昨日のタバコ事件のあと、更にいろいろありました。
まずはベッドに入ってからのこと。
ベッドに入ったのは深夜の1時だったのですが、とにかく寝ない。
喋る⇒私にちょっかいをかける⇒脚がかゆいというの繰り返しです。
喋るのは黒猫くんのこと、虹の橋を渡った愛猫のこと、このマンションの住民のこと。
それを何度も何度も話します。
そして私に「大丈夫?寝れる?」と聞き、ほっぺたをつつくまでがワンセット。
これが早朝4時くらいまで続いていました。
4時~6時は私も記憶がないので、その時間は主人も寝ていたのでしょう。
6時頃からは、腕を伸ばして布団から出して「寒い!」と言ってから布団に入れて「パワー!パワー!充電完了!あったかくなった!」と言ってまた布団から出す。
そして「寒い」から再スタート。
これを延々と繰り返していました。
前頭側頭型認知症の常同行動の見本のような感じです。
結局7時に起きて、テレビを観ながらかりんとうとアイスコーヒー。
合間に喫煙。
この辺りで私は「入院前に戻っている、ううん、常同行動が酷くなってきている」と怖くなってきていました。
そしてデイサービスの迎えが来たとき、今までは持っていかなかったスマホと財布、PASMOを持っていくと言ってききません。
「お金使わないよ」と言っても「持っていく」と聞かないので、とりあえずバッグに入れて、財布とPASMOは出がけにこっそり抜き出しました。
この行動で、私は心底震えてしまいました。
なぜなら、PASMOを持ったということは、帰ってから電車で喫煙所ツアーに行く気になっている、ということだからです。
デイに行ってくれたのは奇跡ですが、帰ってから一人で電車に乗って出かけるのが再発したら、夜中の散歩も絶対に再発します。
行動の全てを思い出してきている、ということなのですから・・・。
そして折り返しをもらうはずだった病院からなかなか電話が来ないので、こちらから電話をしたところ、相談員さんは「今ベッドの空きがないので入院はできないです。再診日を早めることはできますが」と何とも頼りない答えでした。
「何とかならないですか。このままでは今日明日にも昼夜逆転と夜中の徘徊が再発します」と訴えたのですが・・・。
「ベッドが空いていないのでどうしようもないです。他の病院を探していただくか、ケアマネさんにお願いして緊急ショートステイを探してもらうという手もあるので、そちらで検討してみてはいかがでしょう」と言われてしまいました。
それで仕方なくケアマネさんに電話でお願いをしました。
ケアマネさんも、もちろん緊急ショートステイのことはご存じです。
でも今日の今日ですし、夜間徘徊の危険や帰宅願望の強さを考えるとやはり簡単に受け入れ先が見つからないかも、とおっしゃっていました。
それでも!すごくすごく頑張ってくださいました。
いったんお昼にちゃんと進捗報告をくださって「8件掛けたんですが、空きがないのと、徘徊が出そうだと厳しいと言われてしまって・・・午後にまた頑張ります!」と言ってくれました。
私も仕事の隙間を縫って、入院できそうな病院を探しました。
その中の一つが「当院は認知症専門病棟がないので入院はできないです」と言ったので「じゃあいいです」と電話を切ろうとしたら「〇〇という病院はご存じですか?」と聞いてきてくれました。
「え、知らないです」と答えると「お住まいはどの辺ですか?他にも●●という病院もあって・・・」となんと6件の病院名を教えてくださったのです。
「年齢的にお若いんですよね?であれば身体はお元気ですよね?▲▲病院だとそういう方に慣れていますよ」「◆◆病院は比較的早く受入れに動いてくれると思います」など、とても詳しく教えてくださいました。
ただ問い合わせをしただけで、その病院に通院しているわけでもなんでもないのに、です。
「お困りだと思うので・・・」と初めて話した相手にここまで親身になってくれるなんて、話していて涙が止まらなかったです。
その電話を切った直後、ケアマネさんから着信があり、なんと「ショートステイの受け入れ先が見つかりました!」と!!
我が家から車で10分くらいの小規模多機能です。
ケアマネさん、なんと20件近く電話してくださったそうです。
「今からデイサービスに行ってご主人に会って様子を見てきてくださるそうです。そのあとご自宅に契約書を持っていって、デイが終わる時間に合わせて待ち合わせて連れて行ってくれるとのことです」と言われてビックリ。
電光石火の如く、今日からのショートステイが決まりました。
私が重要な会議が二本あったので、その終了時間に合わせて16時30分に契約書を持ってきていただき、お部屋の準備をしに戻っている間に私は着るものなどを用意、ショートステイの担当者さんが再度来てくださったのが17時30分。
ちょうどデイサービスの送りの車が来たのが同時刻という神連携でした。
主人は訳が分からず、「え、どこにいくの?一緒に行かないの?」と言っていたので、胸がすごく痛みました。
入院のときと同じく騙しているのですから。
しかもショートステイ。
基本的に安全にお預かりするだけなのでレクもリハビリもなく、主人にとっては監禁されていると同じような感じかもしれません。
きっと何度も帰ろうとするでしょう。
何度も歩き回って、外に出ようとするでしょう。
退屈で退屈で、せっかく保たれている認知機能がもっと落ちることもあるでしょう。
それを考えると罪悪感で苦しいです。
苦しくて悲しくて、どうしようもないです。
でも・・・。
これを選択しなければならないほどに緊急でした。
絶対に夜間徘徊が再発するのが分かるので、主人の安全のためにもそうするしかないと思いました。
前頭側頭型認知症のことはよく分からなくても、主人のことを一番よく分かっているのは私です。
その私が、心の底から「これはヤバい」と感じたのです。
迷っている暇はなかったのです。
この決断は間違っていない、と信じるしかないのです。
主人が退院してからロクに仕事もできず、夜も眠れず、「離職しないと無理かも」と思ってしまうくらいに追い詰められていました。
それくらいに症状が進んでいて、もう戻ることはないのですから、安全のみを考えての対処です。
明日からは他の病院も探そうと思っています。
入院していた病院は認知症特化で有名なところではあるのですが、残念ながら入院でコントロールできていなかった、ということになりますし、それなのに退院OKとしたこと、相談員の対応のダメさで信頼度が低くなってしまったからです。
他の病院にしたからと言ってすぐ入院できるわけではないですが、間口は広げておきたいと思います。
そして遅れ気味の仕事も頑張らないと。
今日は早く寝て、明日から頑張ります。
たくさんの方が力を貸してくださったこと、ブログを読んで心配してくださって連絡をくださった方がいること、何よりも全力で頑張ってくださったケアマネさんのためにも、頑張ります!!