以前の私は貧弱な・・・ってブルーワーカーじゃねえ(笑)。以前の私は縦型カップ麺界において、エースコックの評価は最低でした。粉スープが封入された中に小袋を入れる・・・小袋に粉スープがまとわりついて手がベトベトするとか、フタ上の小袋を留めてる接着剤がお湯の熱で溶けてドロドロになるとか、お湯を入れると麺が浮いて上部が戻らないとか、スープの粉が溶けずに沈殿してかなりしつこく混ぜても底にこびりついた状態になるとか。エースコックの開発者は味だけ決めて製品の試食なんてしてないんだろうな、なんて思っていました。相当長い間全く改良されずにずっとそんな感じだったので、エースコックって気づかいや工夫って言葉を知らないか、あるいは決定的に技術が欠けてるかどちらかだと本気で思っていました。趣味なので文句言いながらも食べてはいたんだけど(笑)。あ、エースコックの名誉のために言っておきますが、これは縦型カップだけの話で、どんぶり型ではスーパーカップやわかめラーメンなど、優れたシリーズ物もちゃんと出ていますので。
そんなわけでエースコックの縦型カップを食べる時にはある種の覚悟を決めて臨みます、今日もそうでした。
さてそんなエースコックから「ぶっとメン」という新コンセプトの商品が出てきました。スタミナ豚骨醤油ってネーミングから、これはもしや二郎インスパイア系かな、と予測がつきます。二郎はもう20年位前に1度食べただけで離脱していますが、そんなワタクシでもワシワシした太麺が特徴という事はよく知ってます。しかし太麺というと思い浮かぶのは明星麺神とマルちゃんQTTAです。いずれも麺の戻りムラが酷くストレスが溜まり、太麺のカップ麺にあまりいいイメージがありません。
ちなみに二郎に行かないのは味の問題ではありません。当時、二郎よりも美味しい豚骨醤油ラーメンの店に通っていた事と、あと、ちょっと店の排他的な雰囲気に馴染めなかったからです(^^;。あの店の雰囲気、スタバと似てるように感じるんですよね(笑)。
スタバが都内で流行りだしてた頃、ワタクシ、怖くて店に入れなかったんですよ(笑)。だってカウンターで「マシマシアブラオオメ」みたいな呪文を唱えないといけないと思っていたから(笑)。旅の恥はかき捨てと出張先の博多で初めてスタバに足を踏み入れたのはそれから数年後でした(笑)。あ、今は全然平気ですよ、行かないけど。最強の注文方法を身に付けましたからね、それは「本日のコーヒーください」です(笑)。
閑話休題、なぜここまでエースコックの縦型カップをディスっていたかというと、今回の作品が非常によくできていたからです(笑)。粉スープまみれの小袋ナシ、麺の戻りムラナシ、フタ上の接着材もドロドロにならず、スープ沈殿もナシ、ここまで完璧でした。エースコック縦型カップで味の評価に集中できるのは初めてかもと思う位記憶にありません。
5分戻しの麺は確かに二郎をイメージさせる太麺です。先日の麺神は戻りムラが酷かったですが、こちらは見事に戻っておりました。しっかり戻っていつつもかみ切ろうとする歯に戦いを挑んでくる硬派な麺、固いっていうのではなく、来るなら来いって感じの麺です(何言ってるかわかんない(笑))。
スープはキレのある豚骨醤油、家系とはまた趣が違いますね。ビシっとしたスープです。そしてニンニク・・・最近流行りの、香料だと思うけど生の辛味を感じるニンニクの風味、これがスープ全体を引き締めてるように思います。味の方向性、好きです。
麺と戦いスープと戦いキャベツと戦い、気づいたら完食しておりました(笑)。
エースコック縦型カップの問題が完全解消したかどうかは次回作以降も見ていく必要はありますが、ワタクシの中で縦型カップ麺界の序列が確実に変わりました(笑)。あとはマルちゃんと明星だな(笑)。期待してますよ。