、大勢で集まったり、色々な人と知り合ったり、広く浅く付き合うのを楽しむ性格です。

調べていくうちに、敏感であることと、内向的であることとは、違うことがわかりました。 ーP35ー

 

とおっしゃています。

 

これらからわかることは、

 

敏感(HSP)であることは、

刺激を苦手とすることや、

刺激が強すぎない環境を好むかは、

また話が別ということです。

 

 

それと、

 

「外向的」と「外交的」を

同じだと思っている方も多いんじゃないかと思います。

 

日本語だと音が同じなので紛らわしいですよね。

 

でもこれが、

「外向型」を「社交的」とを無意識に結びつけている

原因かもしれないな、と考えました。

 

 

外に”向かう”と書く「外向的」

 

エネルギーを得る方法や

興味や関心などが外側に向かうというもの。

 

活動や人や場所や物からエネルギーを得る

人混みや活動を楽しむ、など。

 

詳しくはこちらをご参考ください

→内向型・外向型の違いと傾向

 

 

外と”交わる”と書く「外交的」

 

外と交わることが巧みなさま

他者とのコミュニケーションが秀でているさま

であり、

 

社交的は

人との付き合いに積極的でつきあいの上手なさま

とあるので

 

外に向かうの「外型」が

外と交わるの「外的」と音が同じなので

「外向型」が社交的というイメージになったんじゃないかと。

 

「外向的」と「外交的」まったく違う意味なんですよね。

 

 

内向型(内向的)=内気、ではないですし

外向型(外向的)=社交的、ではないです。

 

社交的な外向型・内気な外向型

社交的な内向型・内気な内向型

 

それぞれ存在するということです。

 

 

そして、もうひとつ。

 

HSSを外向型とイコールだと思っている方も多いのですが、

こちらもイコールではありません。

 

HSP/HSS(HSS型のHSP)を

外向型HSPとおっしゃっている方もいらっしゃるのですが

それは違います。

 

→セルフチェックリスト 【HSP/HSC/HSS/内向型・外向型】

 

HSSは

”変化に富み、新奇で複雑かつ激しい感覚刺激や経験を求め

さらに、こういった経験を得るために肉体的、社会的、法的、経済的なリスクを負うことを好む傾向にある”ことを指します。

 

外向型は

”他者の価値観や現実に照らして、判断を下す。  

少しでも多く刺激を得たいと飛び回る

エネルギーを得る方法や興味や関心などが外側に向かう”というもの。

 

 

「刺激」という言葉が重なるからなのか

混同しがちですが、

 

”内向型と内気”や

”内向型とHSP”がイコールでないように

 

”外向型とHSS”も重なる部分はあっても

イコールではない。

 

似て非なるものということで、

外向型とは別ということがわかっていただけるんじゃないかと。

 

 

なので

HSP/HSSで内向型HSPという方も当然いらっしゃいます。

 

お会いしたHSPの方ですと、

むしろHSP/HSSで内向型HSPという方のほうが圧倒的に多いですね。

 

 

 

HSP/HSSで内向型HSPの方に

聞いたお話でわたしが感じたのは、

 

些細なことによく気がついて深く考察し

好奇心旺盛で行動派

だけど、

人の多い華やかな場所は苦手

または、参加はするけれど苦手意識が強い

 

という感じでしょうか。

(一概には言えませんがあくまでも参考に)

 

 

これがわたしのように

HSP/HSSで外向型HSPだと、

※詳しく言うと内向外向のテストが10個なので中間タイプですが

 危機に際したときの反応や行動が外向型なので外向型と判断しています。

 

些細なことによく気がついて深く考察し

好奇心旺盛で行動派

ここまでは同じですが、

人の多い華やかな場所が結構好きだったりしますし

そういった場所への苦手意識はさほどありません。

 

 

これが、わたしが

「HSPらしくない」と言われる要因ではないかと。

 

帰ってから尋常じゃないくらいぐったりするのですが…笑

 

※アーロン博士はこういった場所が苦手であったりそうでなかったり

いろんなHSPがいるが共通するのは「敏感であること」とおっしゃっているんですけどね。

 

※敏感さは見てわかるものではないので、

「HSPらしくない」というのは、作られたHSPのイメージで判断しているに過ぎない

ということも多分にあります。→HSPの理解を深める勉強会、開催しました!

 

 

噛み砕いてはみたのですが

わかりづらい部分は否めないですよね…

 

でも

 

多少は「内向型」「外向型」の誤解が

スッキリしていただけたのではないかと!

 

内向・外向というのは、

遺伝子の影響を受ける部分(つまり生まれ持ったもの)と

環境に影響を受ける部分があるようですので、

 

必ずしもそうである、と、

言いきるものではないということは忘れないでくださいね。

 

📖参考書籍 内向型人間の時代

📖参考書籍 内向型を強みにする

📖参考書籍 ひといちばい敏感な子

 

人というのは

持って生まれたものもありますが、

気質はあくまでも自分のほんの一部で、

 

それぞれの気質の組み合わせや

環境や経験がさらに色濃く組み合わさって

今の”自分”になっているのです。

 

同じ気質でもみんな違うのはこういった理由です。

 

気質にとらわれるのではなく

気質を理解した上で自分らしさを大切にしていただきたいな、

そう思います。

 

 

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