子どもは必死に 家族を守る | 子どもから学ぶ 自分の生き方

子どもから学ぶ 自分の生き方

このブログは、次の3人
 ① 子育て中の人
 ② 子育て予定or卒業の人
 ③ 子育てと無関係 だけど 子ども好きな人
に向けて、子どもたちから学んだことを元に、自分志向の生き方や解決に焦点を当てた思考法およびコミュニケーションを紹介しています。

「家族は、みんな仲いいんですよ。」

「えっ、なんの問題もないです~。」

Aさんはそう答えた。

Aさん、中学2年生の女の子。


学校へは、毎日のように遅刻。
授業に参加するのは…半々。
教室へ行かない時は、別室で過ごす。
絵を描いていることが多い。

こんな状態が、

小学校の中学年頃から続いている。

 

だから

学力が身についていない。
だから
友人関係が築けていない。


そのため
 

授業に出たってわからない。

だから面白くない。

 

それと

友だちからの自然な助けが
なかなか得られにくい。
 

悪循環。

 

 

「とにかく、Aさんは学校に来るだけで、偉いと思います。」

と、担任の先生は言う。

 

担任の先生にそう言わせる理由は

Aさんの家庭環境にある。

 

Aさんのお父さんは

心の浮き沈みが激しいため、

ここ1年ほど働くことができず、

家の中にこもっている。

病院を勧められているそうだが

行こうとはしない。

受診しないから病名はついていない。

 

お母さんは

午前中の仕事と

夕方から夜中にかけての仕事をかけ持ち。

働くことはお金のためだけでなく

気晴らしのためでもあるようだ。

 

Aさんは5人きょうだいの長女。

下は保育園児までそろっている。

夕方からいない母に代わり

夕食を1人でつくる。

時には朝食も。

 

家庭にテレビは無い。

だから下の子達と

絵を描いたりしているらしい。

 

さらに

Aさんの家は、

玄関が閉まらないほどに

何かの箱や

何が入っているか不明なビニール袋が

足の踏み場もなく積まれているそうだ。

 

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「家族は、みんな仲いいんですよ。」

「えっ、なんの問題もないです~。」

 

Aさんとカウンセリングをすると、そう言う。

 

行政は

母親によるネグレクト案件

とも、とらえているようだ。

 

家庭に支援が、具体的に入るかもしれない。

 

しかし

Aさんは、それらしきことは言わない。

特に最初の頃は、

決して言わなかった。

 

「お父さんって、服のセンスがいいんですよね。」

「お母さん、サンドイッチ上手なんです。」

 

まるで家族の

いいとこ探しをしているような受け答え。

 

核心部分になると

「問題ないです。」

「なんでもないですよ~。」

と言いながら

手元の紙に絵を描き始める。

かわいらしい絵、イラスト。

 

Aさんにとっての学校は

少し息抜きができるところなのかもしれない。

そんな学校で家庭の話題を引き出すのは

少しずつにした方がいいと感じる。

 

ネグレクト

DV

そう思われる家庭の子は

周囲の問いかけに対して、

似たような反応を示すことが多い....。

 

 

問題です!と、決して言わない。

お母さんやお父さんを「優しい」と言う。

家族を守ろう、守ろうとする言葉が多い。

家族1人ひとりを、防衛しようとする言動をする。

 

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ぼくは親だ。

親だからこそ、

子どもを守ることを考えて生きている。

 

でも、実は、

子どもも

親を守ろうとして

一生懸命なのかもしれない。

 

Aさんは、最近、

困ったことを少しずつ話してくれるようになった。