毎度!とみちゅうです。
やや低めのゲインを持った、直流抵抗が7kΩ〜8kΩあたりのヴィンテージスペックのハムバッカー。
最近、ハムバッカーピックアップにハマリちぎっている。
ザ・ミュール(英ベアナックル社)を数セットか売って取り付けてるうちに
「ハムバッカーって、こんなに澄んでてリッチな音のするヤツもあるんだ!」
そう感じた影響がデカイ。
ネックポジションに載せても余分な低域に邪魔されず、ハイエンドが綺麗に伸びて
倍音も豊かなハムサウンド。これをパフっぽいと言うかはさておき
ネックポジションでのハムバッカーの在り方を再認識させられた
ザ・ミュール、フェンダーのハムバッカー(通称オールドクニフェ)
絶版品だとトム・ホームズやグレコのドライ。
これらのPAF系と呼ばれるピックアップの出来栄えは素晴らしい。
が、どれが良いかは好みである。結論として使う本人のビンゴであることが重要で、どれが一番良いかなんてありませんな。
素材や製法のレシピは沢山公表されて情報が飛びかっているから、作ってしまう強者さえいる。
ハンドメイドになれば手間も材料代も相当なものだから、それなりに高いだろうけど。
しかし〜安くても、この辺りのスペックを踏襲したピックアップがある。
というか、最近見つけた!
エピフォンのプロバッカーだ。
アメリカ本土では、フロント・リアのセットで150ドルほど。
理由は知らないが、日本では更に安い。
この価格なのに、アルニコの2番をマグネットとして使い、シャシーとカバーはニッケルシルバー材だ!ノーマルな状態でも試奏したのだが、抜群のコスパを見せてくれました。
製品は4コンダクター(4芯アウトプット)なので、よりスペックを好みに近づけるよう
慎重にバラして2コンダクターにしてみたら、これがイケるんですよ。
ケーブル変えて音も変わるもんだなと・・・。
たったそれだけ(断線のリスクはあるが)で、僕は結構満足なサウンドが手に入ったのでした。
せっかくハウリング防止に真空ワックス含浸してあるけど、ボビン本体温めてコイルのワックス随分と抜いちゃいました。カバーの再装着はハウリングの元凶ともなるので、抜いたワックスをカバーとボビンの密着材として少し使いました。
本物のPAFを知らない人には申し訳ないが、実際にPAFを複数個所有し、
これまでに1957年から1960年まで合計14個に及ぶPAFピックアップの様々な個体を知っているのは、僕の財産だ。
僕の知る50年代のパフ(PAF)は、どれもレゾナンスピークが、クニフェやミュールよりも突出していて、独特の輪郭が出てる。コンコンした中域と高音の澄んだ感じは、EQ調整等のエネルギー的な補正で得られない、音像として位相のズレがない故に聞こえてくる中高域だ。
低域は思ったより目立たない印象だけど、不足は全くない感じで出力される。
そんな伝説の名刀の雰囲気がするピックアップになっておった!!(笑)
このプロバッカーは、そんなPAF系ピックアップの改造ベーシック素材になるのではないかと....
新しい楽しみが増えた(笑)
でもね、エレキギターはピックアップだけが良くても、ダメなわけで
良いギター本体をしっかりと弾けての話。
ピックアップもパーツにすぎませんから。