HSPとうつ病は混同されやすい。

 

うつ病と診断されたけどHSPなだけかもしれない。

 

そんなふうに言われているけれど、

しっかりとうつ病になったわたしからすると、

あまりピンときません。

 

だって、

HSPであることと

うつ病であることはまったく違うから。

 

関連記事

▶︎HSPとうつ病は違う ー①うつの誤解ー

▶︎HSPとうつ病は違う ー②HSPはうつになりやすい?ー

▶︎HSPとうつ病は違う ー③HSPとうつ病どう違う?ー

 

まず、

なんらかの不調が出ているということは、

 

それはHSP(敏感)だからではなく、

カラダからのSOSです。

 

敏感であること(HSPであること)は、

不調であることとはイコールではないからです。

 

 

敏感であることは、

不調を抱えやすい傾向にはあるのかもしれません。

 

でも

不調が出ているということは、

なんらかのバランスが崩れている状態です。

 

それはもう、HSPだからではない。

 

生まれ持った気質とは言えない、

そう考えるほうが自然です。

 

 

ただ、そうは言っても、

実際にうつ病にならないと、

うつ病ってどんなものなのかわからないと思います。

自律神経失調症も同じことが言えると思います。

 

さらに言えば克服してみないと、

違いってわかりにくいかも?と思います。

 

HSPとうつ病の見分け方、

なかなか言葉で表すことが難しいので、

わかりやすくお伝えできるか自信はありませんが、

わたしの経験を書かせていただきます。

 

※タイトル部分はうつ病の特徴です

 

 

波のある敏感さ

 

こちらでも触れましたが、

うつのときって、

HSPだとかそうでないとか関係なく、

誰でも敏感になります。

 

その敏感さは、

日や時々によって変わるというような、

波のある敏感さです。

 

そして感情面でいうと、

感情的な敏感さになります。

 

日によって、時々によって変わる

波のある敏感さがあるのなら、

 

HSPの敏感さ、

要するに生まれ持った敏感さではなく、

セロトニン不足からくる敏感さと考えます。

 

うつ病や、またはうつ病まではいかないけれど、

自律神経失調症や抑うつ症状がある状態です。

 

HSPがうつ病になった場合、

生まれ持った敏感さ+波のある敏感さがあるということです。

 

よろしければこちらをご参考ください

▶︎HSPとうつはまったく違う ー③HSPとうつ病どう違う?ー

 

 

以前できていたことができない

 

まず、

わたしができなくなったことの一部を例としてご紹介します。

 

・仕事の処理速度が格段に落ちた

10番以内に入るくらい早く処理できていた件数が200番代まで落ちた

 

・朝の支度が思うように進まない

いつもどおりお化粧しているのに、いつもどおり着替えているのに、いつもどおりカバンの中身を確認しているのに…思うように進まない。

 

・いつもどおり自宅を出たはずなのにいつもの電車に間に合わない

自宅から駅までは5分。いつもどおり自宅を出たのに、同じ時間の電車なのに、だんだん到着するのがギリギリになって、ついには間に合わなくなった。

 

・お酒がおいしくない

大好きなお酒がおいしく感じなくなり、飲みたいと思わなくなった。

 

・記憶力が落ちた

覚えようとしても文字をなぞるだけで、内容が入ってこなくて覚えられない。

 

 

わたしは、

自律神経失調症をこじらせてうつ病になりましたが、

 

↑でご紹介させていただいたものは、

病院へ行く前のことなので自律神経失調症と診断される前、

つまりうつ病と診断されるずっと前のことです。

 

うつ病ではなくても、

これだけの「できない」が明らかなんです。

 

うつ病になるとさらにできなくなり、

例えば自宅から駅まで徒歩5分なのに、

ひどいときは25分かかっていたこともあります。

 

 

HSPは、うつ病になっても、

以前と大きく状態が変わることはないとされているけど、

そんなワケありません。

 

確かに活発な人がうつ病になれば、

目に見えてわかりやすいとは思います。

 

ただ比べるのは、以前の自分です。

 

活発でなくたって、

以前の自分との違いは明らかなはずです。

 

 

読書が大好きだったのに、

前みたいに楽しいと思えなくなった。

 

ひとりで自然の中を歩くとリフレッシュできたのに、

全然気晴らしにならないし、億劫にすら感じる。

 

いつもどおりに家事をしているのに、

時間をオーバーしてしまうし、ひどく疲れる。

 

など。

 

 

あたりまえにできていたことが、

なんだかしんどい、億劫、動きが鈍い、

そんなふうに感じることが多くなったら、

 

うつ病や、

うつ病まではいかなくても、

自律神経失調症や抑うつ症状が出ているなど、

気質(HSP)ではなくカラダからのSOSだと考えてください。

 

 

ずっと疲れている・カラダがだるい

 

HSPは疲れやすいので、

これも混同されやすい要因なのかな、とは思いますが、

 

疲れやすいことと、

ずっと疲れていることは意味が違います。

 

HSPの疲れやすさは、

些細なことに気づいたり、刺激に敏感に反応する、

情報・刺激過多による脳の疲れ。

 

少し休んだり、

ひとりになって落ち着いたりすると、

回復することがほとんどです。

 

 

でもうつ病の疲れは、

休んでもひとりになってもずっと疲れてます。

 

細胞ひとつひとつに重りがついているかのようで

とにかくカラダが重い。

 

ほんのちょっと動いただけでも、

動悸と息切れがひどかったです。

 

脳内の神経伝達物質の減少によって、

うまく指令が伝わらず、

カラダの機能が正常に動かないことが考えられます。

 

 

HSPかうつ病なのかわからないという方は、

上記3点に注目してみてください。

 

あてはまるものがあるのなら、

うつ病や、うつ病まではいかなくても、

自律神経失調症など、

なんらかのバランスを崩している可能性があります。

 

 

うつ病の症状は、

上記にあげただけでなく、

さまざまなものがあります。

 

不眠や過眠、

食欲がなくなったり逆に過食になったり、

頭痛や胃痛、吐き気やめまいなど、

カラダに出る症状だけでもさまざまですし、

人によって症状はそれぞれです。

 

さまざまで、それぞれであるからこそ、

判断しにくいしわかりづらいのですが、

 

上記にあげた3点に特に注目すれば、

うつ病であるかどうか判断しやすいのではないかと思います。

 

 

 

HSPとうつ病はまったく違います。

 

どうして、HSPがうつ病と診断されやすいと、

言われるようになったのかはわかりませんが、

 

不調が出ているということは、

それはもう「HSPだから」ではありません。

 

 

わたしは、

自律神経失調症をこじらせてうつ病になりました。

 

だから思うのです。

 

あのときもっと自分と向き合って、

生活習慣や思考のクセに目を向けていたら…

もしかしたら8年もうつに悩まされることはなかったかもしれない、と。

 

タラレバの話をしてもしかたがありませんが、

やっぱりときどき思うのです。

 

 

不調はカラダからの大切なSOSです。

 

それを「HSPだから」としてしまうことに、

とても危険を感じます。

 

わたしはうつになったとき、

HSPであると知っていたワケではありませんが、

 

「HSPだから」としてしまうことは、

わたしが自分と向き合わず、

SOSを無視していたことと変わらないように感じます。

 

 

長くなってしまったので、わたしの思いは、

また別の機会にお話しさせてください。

 

どうか、

必要な方に必要な情報が届きますように。

 

 

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