一夜明けて | 夫が前頭側頭型認知症になりました

夫が前頭側頭型認知症になりました

2023年12月に夫が67歳で「前頭側頭型認知症」と診断されました。
現在進行形の介護をブログにしていきます。

緊急ショートステイから一夜明けました。

 

昨晩は私もグッスリと眠れ・・・はせず、やはり3~4回起きてしまいました。

でも前回の入院のときのように悲しくて眠れないのではなく、疲れすぎて眠りが浅くなっていただけな気がします。

 

全く悲しくないかというとそれは嘘ですが、今回は自分で意思決定をしたので寂しさや悲しさよりもホッとしたというのが本音です。

 

正直にいうと一緒にいたいです。

まだまだ私の大好きな主人の部分の方が多く残っていますし、本人も家にいたいと強く思っているので、できれば在宅でみたいという気持ちは変わりません。

 

それでも昼夜逆転と夜中の徘徊が再発するのが目に見えている状況で在宅介護はできません。

また、一昨晩の典型的な前頭側頭型認知症による常同行動を見て、確実に病が進行しているのを感じたので、今はまだそのときではないと思いました。

今回は主人が家に帰りたがっていたのと、私も主人に帰ってきて欲しい一心で焦ってしまったな、と。

 

この先うまく病院で病状をコントロールできるようになったら、また在宅を考えることにします。

症状が落ち着く=病気が進行する、というのもありますが、その状況になってから考えればいいか、と。

 

その主人ですがショートステイに電話で状況を聞いたところ、夕方までは自分の携帯電話を探していたり、帰ろうとしてドアの前に行ったり、「次の予定はどうなっていますか?」と聞いたりしていたそうです。

 

実は昨日のお昼頃、主人がまだデイにいるときに私の携帯に主人から電話があったんです。

出ても何も喋らず、繋がっていることに気が付いていなかったようなのですが、どうも帰宅願望が強くなって電話をしたみたいなのです。

ショートに行っても同じで、私に電話をして迎えに来てもらおうと思ったのかもしれません。

 

でもスタッフの方が上手く対応してくださり、夜23時には眠くなったようでベッドに入り朝までぐっすり寝ていた、とのことでした。

それを聞いて思わず「寝たんですか!!」と驚いてしまいました。

だって自宅ではこの三日間、ほとんど寝てなかったんですよ?!

それが朝までぐっすりだなんて・・・!

 

「自宅だとやはり自由にしていた頃をいろいろ思い出して興奮してしまっていたんでしょうね。ショートステイの部屋は多少なりとも病院に雰囲気が似ていますし、自宅ではないところにいるというのは分かっているようなので、それで眠れたんだと思いますよ」とスタッフさんに言われて納得です。

 

何度か帰ろうとはしていたようですが、基本的にはおとなくしていて「とても穏やかです」と言われました。

入院しているときも、デイでも、「穏やか」と言われていたのですが、ショートでも同じように言われました。

やはり自宅だと我が出るけれど、他の場所だとそうではないのですね。

認知症の人は近しい人に対して我儘になるとよく聞きますが、主人もそうなんでしょう。

 

そう考えると、帰宅願望は強くてもやはり自宅ではない方が主人の安全は確保できるのだな、と思います。

私も寂しいし悲しいし辛いし、罪悪感は強いですが、主人が安全に過ごせていると思うと安心して仕事に打ち込めます。

だからやっぱりこの判断は正しかったんだな、と思っています。

 

そして今日、病院から連絡があり、再入院が決まりました。

いろいろな方にご協力いただいての決定です。

 

この話は長くなるので明日また書きます。