どうせ好きでやっているんでしょ~の残酷さ | てこてこのブログ

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先日の格闘技の試合、応援していた選手が,タイ人の肘をくらい鼻、鼻の下をすさまじく裂けてKOされた。

 

その瞬間、リングに滴る血の量は、すさまじく、すぐに試合が再開できなかったほどだ。

 

試合後,仮に縫合してもらい、翌日手術になるとのことだった。

しかし、選手が最初に行った医療センターでは、何も、そのままでよしとの判断だったようだ。

 

さすがに選手も不安で、リングドクターに連絡して、病院を紹介してもらい、2件目の病院で診てもらうと、すぐ緊急手術になったらしい。

 

鼻の筋肉も裂け、骨が見えている状態で、とてもそのままなんてありえないと言われたらしい。

 

最初の診察した医療センターはやぶなのか?ひどすぎる。

とても医者の判断だとは思えない。

 

という話を、友人の美容室で話していた。

 

その時近くにいた、客も聞いていたと思うが、その中の一人が「どうせ格闘家なんか好きで試合したんでしょ。

好きでやって、怪我したんだから医者も縫ってやらない!って思ったんじゃない?」と言った。

 

 

格闘家も立派な仕事だ。それも命がけの。

仕事だからやりたくなくても、受ける試合もある。

なんかその言葉を聞いた途端、怒りと悔しさで、涙がこぼれそうになった。

 

 

その客の人とはなんの面識もない、他人だ、これから会うこともないだろう。

でも一瞬で嫌いになった。食って掛かりたい気持ちをぐっと抑えた。

 

知らないくせになんてこと言うんだ。

でも格闘家のイメージってこうなんだろう。

格闘家だけで食べていける人なんて、ほんの一握りだ。

ほとんどの人が、昼間別の仕事をしている。

 

仕事が終わった後、ジムにいって苦しい練習を毎日している。

それができる人、続けられる人が、今も活躍している格闘家と言っていいだろう。

 

なにも知らないくせに、勝手に格闘家を軽く見る発言をされて。。

 

自分の惜しのキックボクサーと話したことを思い出した。

 

彼は普段塗装の仕事をしている。

「ペンキは生きるため、キックボクシングは自分の人生すべてだと思ている」って言い切っていたな

 

さんざん、好きでやっているんでしょって彼も言われてきたんだろうな。

弱音をはくことなんてないし、弱いところは見せないようにしているっと言ってた。

 

 

格闘技は試合の面白さだけでなく、選手の生きざまに、その絶対マネできない強い気持ちに、やられてしまう。

 

どんなに理解されなくても、軽く扱われることがあっても自分がわかっていればいい!

 

そう思っても、悔しくて腹立たしくて、涙ぐみそうになったな

しらないくせに、勝手なこと言わないで!