エヴァンゲリオンを観てきました。

なんだかアニオタ日記みたいになっていますが、精神世界に興味がある人は面白い内容のことかも、、と思います。

エヴァンゲリオンを観てきました。最近の観察ワークで、自分の中では20年前からリフレインしているシーンからの繋がりで観えてきた古い女性性についてのワークをしたのですが、エヴァンゲリオンもまた、20年前がスタートです。

20年前ひとりで映画館に観に行ったのを思い出します。地元の映画館でその当時は入り口でチケット買って、、っていうそういうのでしたよね。ずっと映画館にいてたら、何度も同じ映画を観れるから、途中で入ってしまったら、見過ごした最初まで観て出ることもできましたね。

地元の小さな映画館にエヴァンゲリオンを観に行って、ヒットしたから映画になっていても、まだ「アニメオタク」がこの映画を観るというようなイメージがあったのでしょうか？チケット売り場のおばちゃんにはわたしが観ると思えなかったのか（オシャレ大学生女子だった。本当にオシャレかどうかはわからんが、ファッションにこだわっていた）、映画館でエヴァンゲリオンの方に入って行こうとしたら、「それエヴァンゲリオンですよ？」って言われました。

そして、「はい。エヴァンゲリオンです。」って言いました。その時のおばちゃんの表情をなんとなく今でも覚えています。

そこから20年。ある意味社会的には流行り続けて、どんどん神格化してきたこの作品は、今の若い人たちも興味を持つような生き続けた作品になったように思います。

その間、自分の人生のあれこれで「エヴァ」のことは忘れていることの方が圧倒的に多かったわたしは、「新（シン）」シリーズが出てから、「どんなだったっけかな？」みたいな感じで最初の話を見て、そのまままた忘れていました。

今回テレビで全部やってくれたから、完結編とあらば観に行きたいわ！！ということで、こーちゃんと最初からチェックしていてテレビで「シン・シリーズ」から放映してくれたのを全て観て、、明日いよいよ観に行こう！！なんて計画を立てていたら、コロナのことで延期。

シンシリーズについて、「えらいややこしい話になってるなぁ～。どういうところに行きつくのかな？庵野さんは何を伝えたいんかな～？」と話をしていたら、

そんな時にふと目にした文献に、「エヴァ」のことが。

うわぁ！「エヴァンゲリオン」の基本的な意味がだいたい見えた気がする～！と。

シュタイナーの文献です。自分の「観察講座」の準備のために手元にあった文献を読んでいたら出てきました。

これは映画を観て改めて思った事ですが、

まず、そもそも、「エヴァ」[Eva]がどういうものを指しているのか、オカルト好きの人やあえて突っ込んでそのことを知ろうとしていなければ、知らないものじゃないのだろうか？？と思います。そしてそれを知らないまま観ても20年前の旧エヴァンゲリオンは面白かったと思うけど、今回の「シン・エヴァンゲリオン」はなんのこっちゃか、もう、ハテナハテナ？になるのでは～～～～？と思いました。

もちろんそれでもいいんだけれども！見るなら、ここだけは押さえておいたら、まだ～～～～、と。わたしも事前に思い出してよかったわ、と思ったもので。

「エヴァ」＝「イヴ」　ということ。　これって皆知っていることですか？？オカルト好きか、聖書に詳しくないと知らないことない？

Wikipediaよりそのまま抜粋。
イヴ　とは。
イヴ（Eve、ヘブライ語: חַוָּה‎ Ḥawwāh、ハヴァ、アラビア語: حواء‎ Hawwā、ハッワー、ギリシア語: Ευά、エウア）は、旧約聖書において、人（アダム）の妻として彼の肋骨から神が創造した女性に、人（アダム）が付けた名。なお、キリスト教新共同訳聖書並びに口語訳聖書においては「エバ」と表記されている女性の名の異称である。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教で重要な人物とされている。彼女は蛇の誘惑に負け、神の命令に逆らって善悪を知る木の果実をアダムとともに食べてしまった。その結果、彼女達はエデンの園を追放され、原罪を受けた。

そして、シュタイナーがその「エヴァ」について、どのように言っているか。言葉はわたしが理解したことをまとめてます。この文献は日本語では本では出ていないものだと聞いています。

人類は[Eva]を通して、霊的な状態から物質的な状態になりました。罪を負うこととなった状態をエヴァのなかに見るということです。（それは旧約聖書にある通り。）「罪を負う」っていうのは、わたしたちが一般的に想像している「罪」ではなく、「死がある人間であることを選んだ。」ということを意味しています。
その人類を再び霊的なものに上昇させるとは、世界に死すべきものをもたらした女性、エヴァとは反対のものを表現すること、「死なないこと」「死を克服すること」の表現に、[Eva]の反対[Ave]、「Ave　Maria！」という言葉があると。

エヴァからマリアになること。「アベマリア！」はその象徴言語ということです。
↑
こんなことをシュタイナーは言ってます。

そして「エヴァンゲリオン」はここがもともと話の根幹にあるんだろうな～！と、シンジのお父さんが何をしたかったのか、その表向きの理由はここを知っていたら、まだ映画から読みとれるわ。しかし知らんかったら、おーい！！ってなるわ！って”わたしは”思います。

オカルト好きだったら、EveとEvaについてはもとより、この「アベマリア説」も知っている話なのかもしれないですが。（わたしも以前にも別にこの情報が入ってきたことがそういえばあったわ、、と思い出したので。自分はオカルト好きちゃうかったけど、周りにオカルト好きが多かったのもあり。）

ここを知って最終話を観ると、まだ、話が見えるかもしれない。わたしとしては、このことが事前に意識に上がってくれてよかった！と思いました。

映画が終わって、、周りの少年たちの感想が聞こえてきたのですが、、「情報量が多すぎて、、、」という声が聞こえてきました。確かに、ごもっとも！！です。

けれど、作品としては、本当にすごい！！すごいとしか言えん！！というところがあって、「見せ方」や「映像」に関してすごいと思いました。

霊的、エネルギーの世界と、物質的な世界の境界性の曖昧さ、本当はわたしたちの世界というのはこういう感じなんだよっていうメッセージを映像やシーン展開で見せているんじゃないのかな、、と感じるところがあり、それがすごいです。本当にすごい。

もちろん、スクリーンで映像で見せている時点で、エネルギーの世界を表現するには限界がある、その限界があるものを、世界観としては映像でここまで表現するなんて、、すごくチャレンジしている、それがすごいと思いました。

CGももちろんふんだんに使っているけれど、CGのスペックをわざわざ落として表現したりもしています。

その象徴がラストのシーンだと思っています。ストーリーを語るわけではないので書いてしまいますが、最後の最後は、リアルにしか思えないCGで景色を見せて、そこから、リアルな映像、CGではないものに自然に移行していきます。わたしたちのリアルな現実世界を最後に見せて終わっています。

映像表現の駆使がすごい。内側にあるものを表現することの情熱と技術もすごい、驚き。

こんなものが創れるのはすごいな～ってひたすら感心しました。

そして、超オカルト的なものが土台になっているこの話を、ごく普通にこんなに多くの人が見にいけるようにあちこちの映画館で上映され、そして色んな人が観に行くという、日本人は面白いなぁと思いました。

エヴァンゲリオンは世界的にファンも多く経済効果という意味でも今まで随分貢献してきているから、社会的なこの扱いは意外ではないけど、それでも話が超オカルトだよ～～～～！！って思うと、、そのバランスはだいぶ面白い気がします。