出生から一時期は大阪堺市にいたが基本的には沖縄が最高と思い生きてきた。
現役時代の頃には
それこそ国内から海外まで様々遊び歩いた。
それでも沖縄が最高であった。
しかし。しかしである。
俺は伊勢が本当に暮らしやすいと最近つくづく感じるのである。
さすが西行が晩年を六年も過ごしたとこでもある。
自然の雄大さ。月や夕陽の荘厳な有り様はもはや形容すると陳腐になるほどに芸術的である。
それからそれだけではない。
人情の暖かさもピカイチである。
先日こんなことがあった。
俺が洗濯物を干して
ブラブラしてると突然大雨になった。
これではもう今更戻っても間に合わぬとお決まりのなんくるないさ～を実行した。
それから数時間後に自宅へ帰ると
ベランダから見える洗濯物がない。
俺は？？？
この土地で知り合いと言えば今のところ極々少数である。
家へ入ると洗濯物はやっぱり取り込まれてる・・
思い当てる人間に連絡したが
違うと言う。
俺は訳がわからないので
もしかして俺が自分で入れたのを忘れてしまったのかと考えていた。
その後
西行の演劇練習に出ると
近隣のおばちゃんが洗濯物私～と言われて
なんか人情というものに心打たれた・・
このようなこともあり俺は伊勢が本当に好きな街になりつつある。
また食べ物が豊富であり
安いし美味い。
今日も伊勢のララパーク（JUSCO）に夕方から繰り出すと
鮮魚コーナーに般若湯のお供を探した。
ざっとこれらに眼が游ぐ。
結局すべてを買い上げた。
貧乏坊主にしては大人買いなのである。
そしてもやしが沖縄では一袋90円くらいの量で
18円である・・
しかも三重産。
もやし炒めの好きな俺にはたまらない。
そんなんで伊勢を満喫してる
愚僧であった。
何？
キャバクラは？
そんなのは伊勢二見には一軒もないのである。
しかもあっても遊ぶ金はないのである。
夜は般若湯と鰹の刺身を薬味で味わった。
そして今からは読書三昧である。
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