今回の出張プライベートタイムでは、
久々に中国語原書も読みました。
紙媒体の文庫本を皮切りに
小説10冊+エッセイ1冊+原書1冊
トータル12冊の本に触れました。
気に入った順に番号をつけて、
自分なりの感想を書いてみます。
①『夜が明ける』西加奈子著
素晴らしい作品でした。
出だしは楽しくてユーモラスでワクワクして、
中盤は本当につらくて、
そのネガティヴさに
読み進めるのがきつくなるほどでしたが、
終盤で昇華を体感しました。
そして、ラスト!感動しました。
本当に良かった!!
②『極楽征夷大将軍』垣根 涼介著
垣根さん、歴史モノに転向されたのですネ!
すごく合っていると思います。
日本史を勉強していた頃は、
足利尊氏は好きになれなかったのに、
この小説を読んでガラッと印象が変わりました。
他の歴史上の人物を扱った作品も読みたくなりました!
垣根さんの歴史小説、期待が高まります
③『ピンクとグレー』加藤シゲアキ著
著者も語っているように、まさに青春小説!
瑞々しくて、読書中は自分の感覚も若返り、
どんどん引き込まれました。
構成も素晴らしく、
加藤シゲアキさんが聡明な方、
という印象が更に深まりました。
④『沈黙の町で』奥田英朗著
中学校で生徒の死体が発見されるところから
物語は始まります。
犯人をめぐるミステリー要素だけでなく、
いじめやティーンエージャーの生きづらさ、
それぞれの立場からくる身勝手さ等
ヒューマニズムも描かれていました。
⑤『キャリー』スティーヴン・キング著
キング氏のデビュー作です。
ずーっと電子版を待っていたのですが、
電子書籍化される気配がないので、
紙媒体の文庫を購入しました。
悲しい物語でした。
映画はオリジナルの1976年版だけ鑑賞しましたが、
原作の良さが出ていると感じました。
⑥『コロナ黙示録 2020災厄の襲来』海堂尊著
⑦『コロナ狂騒録 2021五輪の饗宴』海堂尊著
⑧『コロナ漂流録 2022銃弾の行方』海堂尊著
虚構『チームバチスタの栄光』の登場人物たちと、
現実の政治家(仮名になっていますが容易に想像がつく!)の
織り成す小説です。
リアルだけどフィクションで、
フィクションなのにリアリティが散りばめられています。
著者の思いの丈が、
痛いほどヒシヒシと伝わってきました。
ノンフィクション以上に考えさせられる本でした。
⑨『くもをさがす』西加奈子著
著者が乳がん告知されてからの、
バンクーバーでの日々を綴ったエッセイです。
⑩『僕は、そして僕たちはどう生きるか』梨木香歩著
小説でありながら、
エッセイのようなメッセージ性が強い作品でした。
⑪『独り舞』李琴峰著
⑫『獨舞 (Traditional Chinese Edition)』李琴峰著
先に中国語版を読み、
読了後に答え合わせ的に日本語版を読みました。
LGBTQや性暴力の性的二次被害など
当事者の心の声が描かれていました。
久々の中国語原書だったので、
「すごく時間がかかるかなぁ」と
緊張しながら着手しましたが、
読み始めてみたらスラスラと
1日で読了出来ました
『獨舞』は私にとって
215作品目の読了原書となりました。
今後も気負わずに原書も読んだ方がいいな、
と感じました
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