泣かない一日 | 夫が前頭側頭型認知症になりました

夫が前頭側頭型認知症になりました

2023年12月に夫が67歳で「前頭側頭型認知症」と診断されました。
現在進行形の介護をブログにしていきます。

今日は泣きませんでした。

 

仕事が忙しかったこともありますが、やはり病院に電話しなかったのが良かったようです。

 

主人の様子は気になります。

ものすごく気になります。

 

でも、電話で「帰ろうとしていた」と聞いてしまうとまた号泣してしまいますし、看護師長さんからも、やんわりと「電話は控えて欲しい」と言われていたので、今日は我慢しました。

 

昼も夜もリビングや寝室を見てしまいます。

「いないんだ・・・」と改めて思って悲しくなります。

それでも泣きませんでした。

 

主人がいないことに慣れたわけではなく、「ちょっと出かけてるだけ」と思うようにしているというか、「入院している」ということを少し頭の隅に追いやっているというか。

敢えて目を背けてる感じです。

 

それが良いことなのか悪いことなのかは分かりませんが、そうやって心のバランスを取らないとダメなようです。

 

本当は寂しいです。苦しいです。

昨晩も20時頃に「ああ、もしかしてまた帰ろうとしているのかな」と思って悲しくなりました。

だけど私がその感情に溺れてしまっては、立ちいかなくなります。

 

敢えてリビングの照明を点け、玄関にある主人の靴は出しっぱなしにし、ベッドもそのままにして、なんとなく「出かけたけど帰ってくる」という風にしています。

さすがにシーツや枕カバー、毛布は洗濯しましたが・・・。

 

そうやって少しでも主人がいた日常風景をキープしておかないと、悲しみに溺れてしまいそうです。

 

いずれはもっとちゃんと受け止めて、嫌でも主人がいないことに慣れなければならないのは分かっています。

 

もう二度と発病前の主人には会えないことも分かっています。

 

でも今は、この悪あがきで乗り越えたいと思います。