人は風呂に入らなかったらどうなるのか？
普通に考えると有りえない話なのですが意外と身近な施設では
風呂に入っていない人は多いです。
風呂に入らない施設とは一体何かと申しますと病人や怪我人を
収容する病院です。病院では禁浴は一般的で内科患者は普通に
入れますが外科患者に関しては外傷性の怪我が多いので風呂は
入れません。
１４歳の時に骨折して入院した時の話ですが昭和５７年の２月
の末ごろに骨折して以来、その年の７月末まで風呂に入れませ
んでした。
手術をしてから傷口が塞がるまで２週間ほどかかりますし抜糸
しても足は、まだ動かせる状態ではない。固定した骨がある程度
新しい骨が形成されて固まるまでは最低でも２カ月はかかりました
その間、風呂は当然入りませんし身体を絞ったタオルで拭くこと
もありません。ある程度身体が動かせる状態とは松葉杖で歩行が
可能な状態を指します。トイレも尿瓶や大便も容器でする状態から
自分でトイレへ行って用を済ませることができても風呂は、まだ
入れません。こういう時期の患者にとって風呂は大敵で松葉杖を
ついたまま風呂に入ると杖の先のゴムと風呂のタイルはとても滑り
やすいのです。せっかく骨折した骨が転んでしまって、また骨折
してしまったという案件は良く病院内でも発生しています。
松葉杖が無くても歩行できる段階になったら入浴の許可が下ります。
当方は手術から風呂に入れるようになるまで３カ月もかかりました。
３カ月も風呂に入っていないと身体中が痒くてたまらないです。
特に肛門が異常なぐらい痒くなりました。
身体を指で擦ると出るわ出るわ垢・・・
皮脂ともいうのでしょうか？ボロボロと出てきてタオルを絞って前身
拭きました。
入浴許可が下りた日には売店で垢すり用の入浴タオルを買って石鹸と
シャンプーと洗面器も揃えて午後１から入浴へ行きました。
数カ月ぶりに入る風呂は格別でした。
身体を何度洗っても出るわ出るわ垢が、頭も３回ほどシャンプーで
洗い流しました。湯舟に浸かるとウットリと眠くなった記憶があり
ます。
最高でした。
それと風呂に入れない時は絞ったタオルで身体を拭くぐらいですが
一人で身体を拭いていると看護婦さんが手伝ってくれます。
家政婦さんの時もありますが、僕の場合は看護婦さんが多かった。
汚い身体ではシーツも汚れるしパジャマも汚れます。
でも、１４歳１５歳で入院はツラいですよ。
性欲が旺盛なのでいつも薄い看護婦さんの透けている下着を思っては
我慢するのでした。