区分変更の結果 | 夫が前頭側頭型認知症になりました

夫が前頭側頭型認知症になりました

2023年12月に夫が67歳で「前頭側頭型認知症」と診断されました。
現在進行形の介護をブログにしていきます。

5月末に主人の介護保険区分変更の結果が来ました。

 

結果は要介護3です。

昨年末の初めての介護保険申請の際に要介護2だったのに、僅か半年足らずで要介護3になりました。

 

運動障害は全くなく食事や入浴は自立していますが、やはり常同行動が酷くなっていたので、そこを医師やケアマネージャーさんが強く伝えてくださったのだと思います。

 

実は退院して家に帰ってきていた三日目に、夜になって外が暗くなってきたのが分からないのか「なんでこんなに暗いの?」と私に聞いてきたことがありました。

「もう夜7時だからね、暗くなってくる時間だよ」と言っても、何度も何度も「なんでこんなに暗いの?」と聞いてきたのです。

もう時間が分からなくなってきていたのかもしれません。

見当識障害はそんなにひどくなかったのに、こうやって少しずつ増えてくるんだな、と思いました。

確かに入院していたことを忘れていたり、思い出したとしても「二週間くらいでしょ」と言ったりしていたので、徐々に進んできているのは確かです。

 

区分変更の調査は病院の方針で私もケアマネさんも立ち合いができなかったので分かりませんが、もしかして日付や季節などの質問に答えられなくなっていたのではないか、と思いました。

 

入院反対派の人からは「入院させたから進んだ」と言われそうですが、昼夜逆転と夜中の散歩がある以上、どうしても自宅では看れないので仕方がありません。

入院で症状が進んでしまったとしても、こればかりはどうにもならなかったのです。

 

今回の二度目の入院も、主人の安全確保のための苦渋の選択でした。

でも自分で決めたことだったので後悔はしていません。

 

先月中旬にコロナに感染したとき、心の底から「主人が入院していてくれて良かった」と思いました。

陰性が確定するまで身体拘束されてしまって可哀そうではありましたが、私が寝込んでいる間は主人の面倒が看れないのですから。

思い返せば私がコロナワクチンの副作用で熱を出していたときも気遣うような素振りがなかったので(これも病気の症状だったのでしょう)、今回、一緒にいたとしても主人は何もできなかったはずです。

それだけならまだしも、朝方まで同じ行動を繰り返されたり、夜中に出て行かれたり、またひたらすら食べて嘔吐されたりしても、熱が40度以上あった私には何もできなかったに違いありません。

また、もし主人も感染してしまったらデイサービスにも行けずに家にいることになるのですから、私も気が気ではなかったと思います。

きっと熱があることが分からずに出歩こうとしてたと思いますし、リハパンが汚れても分からずに放置していたことでしょう。

 

そう考えると主人が入院している間で本当に良かった、と思いました。

 

そして要介護3になったことで、特養入所の準備を進めることができます。

要介護度が上がったことは複雑な心境ではありますが、退院後の施設検討で特養が選択肢に入るのはありがたいです。

 

何度か書いていますが、本当は一緒にいたいです。

子供がなく、ずっと夫婦二人で生きてきました。

いつも一緒にいて、何でも話して、お互いがお互いを大好きで何よりも大切に思ってきました。

 

前頭側頭型認知症になっても、まだまだ主人の心の中には私の存在は強くあります。

私を大切に思ってくれて、可愛がってくれています。

入院生活の中に私がいないことが寂しくて仕方ない、と言ってくれます。

 

私も日常の中に主人がいないことが、すごくすごく辛くて悲しいです。

入院してくれているから仕事が思い切りできる、生活サイクルも安定している、と思う反面、今でも時々無性に寂しくて、泣き叫びたくなるときがあります。

 

それでも・・・。

 

主人の状態を考えたら施設が一番だ、と医師もケアマネさんも言います。

私のためにもそれが一番いい、と言います。

 

そして私自身もそう思うのです。

仕事をしなければ生きていけない、私一人では主人の安全が守れない。

だからこれに関しては悩むことは止めようと思いました。

 

これからも二人で生きていくための選択です。

 

月初の仕事の繁忙期が落ち着いたら、施設探しをスタートします。

ありがたいことにケアマネさんがサポートしてくださるとのことなので、少しでも主人の居心地が良いところを探したいと思っています。