黒猫、泣く | 夫が前頭側頭型認知症になりました

夫が前頭側頭型認知症になりました

2023年12月に夫が67歳で「前頭側頭型認知症」と診断されました。
現在進行形の介護をブログにしていきます。

皆さま、ブログを読んでいただき、いいねやコメントをいただき、ありがとうございます。

ここのところ愚痴っぽくなってしまっていますが、ここで吐き出させていただくことで少しずつ気持ちの整理をしていっています。

お暇なときにお付き合いいただけますと幸いです。

 

お陰様で昨日は少し眠れました。

途中覚醒はしてしまいますが、一か月ぶりに続けて3時間眠れました。

トータルは3時間+2時間で5時間です。

今までは1時間毎に起きていたので、続けて眠れるのはすごいことです。

主人のいない生活に慣れていけば、もっとしっかり眠れるようになると思います。

今日はちゃんと空腹も感じました。

 

私はこうやって気持ちを整理できますが、可哀想なのはうちの黒猫くんです。

昨年の10月に虹の橋を渡った愛猫は私にベッタリのお母さん子でしたが、黒猫くんはお父さん子なんです。

 

主人が特別可愛がっていたわけではないのですが、なぜか黒猫くんは主人が大好きで、それこそトイレに行ったくらいでも鳴いて後追いする子でした。

 

「お父さんは入院したからしばらく帰ってこないんだよ」と言ってはみたものの、理解ができるはずがありません。

 

部屋中を鳴きながら探しています。

 

コタツで寝てるかな?と思ったら、主人のベッドにもぐりこんだり、主人の座椅子にしょんぼりと座っていたり・・・。

 

今のところご飯も食べているしトイレもちゃんとしているので、具合が悪いなどはなさそうなのですが、文字通り「泣く」と言う感じで探すのでこちらも切なくなってしまいます。

一緒に歩いて、一緒に泣いてしまいます。

 

そして先ほど、また病院に電話をして様子を聞きました。

 

今日は看護婦長さんがお話してくださり、遠回しに「毎日は電話対応が難しいこともあります」みたいに言われてしまいましたが・・・。

 

とりあえずは落ち着いているそうです。

夜もちゃんと寝て、朝起きて、食事もしっかりして、トイレも行けているそうです。

 

ただ昨晩20時頃、また病棟のドアの前に立っていたそうで、看護師さんが声をかけると、

「家に帰るのにタクシーを呼んでるので待ってます」と答えたそうですえーん

それを聞いてまた電話口で号泣してしまいました。

 

家に帰りたいよね・・・そうだよね・・・私だって帰ってきて欲しいよ!!

 

入院していることが分かってないのも悲しくて、それを看護師長さんにお伝えしたら

「入院していることが分かるようだったら、うちの病院に入院していないですよ」と優しく言われました。

 

行動が変なのと多少の物忘れだけで他は至って普通だと思っていたけど、やっぱり病状は進んでいたんですね。

一昨日の入院の日でさえも何度言われても分かっていなかったのは、そのせいだったんですね。

 

分かっているつもりでしたが、現実を突きつけられた気がしています。

 

私は心のどこかで「これ以上進まないんじゃないか」とか、「案外早く家に帰ってこれるんじゃないか」とか思っていたのかもしれません。

診断から一か月ちょっと。

スピードが速くて心がついていけていないのです。

 

私でさえそうなんですから、理由も分からず「お父さんがいない」と思う黒猫くんは、もっと寂しいでしょうね・・・。