転院したけど | いつか地蔵になる日〜ライブとか介護とか生活とか
何事も最初は不安。
それまで慣れていた
ルーティンが崩れるのも不安。
どうしても以前と比べてしまう。
そういうところ、
特質なのか加齢なのか。

些細なことかもしれないけど
ちょっとショックなこともあり。
とにかく母の転院先に
私も早く慣れたいです。

今度の病院は
自転車で行きます。
昨日の帰り道、
ちょうど保育園のお迎えの時間に
かかったので、
そこかしこに
ちびっこを乗せた自転車が
ブンブン走って家路を急いでいた。

あの頃は
とにかくとにかく忙しかった。
家にいても
座る暇がなかった。
なんであんなに忙しかったのか
なんかもう、今となっては
よく思い出せない。

子どもを食べさせること、育てること
もうそれだけでいっぱいいっぱいで
無我夢中で
おそらく間違いだらけだったし、
もうちょっと上手いやりかたが
あっただろうにと
今となっては思う。

でもああやって
子どもを乗せて
自転車で疾走していた時間は
かけがえがなかった。
いつもバタバタしてたし
だいたいいつもイライラしてたけど、
子どもと同じほうを向いて走る時
ずっとこの時間が続けばいいのに
と思える
謎の高揚感があった。

懐かしいなー

今、自転車の後ろに子どもはいないし
目の前の時間に
追われているわけでもない。
だけどあの頃よりもっと時間がない。
だからといってどうすればいいのか、
不安が黒いかたまりになって
のどの辺りを塞いでいるような
いつもひっかかっているような
そんな感じ。

こんなふうにして
自転車を漕ぐ気持ちも
いつか懐かしいと思うんだろうか。

すれ違った自転車の
男の子を後ろに乗せたママが
笑いながらしりとりをしていて。
男の子は心底嬉しそうで
ママはほんとに楽しそうで、
すれ違ったのは一瞬だったけど
可愛くて、思わず微笑んだら
急に涙が落ちてきて
メガネが曇る。

泣きながら自転車を漕ぎました。


あと、全然関係ないですが
母は急性期の病院にいたのは
1ヶ月でした。
前回1ヶ月半て書いちゃったから…。
(訂正せずにはいられない)