負荷(ストレス)をかけた状態で練習をするということ 4%程度 | ともぞうのブログ 昨日の自分を超えてゆけ!

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読書日記 スポーツの育成システム、アフォーダンス、クオリア、ディープ・プラクティスについて勉強中です。

マンガ「ブルーロック14巻」最新刊を読みました。

 

 

どんな内容?って子どもに聞いたら、楽しく聞かせてくれたので。

少しは勉強になっているのかと思います。

 

さて、その中に出てきた、『練習と試合の違い』ってという会話から。

負荷(ストレス)の違いだよ、と答えるシーンがあります。

 

チャンピオンズリーグの決勝に出たい!

言うのは簡単。

でも、あの超満員の中でプレーすることさえ、緊張で自分のプレーを出来ないのが普通。

ならばどうするか?

1チャンピオンズリーグ決勝に出て、場慣れする。

 普通の日本人では辿り着けないので、無理ですね。違う方法を。

2チャンピオンズリーグに出て、緊張感を味わう。

 頑張ると、一部の日本人なら可能かもしれないですね。

3超満員の中でプレーをする。

 ということは、日本国内なら日本一を決定するような大きな試合か、アンダー日本代表クラスになって、海外選手と揉まれる。

 かなり条件厳しそうですが。

 

この辺をクリアしないことには、絶対にチャンピオンズリーグ決勝で、普段通りの力を発揮できません。

 

個人的な話ですが。

私自身が高校生の時に、陸上のハードルで国体に出ました。

しかし、インターハイの全国大会は個人での大会というイメージですが。

国体というのは、各都道府県の意地のぶつかり合いななので。

サブトラック(ウォーミングアップエリア)での、各都道府県コーチの圧がものすごく半端なかったのを覚えています。

普段と違う環境というのは、それだけでストレス(負荷)がかかります。

 

ということは。

負荷がかかるような状況で、力を発揮するためには。

場数を踏まないと駄目なわけです。

何度も、同じような緊張感の中でプレーして初めて。

自分のパフォーマンスというものが発揮される。

 

わざと、体格の大きい相手チームと試合してみる。

ツータッチのみに制限してプレーする。

シュート練習で、チーム内の点数を合計しながら、頭も体も使う。

雨の試合に備えて、雨の日に練習をする。

 

同じ条件の試合というのは、かなりの確率でないわけです。

ほとんどの試合条件は、初めてというわけです。

ですが、普段通りのプレーができなければ、勝てないですね。

 

となれば、練習の時に、疑似的に試合のような負荷をかけて練習することが大切ですね。

 

しかしです。

練習はあくまで練習。

試合だと思って集中して行っても。

たとえ、試合のユニフォームを着て試合をしたとしても。

あくまで練習試合。

公式戦とは緊張感が違います。

 

リーグの終盤戦と、チャンピオンズリーグ決勝。

同じ、マンチェスターシティVSチェルシーでも。

試合の重みが違う。

負荷が違う。

 

 

 

成長するためには。

負荷のかかるレベルの試合を継続しなければならない。

だから、選手は作るのではない。

試合を通じて成長できる環境を整えてあげることだ。

そして、その今の自分に負荷をかけることのできるリーグ戦で成長しながら。

成長を見ながら、的確なアドバイスができる指導者の下。

その子に合った指導ができる環境が。

育成には求められるということです。

 

その選手の成長のために、わずかに高い負荷をかける。

改めて、いいマンガだと思います。ブルーロック。

 

 

(パフォーマンス的には、4%程度の高い負荷が良いとされています)

 スティーヴン・コトラー=著『超人の秘密』(早川書房)p236より

 

 

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