独断と偏見で選ぶ スポーツ選書21-30位 | ともぞうのブログ 昨日の自分を超えてゆけ!

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読書日記 スポーツの育成システム、アフォーダンス、クオリア、ディープ・プラクティスについて勉強中です。

独断と偏見で選ぶ スポーツ選書100

2022/08/13更新

 

これまで読んできた3000冊近くの本の中から、お勧めの100冊を紹介していきたいと思います。

少しずつ紹介していきますので、順位はその都度、入れ替えます。

また、読んでいない本はランキング外ということで。

 

第21位 ベディクト・キャリー=著,花塚恵=訳「脳が認める勉強法」(ダイヤモンド社)

 いや~、最近、当たりの本に出合う確率が上がりましたね。

 付箋50枚という感じですかね。すごい内容です。

 

 授業を始める前に、一度テストをしてから授業を進めると、理解の仕方が変化します。

 これは導入してみたいですね。

 あと、インターリーブ。一度の練習に複数の練習方法を混ぜることは実践したいです。

 今までは、同じ練習の反復練習のみが大事といわれてきましたが。

 初期の反復を終えたら、続けるべきではなく。違うタスクを与えることが大事だと分かりました。

 

 他にも、睡眠の重要性。

 そして、まさかのエレノア・ギブソン。ここでアフォーダンスの世界を見るとは思いませんでした。

 脳について、学習について、もっと勉強していきたいと思います。

 

第22位 アンジェラ・ダックワース=著,神崎朗子=訳「GRIT やり抜く力」(プレジデント社)

すごいいい本です。

 努力が大事であることが分かります。

 付箋紙を30枚以上張りました。

 お勧めの本です。

 

第23位 ハイディ・グラント・ハルバーソン=著,林田レジリ浩文=訳「やり抜く人の9つの習慣」(ディスカヴァー)

確かに、本の厚さは薄い本で、届いた時は驚きましたが。

 「成長すること」に集中する

 実践したいなと思いました。

 

第24位 結城麻里『フランスの育成はなぜ欧州各国にコピーされるのか』(東邦出版)

 

 世界最先端フットボール育成バイブルという副題がついているだけあって、中身が非常に濃いですね。ここまでフランスに詳しい内容の本は、1998年のフランスワールドカップで注目されたフランスの優勝とその育成システムに関する特集が集中した、2002年以降としては久しぶりの内容かと思います。これまでの歴史と現状がわかるのはこれ一冊で十分というレベルです。

 育成に関わる多くの人に読んでもらえたらなと思います。私は読んで刺激になりました。

 

第25位 後藤健生「ヨーロッパ・サッカーの源流へ」(双葉社)

 

 2000年9月刊行の本です。

 私は、この本の基となったサッカー批評のフランス特集号を読んで、フランスに行ってみることにしました。

 スポーツをもっと研究したい、サッカーの育成についてもっと勉強したい、そう思った本です。

 おそらく、この本が出るまでは、海外のスポーツの育成事情について詳しく説明している本はなかったように思います。

 雑誌で少し特集されるくらいでした。

 だから、その時の衝撃は凄まじく、陸上専門の私がフランスに行きたいと思ったくらいでした。

 今でも、どうするとその国のスポーツが強くなるのか、勉強を続けています。

 この本が、私の人生を変えてくれました。

 

第26位 ジェフ・ベルコビッチ=著,船越隆子=訳「アスリートは歳を取るほど強くなる」(草思社)

あまり期待せずに買ったのですが。

 凄い内容ですね。

 体育関係者、指導者、スポーツに関する勉強をしている人には、

 かなりのお勧めです。

 

 付箋を50枚以上使ったのは、久しぶりです。

 アメリカで発刊された本ですが。

 イチローの初動負荷トレーニングについても。

 日本の佐藤さん考案の加圧トレーニングについて記載があります。

 耳の痛い話でいえば、サッカー選手のケガが多い事例についても、  

 考察がなされています。

 

 確かに、試合中でケガして選手にはフィジカルが足りない、と。

 リハビリや、試合前後のトレーニングで負荷を上げる傾向になります

 が。

 加齢に伴い、疲労の回復を図ると。

 パフォーマンスは変わってくるのですが、それをなかなか信じてくれないというジレンマ。

 

もはや、加齢に関する本ではなく。

 アスリートのパフォーマンスをピークにするためには?という内容でし

 た。

 少し、題名ミスですかね?

 内容、非常に良いです。

 ベストセラーになってほしいです。

 

第27位 ジェレミー・ベイレンソン=著,倉田幸信=訳「VRは脳をどう変えるか?仮想現実の心理学」(文藝春秋)

 

 これは当たりですね。2020年に読んだ本の中でも、貴重な本になりました。

 まず、VRが2014年の時点で、スポーツの世界にここまで浸透していたことを知りませんでした。

 そして、今後、とてつもなく主流になると思います。

 アフォーダンスについても記述があります。

 というより、アフォーダンスとスポーツについて勉強している人は、

 久しぶりに読むアフォーダンス関連本という認識でいいかと思います。

 いやー、途中で鳥肌が立ちました。

 唸りながら本を読むのは、久しぶりです。

 2018年発刊の本のようですが、出会えて良かった!

 

第28位 佐々木正人「時速250㎞のシャトルが見える トップアスリート16人の身体論」(光文社新書)

 

 アフォーダンスについて勉強している人なら、身近な例で示しているいい本だと思います。
 身体の感覚を大事にしたいですね。

 

第29位 児玉光雄『スポーツの急速上達を身につける本』(ベースボール・マガジン社)

 

 まだ少ない、スポーツ界に関する本でアフォーダンスを取り扱っていることにビックリしました。

 いつか、上達に関する本を書きたい気分になりました。

 

第30位 ディーン・キース・サイモントン=著,小巻靖子=訳「天才とは何か」(大和書房)

 

 アメリカにおける天才研究の第一人者のようです。

 文章中に、参考文献、引用文献、そして用語解説など、個人の意見ではなく、科学的な内容を紹介しています。

 

 後に大発見をするかどうかと、IQのような知能指数が高いかどうかは関係がない。

 遺伝の影響もあるし、環境の影響もある。

 

 メッシやイニエスタを作ることはできないんですね、残念ながら。

 ただ、少しだけ近づくことは環境を整えることで、わずかながら可能性が上がるのかなと思いました。