原因探し,犯人探しは解決にはつながらない。
そして,親であるあなた自身が
自分を責める必要も無い。
不登校経験者300人に対するアンケートがあります。
それによるとおよそ70%の子達は,
不登校に対するはっきりとした理由がなく
「わからない」
「なんとなく」
と答えています。
ぼくが対応してきた小学生や中学生の子達は
お家の人に理由を問われると
「〇君が・・したから。」
「宿題ができてないと先生が怒る。」
「部活の〇〇達が気にいらない。」
などと,
最初は一応,それらしいことを言うことがあります。
でも,くわしく事実を確認していくと,
事実は明確にならず,
その都度理由の言い方も変わります。
つまり子どもは,
「どう言ったら自分は学校を休めるのか。」
「なんと言ったら,ママやパパは安心できるのか。」
「どう言ったらこの面倒くさい問答は終わるのか。」
そこを必死に探すだけになっていきがちです。
もちろん,引き金ともいえるきっかけは
あったかもしれません。
しかし,最近はそれほど単純ではなく
内面の問題,外的環境など
様々な要因が複合して発生します。
だから,
「これが理由なんだよ!」
と,本人であるその子が
説明できないものが多いのです。
そして,どうなってしまうのか?
多いのは
ゲームやネットに没頭する姿です。
※もちろん
ゲームが先の場合があります。
ゲーム漬けから
生活が乱れたり,
学校や学習に意味を見出せなかったりして,
その結果,学校へ
行かれない・行かないという場合も。
見るからに不健康です。
でも,しかたないのです。
想定できる姿です。
何もしていないと刺激がありません。
そして何より,
「学校に行かない」ということに罪悪感や不安を感じます。
それを簡単に忘れさせてくれるアイテムだからです。
そのため,それを取り上げることは
簡単にはできません(; ̄O ̄)
他に夢中になれるものを
代案として示さない限り
取り上げると不安定になるばかりです。
特に思春期の子は
「行きたくても,行かれない」
「行った方がいい事はわかっているけど,できない」
そんな葛藤の中で一生懸命戦っている期間があります。
そして,この葛藤はどこから生まれるかというと
「学校へ行かねばならない」
という気持ちからです。
「ゲームしているから何も考えていない」
ということではありません。
その期間にあなたにできる一つは
【できるだけ規則正しい生活リズムの維持】
です。
100点満点を目指す必要はありません。
当たり前の,小さなことからでいいのです。
一緒にご飯を食べる。
「昼にゲームしていても,夜中にするよりはましだ」と考えてみる。
「おはよう」や「おやすみ」の声をかける。
一緒にテレビを見る。
などなど。
できること、いっぱいあるので
あせらずに,あきらめずにやっていきましょう。
もちろんこれらは全て
ケースバイケース 臨機応変
急を要する場合だってあります!!
具体的な対応については
いつでも相談(コメント)してください。
この記事は,以前のものを一部加除修正して公開しました。