東京駅、三菱村のレオナルドとミケランジェロの素描展に行ってきました。
なんでも、真筆は意図的に破棄されたりしたのですが、素描はよく残っているのだとか。
世界一の美女との評のレオナルド。
岩窟の聖母の下絵だそうです。
モナリザにも似てると思いますがどうでしょう。
計算し尽くされたレオナルドのミス・ワールドに対して、
こちらのミケランジェロの方が美しいように思いますがどうでしょう。
が、頭のチリよけから男性とわかるそうで、お弟子さんのひとりと人物まで特定されているのだとか。
女性を描くのに、よく男性をモデルにしたそうです。
左下のマツゲのところなどニクイ。
「レダと白鳥」の下絵だそうです。
ギリシャ神話のゼウスはスパルタ王の妻レダを誘惑するのに白鳥に変身したそうです。
右を頭に横たわる美女にまとわりつく白鳥の絵を見て、頭を左にした印象派の有名な絵の数々の原点かと感じました。
ルーブルの二大美女、トルコ・ハーレムを描いた、アングルの「グランド・オダリスク」とか・・。
展示されていた絵は数々の模写のひとつで、真筆は教義に触れることを恐れたのか破棄されたそうです。その絵の美しい女性はまさに素描の彼でした。