娘が夏休みに入ったので、箱根にでも行こうかと計画中です。
箱根は妻が妊娠中(8ヶ月くらいだったな?)に行って以来なので、9年ぶりです。
今はなき対星館に泊まったのはいい思い出です。
新宿
↓(ロマンスカー)
箱根湯本
↓(登山電車)
彫刻の森
↓(登山電車)
強羅
↓(ケーブルカー)
早雲山
↓(ロープウェイ)
桃源台
↓(海賊船)
箱根町港
↓(徒歩)
ホテル
1日目はこんな感じで移動ばかりですが、いろんな乗り物が乗れて楽しみです。
本当は大涌谷で降りたかったが、娘があの硫黄臭で気分でも悪くなったら困るのでパス。
芦ノ湖に着くのが遅れると、箱根駅伝ミュージアムや、箱根寄木細工関所からくり美術館が閉まってしまうが、そこまで欲張らなくてもいいかなと思う。
2日目はプランが2つあって、プランAがこんな感じ
【プランA】
ホテル
↓(徒歩)
成川美術館
↓(徒歩)
箱根神社
↓(徒歩)
元箱根港
↓(遊覧船)
箱根園
↓(ロープウェイ)
箱根神社元宮
↓(ロープウェイ)
箱根園
↓(バス)
桃源台
↓(ロープウェイ)
早雲山
↓(ケーブルカー)
強羅
↓(登山電車)
箱根湯本
↓(ロマンスカー)
新宿
元宮には行かないで箱根水族館に行くのもいいか。
ただ、このプランは娘には少しハードだから箱根園には行かないプランがこちら
【プランB】
ホテル
↓(徒歩)
成川美術館
↓(徒歩)
箱根神社
↓(徒歩)
元箱根港
↓(海賊船)
桃源台
↓(ロープウェイ)
早雲山
↓(ケーブルカー)
強羅
↓(登山電車)
箱根湯本
↓(ロマンスカー)
新宿
本当は元箱根からバスで箱根駅伝の復路を辿るように帰りたかったのですが、おそらく娘がバスで吐くだろうから、バスはやめて来た道をそのまま戻ります。
いずれにしろ、移動ばかりで娘がぐずらないかめちゃくちゃ不安です(笑)
ところで、箱根に行くにあたり、いろいろ図書館で借りて読んでいるのですが、ちょいと抜粋して貼り付けておきます。
鎌倉箱根伊豆の旅(松本清張、樋口清之)
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箱根では、箱根七湯(湯本、塔ノ沢、堂ヶ島、宮ノ下、底倉、姥子、芦ノ湯)というのが、江戸時代から有名であった。いまはこれに、木賀、強羅、小涌谷、湯ノ花、元箱根、蛸川、それに仙石原と大平台を加えて、箱根十五湯という。しかし、仙石原と大平台とは温泉は湧かず、大涌谷と宮ノ下から引き湯しているので、ほんとうは十三湯である。
とにかく、箱根は全山温泉のような感じである。泉源はすべてで百八十三あるといぅ。単純泉はすくなく、弱食塩泉が多い。硫化水素泉や明ばん泉がこれについでいる。泉温もわりあいに低いし、湧出量もすくない。これが箱根の大きい悩みで、いまでも新しい泉源のボーリングがほうぼうに計画されている。だが、こんなことは、温泉客にはあまり苦にならないらしい。
ここは熱海のような、かえって疲れて帰るような温泉ではなく、静かに都塵をはなれて家族連れで休養するいわば健康な温泉地として栄えている。それは、江戸時代からの伝統であった。
箱根の温泉が発見されたのも、道後温泉(愛媛県)、玉造温泉(島根県)、有馬温泉(兵庫県)、走湯温泉(伊豆山温泉、静岡県)などにくらべてずっと新しい。郷土史家岩崎克彦氏の研究によると、平効時代末の湯本温泉がいちばん古く、建久年間(1195年ごろ)の木賀温泉がこれにつぎ、つぎは13世紀の芦ノ湯、14世紀の底倉、15世紀の塔ノ沢、16世紀の宮ノ下、17世紀の堂ヶ島とすすんでいった(『箱根七湯の起源について』)。そのほかは、江戸時代と明治年間の発見であるから、箱根温泉が現在のようにそろうのには、八百年ものながい時間を要している。
箱根の温泉は、おもに早川の渓谷に集まっているが、芦ノ湯や姥子のように、中央の火口丘のまわりにあるもの、須雲川の沿岸にあるものと三群に分かれている。明治以後、国道1号線の開通で、早川渓谷が便利になったので、旅館は多くここに集まった。
212
箱根は冬寒く、仙石原では零下5〜6度ぐらいに下がり、まれには零下21.1度に下が
ったこともあるのに、芦ノ湖は凍らない。芦ノ湖が火山の上にあるので、水温が高く、どんなところでも年間4度以上はあり、一種の「熱帯湖」だからである。
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火口丘や外輪山の中腹以上は、すべて自然林が残り、春の花、初夏の新緑、秋の紅葉と、さまざまに眺めを変える。ことに、その山林にはヒメシャラ(サルタまたはサルスベリともいう)が多く、その緊密な材質は、早くからここに箱根細工という精巧な木工芸を発達させるもととなった。いまでは、箱根神社の裏の林相が、県の天然記念物として保護されている。
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いまでも、箱根の観光行事として有名な箱根湖水祭(七月三十一日)は、この神社の信仰から起こった。湖上祭りは、湖水の九頭竜明神に、三升三合三勺の米の飯を湖底に捧げる祭事である。夏の箱根の行事として、美しい船の装いと、献灯祭の花火と明かりは、観光客の目を楽しませる。
つげ義春の温泉(つげ義春)