小学生の頃、その友の仲はケンカから始まりました。
「ケンカするほど仲が良い」
小学生のケンカなんてそんなものかもしれません。
ケンカをした後はその友とは気心知れ、
学生時代から社会に出てもずっと親交が続きました。
何事にも積極的な友。
内向的な自分を外の世界に連れ出してくれました。
いろいろ教えてくれました。
音楽
街遊び
女の子との付き合い方
お酒の飲み方
友はコーヒーが好きで、そんな話しをするときは喫茶店でよく語り合いました。
そのコーヒーを飲んでる時間、とても楽しかったと記憶してます。
友の飲んでるブラックコーヒーが格好良く見え、
自分も真似して、飲めなかったブラックコーヒーを無理して飲んだりもしました。
時は流れ、お互い結婚が決まりました。
しかし、式場選びの際トラブルが起きてしまい、
たまたま同じ時期に同じ式場で結婚式をすることになり、友と友の婚約者はそれに対して猛反発。
電話での友との口論。
同じ時を過ごした友との喧嘩は辛いものでしたが、これから家族を持つ決意から、友より彼女(今の奥さん)を選び、友とは決別しました。
それからというもの、ブラックコーヒーは飲めるようになりましたが、どこか寂しい味がするようになりました。
さらに時は流れ、子供の幼稚園にて。
なんと決別した友と、お互い親となり再会しました。
再会といっても何か気まずさがあり、声を掛けられずにいたのですが、
次女の幼稚園最後の年、運動会の競技待ちの列で前後に並んでしまいました。
「よ、久しぶり」
懐かしい声。
そこには昔と変わらない友がいました。
たまたま子供が同じ幼稚園で、たまたま同じ学年で、たまたま同じクラスで、たまたま列が前後にならなければ、この再会は叶いませんでした。
喧嘩別れしたはすが、やはり幼馴染の友。
それから一度酒を酌み交わして、お互いを許し合い再び意気投合しました。
「喧嘩するほど仲がいい」
大人になってもそうかもしれません。
あの時、お互いが本気で思いをぶつけていなければ今とは違う未来になっていたかもしれません。
コロナの影響で最近は会えていませんが
今度また、その友と喫茶店でブラックコーヒーを飲んで語り合えたらな、と思います。
はちみつバードクリスマス特別企画
『#ACUPOFTEA2020』に参加いたしました!
エッセイ的な記事を書いてみましたが、文章にしてみるといろいろ過去の思い出が蘇り、エッセイを書くこともいいもんだなと思いました。
拙い文章なんで内容が伝わるかは分からないけど、書いてみて良かったです^^
インコさん、楽しい企画ありがとうございました(^^)