独断と偏見で選ぶ スポーツ選書101-110位 | ともぞうのブログ 昨日の自分を超えてゆけ!

ともぞうのブログ 昨日の自分を超えてゆけ!

読書日記 スポーツの育成システム、アフォーダンス、クオリア、ディープ・プラクティスについて勉強中です。

独断と偏見で選ぶ スポーツ選書100

2022/08/13更新

 

これまで読んできた3000冊近くの本の中から、お勧めの100冊を紹介していきたいと思います。

少しずつ紹介していきますので、順位はその都度、入れ替えます。

また、読んでいない本はランキング外ということで。

 

第101位 イヴィチャ・オシム『急いてはいけない 加速する時代の「知性」とは』(ベスト新書)

 オシムさんの本です。
 質問に答える形ですが、その答え方がオシムさんらしいです。
 読んでいて気が付いたのですが。
 自分が目指しているのは、オシムさんみたいなスタイルなのかなと。
 直接答えをいう訳ではなく、関係ない話をしているように見えて、すごく繋がっている話をする。
 そんな憧れがあることに、自分で気づくことが出来ました。
 指導を頑張っていきたい気持ちになりました。

 

第102位 朝日新聞社=編『天才の育て方』(朝日新聞出版)

著名人の親25人が語る子育ての極意、という副題がついています。

 今までの累積練習時間は約2万時間。世界と戦えるようになった。ピーク時、3万時間に達する頃メダルを狙える力がつく。千代はそんな計算をしている。p51
 福原愛選手の母親の子育ての極意です。気の遠くなるような時間を練習にあててきたことが分かります。

 

第104位 志岐幸子『一流人たちの感性が教えてくれた「ゾーン」の法則』(祥伝社)

この本は、かなりの当たりだと思います。スポーツ選手、および指導者は、絶対に一度は読んでおくべきレベルの本だと思います。
 感性とか、感じる心とか。大事なことがあるんだと思いました。

 

第105位 シーケ・ロドリゲス・ガイリ=著,浜田満=監修,仲野美櫻=訳『バルサ選手のジュニア時代』(KANZEN)

 親とはどうあるべきか、子どもとどう接したらいいか、スポーツが大好きな親なら、一度は考えておきたいことですね。バルセロナでの事例なので、すぐに応用できるわけではありませんが。親の愛というものを感じますね。

 

第106位 マルティ・ペラルナウ=著,浜田満=監修・訳『FCバルセロナの人材獲得術と育成メソッドのすべて チャビのクローンを生み出すことは可能なのか』(エクスナレッジ)

 スポーツの育成システムを勉強するものにとって、現在の最高教科書とも言えるFCバルセロナのことが分かる本です。最初の理念って大事なんだと思わされました。

 

 バルサのカンテラでプレーしてきた20歳の選手がトップチームでデビューする頃、その選手は2500日間の練習をしてきたことになる。どんなに細かいディティールも逃さずに反復されてきたはずだ。テクニックの上達と、弱点の改善のためのトレーニングを何千時間もの間、受けてきた。ボールポゼッションと、ポジショニングの練習を1750時間受けてきた。そして、チームで行うミニゲームが1250時間だ。もちろん概算ではあるが、これだけ繰り返せば、少年たちは目を閉じたままでもプレーできるくらいに成長する。p069

 

 反復というものがいかに大切であるか、我々指導者は考えなければいけないと思っています。

 

第107位 山本昌邦・戸塚啓 『世界基準サッカーの戦術と技術』 (新星出版社)

 

 岡田監督の言葉が、心に染み入ります。こんないい人だったのかと(笑)

 

 サッカーを教えているだけでは、選手は育たない。教えるよりも、「気付かせる」ことです。

 選手自身の口から、答えを言わせること。指導者が言ってはいけない。気付かせれば脳細胞が増えて、「こういう場面はこうしよう」と自分で判断するようになる。

 指導者が問い掛け、選手が答える。そのやり取りを続けることで、脳のなかに回路がたくさん出来上がっていく。今度はこうしてみよう。このケースはこの方法が有効だな。選手自身の判断材料が増えていく。

 才能は褒めるな。努力したことを褒めろ。

 小さな努力を大きく評価しろ。

 失敗の量が多い選手は、成功の量も多い。大きな失敗をした選手が、大きな成功に辿り着く。p197-198

 

 こういう文章を見ただけで、この本を買った価値があったと思います。サッカーであれ、違うスポーツであれ、指導者として心に留めておきたいことです。

 

第108位 小田伸午『からだの動きを科学する 一流選手の動きはなぜ美しいのか』(角川選書)

 何度も読んで、理解したい本ですね。動きを変えるために読む本だと思います。

 

第109位 池上正『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』(小学館)

 手元に置いておきたい本ですね。

 肯定する、上達する、楽しませる、気づかせる、考えさせる、進化する、夢を持たせる、余裕を持たせる、自立させる、和をつくる、問いかける。11の魔法。

 考えさせることを、すぐにでも取り入れていきたいと思いました。

 

第110位 オイゲン・ヘリゲル=著,稲富栄次郎,上田武=訳『弓と禅』(福村出版)

 一度読んでおかないといけないと思っていましたが。指導者にとって、指導とは何か。指導する言葉は?タイミングは?ということを考えさせられる本です。指導者を目指す人に、読んでほしいですね。