HSPとうつ病は混同されやすい
そんなふうに言われているけれど、
しっかりとうつ病になったわたしからすると、
あまりピンときません。
だって、全然違うから。
HSPとうつ病の違いは？
そちらをお伝えしていきたいと思います。
うつのときって、
HSPだとかそうでないとか関係なく、
敏感になります。
こちら①で、うつ病は、
セロトニンやノルアドレナリンが減ることで、
さまざまな症状があらわれる病気だと、
お伝えしました。
セロトニンが不足すると、
身体や心にさまざまな症状があらわれます。
例えば、
過食・拒食、不眠、偏頭痛、
便秘・下痢、免疫力の低下、
やる気が起きない、イライラする、
感情的になりやすい、落ち込みやすいなど。
セロトニンは
ノルアドレナリンやドーパミンのコントロールにも関わっていて、
ノルアドレナリンが減少すると怒りっぽくなったり、
ドーパミンが暴走すると依存的になりやすかったりする。
そして、
さまざまな症状の中に、
「敏感になりやすい」というのがあります。
焦燥感やイライラ、落ち着かなくなって、
些細なことで心が大きく揺さぶられたり、
神経質になって過敏に反応したり。
おそらくこの症状があるから、
HSPとうつ病は混同されやすいということだと思います。
これらの症状はうつ病だけでなく、
自律神経失調症でも、同じような症状があらわれます。
病気まではいかないけれど、
カラダの不調や、ココロの不安定さがある状態です。
わたしは、
自律神経失調症をこじらせ、うつ病になりました。
※自律神経失調症だからといって必ずうつ病になるものではありません
検査をしてもどこも悪くない、
でも不調が続いている、という方は、
自律神経失調症の可能性があるかもしれません。
ただ、
うつ病であれ、自律神経失調症であれ、
敏感になりやすいのは事実ですが…
どちらも経験しているわたしとしては、
それらの敏感さと、
HSPの敏感さとは違うなって、ハッキリと言えます。
HSPの敏感さって、
些細な変化に気づいたり、反応したり、
共感も相手に同調するというように、
矢印が外に向いている敏感さだと思うんです。
それに対して、
うつ病や自律神経失調症の敏感さ、
つまりセロトニン不足で起こる敏感さは、
〇〇な態度をされたから△△と思われてる、
しょっちゅう人の言動にイライラしたり、
わたしこんなに我慢してるのに…と泣きたくなったりと、
矢印が自分に向かってくるような敏感さのように感じます。
癇に触るというか、
感情をコントロールできなくなるというか。
冷静さを失う、
感情的な敏感さというんでしょうか。
そして、
HSPの敏感さは、波がないのに対して、
セロトニン不足であらわれる敏感さは、
日によって異なったりと、だいぶ波があります。
もちろん、
セロトニン不足であらわれる敏感さにも、
感情方面だけでなく、
痛みに敏感になったり、
音や光に敏感になったり、はあります。
わたしもうつ病の症状として、
音や光がまったくダメになり、
真っ暗な部屋で横になっているしかない日もありました。
でもこれは毎日ではなくて、
そういう日もあるということ。
やはり、
セロトニン不足からくる敏感さは、
波があります。
HSPは敏感であるからこそ、
バランスを崩しやすい傾向にはあるのかもしれません。
でもあくまでも、
「傾向にあるかもしれない」というだけで、
必ずそうなるということではないし、
ましてやHSPの性質でも特徴でもありません。
生まれ持った性質とは、
きちんと分けて考えなければ、
治るものも治りません。
「HSPだから」としてしまうことで、
良くなる可能性をつぶしてほしくないと強く思います。
HSPとうつ病の違い、
少しでも伝えられたのなら、幸いです。
今回の記事で、
すでにお気づきかもしれませんが、
今後は、
わたしの経験なども踏まえて、
HSPなの？うつ病なの？の見分け方などを
お伝えできたらな、と思っています。