⑩変化の振り返り_日記から | 夫が前頭側頭型認知症になりました

夫が前頭側頭型認知症になりました

2023年12月に夫が67歳で「前頭側頭型認知症」と診断されました。
現在進行形の介護をブログにしていきます。

12月の数日間は同じような行動をしているので端折ります。

 

大晦日、年末年始休みだったので、少し時間に余裕ができたこともあり、いろいろと考えました。

そのときの日記です。

 

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12月31日(日)

 

深夜3時寝てない。
深夜3時30分散歩。
6時に寝る。
8時45分、私が起きると起きていて「ハンバーガー2個とバナナ食べた」と言う。
9時もう一度寝る。
12時起床。
あんばんと焼きおにぎり2個。
(朝早くにハンバーガー2個とバナナを食べたのは忘れていた)
15時30分に歯と顔を洗う。
16時20分出かける(駅の喫煙所二か所)
19時散歩。
20時45分食後の散歩。
21時45分ゴミ捨てついでに散歩。
23時散歩。
0時10分散歩。
1時、入浴前に散歩。

 

手の爪を切ってあげる。
最初「いい」と言ったが、すぐに素直に応じる。
緊急連作先カードも素直に承知してくれたので、スマホケースに入れられた。

認知症の人と家族の会から来た冊子を読んでいろいろ考えた。
「認知症と理解と介護」がすごく分かりやすかった。
今の症状は変わっていくこと、前頭側頭型認知症も物忘れが発現すること、否定をせず合わせていくことの必要性と理由、他の冊子やサイトでは得られなかったことが書かれていてモヤモヤが晴れてきた。

裏表紙に書かれてた「思いやり」の文字に、中身を読む前はイラッとしたけど、読み終わった後は「思いやり」が大事と分かった。
他の本にもあったようなことが書いてあったけど、この冊子が一番腹落ちした。

認知症の人の態度は介護者と合わせ鏡、こっちがイライラすると相手もイライラする。
本当にそうだな、と思った。
年末年始休みに入って私も気持ちにゆとりが出たので、夜の徘徊も穏やかに対応できる。
私が穏やかだから、一昨日昨日も身支度して買い物一緒に行けたんだな。

夜中の徘徊は寝る時間が少なくなる、睡眠障害は夜中に1時間起きくらいに私も起きなければならない。
それは辛い。光熱費も痛い。
でも穏やかに対応することで進行が遅れるのであればよいな。

年始で仕事が始まっても、できる限り穏やかに見守っていこう。
とにかく声掛け。優しく声掛け。
急かさない。

そう、私たちは仲の良い夫婦だった。
旦那がいてくれるから、私も頑張ってこれた。

行動がおかしくなって認知症だと思っていなかったとき、怒っていら立って、もう離婚するくらいに思ったけど、それは病気だと知らなかったから。

去年の10月くらいから「もしかして」と思いつつ、愛猫のことや仕事の忙しさで病院に行くのを先延ばしにしていた頃も、もう本当に出てって欲しいくらいに思ったけど、それは信じられないという気持ちからくる怒りだった。

診断を受けてもまだ信じられなかったり、行動を注意したり叱責したりすれば直るんじゃないか、と思ったけど、少しずつ、年末年始の休みで落ち着いて受け入れられるようになってきた。
私が怒ったりイライラしたりしてる時期に、やはり症状が進んだ気がする。
私が休みの期間は穏やかだから、本当に合わせ鏡なんだ。

だから絶対に介護離職はしない。
収入も下げない。
副業も続ける。
経済的に困るとイライラしてしまうから。

フルリモートで本当に良かった。
フルリモートで副業も見つかってから病気が発見されたのは、旦那の優しさがなせる技だったのかもしれない。

愛猫が亡くなったのも、旦那の介護が始まる前にプチ介護を経験させてもらって、大切な人との別れを経験させてくれたのかもしれない。

そう考えると私はやはり運がいい。

まだまだイライラすることもあるだろう。
辛いときもあるだろう。
困った行動が増えてくるだろう。

そういうときは日記で気持ちを吐き出しながら、前を向いていこう。
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