発表会当日、暴風警報によりホールが使えないという事態に | 愛知県阿久比町kayaピアノ教室のブログ

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ピアノ先生方でどなたか、予定していたピアノ発表会の当日に、
「本日暴風警報のためホールを閉館します。なので発表会は中止でお願いします」と宣告された。
そんなとんだ出来事がある方はいらっしゃいますか?こんな不測の事態って起きるものですかねガーン
 
これは、おとつい3月20日(水・祝)の当教室のリアルな出来事です。
結論から言うと当日別会場をとって無事発表会をすることができました。
 
あの場にいた方々は私の一挙一投足をご存じなので、今日のブログはどうかスルーしてください。
 
3月20日(祝)のここ愛知県は曇りでした。年に一回の発表会の日を迎え、出発前にアシストペダルなどを車に積んでいる時でした。8:30に会場から電話があり「本日暴風警報のためホールを閉館します。発表会はできませんので中止でお願いします。」と言われました。
え?としか言葉が出ませんでした。暴風警報でてるの?台風でもないのに?発表会は中止って簡単に言われても?みんな今日だと思って練習してきたよ?家出る1時間前だから、きっとドレス着てるよ?みんなショックだよ?みんなの落胆の気持ちはどうすればいいの?いろんな気持ちを背負うの苦しいなぁ…頭が混乱していました。
「今日の天気見たら開催できますよね?やったらダメなんですか?」とけっこうな剣幕で電話の人に言ってしまいました。それでも「暴風警報なので」と。今なら、あちらの対応は、そうとしか言えないと分かります。
 
中止かもしくは暴風警報が解除されたらそこから1~2時間後には会館が空くという究極の判断の中、まずは今日の出演者の皆様に電話をしました。それが9:15。泣きながらで、取り乱した姿で、情けなかったと今では思います。皆様にとりあえず自宅待機をお願いしました。その間主人が分担して、別のホールを片っ端からあたってくれました。ホールの返事はいずれも×でした。そりゃそうですよね、普通半年以上前に予約するところを、今日なんて。近々なら来週の平日ならホールは空いていると言われました。だけど、平日は仕事のお母様もたくさんいるし、それによって出れない子もいると不平等になってしまう。土日だったとしてもやっぱり全員の予定を揃えることは難しい。
 
なんでよりによっても今日が暴風警報なん?なんでこんな試練与えられるん?と動揺している中、保護者の中の方からお電話がきました。「先生、クインテットホールが今日使えるみたいです!思わず確認しちゃって。余計なお世話でごめんなさい」と。余計なお世話なんてとんでもない、助け舟とはまさにこのことだと思いました。今日発表会ができる、子どもたちが本番ができる、それが実現できたら、もうそれが最良だろう!
そしてクインテートホールをおさえました。その時が10:20。そして皆様に一斉にご連絡。13時開演という当初と同じ時間に設定できたので、このてんやわんやの中精一杯の動きができたと思います。
出演者の皆様には、初めてのホールに急遽出向いていただきました。ぞくぞくと入口から入ってくる皆を見て、また泣きそうになりました。そして予定していた全員がプログラムどおりに進めることができました。リハーサルができなかったので、シナリオ通りにはいきませんでしたが、どの姿も親にとっては、微笑ましい我が子の姿です。演奏も、みんなこの状況の中で精一杯弾きました。特に小さい子たちにとってはこの「小さな規模のホール」が合っていたのか、本領発揮できた子が多かったように感じます。大きい子たちの演奏も、小さい子たちの憧れる未来の姿を披露できたと思います。最後に私はトロイメライを演奏させていただきました。あの時の静寂は、今まであまり感じたことのない空気感でした。
 
発表会をその日にできたこと、これが最良の形であったと信じています。もし「良い発表会だった」と思っていただけるなら、これほどありがたいことはないです。生徒の皆さん、保護者の皆様には心から感謝いたします。
発表会の時写真を撮る余裕がなかったため1枚もありません汗なので頂いたものを載せます。お心遣いを本当にありがとうございました。